株やFX投資目的に消費者金融カードローン等でキャッシングする際の注意点を紹介!
「株やFXなどへ投資してみたいけれど、投資に使えるお金がない…」、「投資信託でお金を増やしたい! だけど手持ちのお金に余裕がない…」など、資産を築くために『投資』をしたいけれど、手持ちの資金がなくて悩んでいる方もいるでしょう。
本記事では、「カードローンでキャッシングしたお金を投資に使えるのか?」、「キャッシングしたお金を、株やFX、投資信託などへ使う時の注意点」など、『投資におけるカードローン、キャッシングの活用方法』について詳しく解説します。
いざという時にカードローン、キャッシングに頼りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カードローン・キャッシングのお金を投資に使えるの?
資金使途が決められていなければ投資に利用可能
これからカードローンで借りたお金で株やFXの投資を始めようと思っている方の中には、そもそもキャッシングしたお金を投資に使えるのか気になる方も多いと思います。
結論から言ってしまうと、一般消費者に向けて提供されているカードローン・キャッシングは、資金使途(=借りたお金の使い道)が決められていません。そのため、カードローン・キャッシングで借りたお金は「投資」にも利用することはできます。
カードローンで借りたお金の使い道の一例
- 家賃
- 電気代、ガス代、水道代
- 食費
- 電話代、通信費
- 交際費
- 冠婚葬祭の費用
- 投資 など
明確に投資目的では使えないローン商品もある
なお、以下の目的別ローンは、利用目的が限定されているため、投資には利用することができません。
投資に使えないローンの種類
- 自動車ローン
- 教育ローン
- ブライダルローン
- リフォームローン
- メモリアルローン(葬儀)
- メディカルローン(医療) など
目的別ローンで借りたお金を、別の目的(=投資など)に利用すれば契約違反となり、ローンの強制解約(=一括返済)が行われる恐れもあります。
カードローン・キャッシングの利用目的を聞かれたら?
カードローンの申し込み時、借りたお金の使い道について聞かれた場合は要注意です。
素直に「キャッシングで借りたお金を投資に使う」と答えてしまうと、利用の計画性の無さが露呈してしまい、カードローンの審査が否決されるでしょう。
投資はもちろん悪い行為ではありません。しかし、借りたお金を投資に使うと「投資に失敗した時点で赤字(=借金)」になる大きなリスクがあります。
実際に、投資の口座開設時(例:FXなど)には、資産状況などの審査が実施されます。もし、キャッシングしたお金しか資産が無ければ、投資口座の開設でも否決される仕組みになっています。
カードローンの使い道は「生活費に使う」と答えておく
カードローンなどによるキャッシングで調達した資金の投資運用は、原則認められていません。
追証などで、どうしても投資の資金が必要な場合、「家賃や食費、光熱費などのお金を借ります」というように、建前上では生活費の資金を借りることにしておきましょう。
キャッシングしたお金を投資して得られる利益は主に2種類
個人でできる投資には、株やFXなど様々な金融商品があります。キャッシングの借入金を株やFXなどの金融商品に投資した場合、得られる利益には2通りあります。それが、インカムゲインとキャピタルゲインです。
- インカムゲイン
- キャピタルゲイン
インカムゲイン
インカムゲインとは、「資産」の保有により、継続的に得られる利益のことを指します。
株式の配当金や株主優待、不動産の賃貸による家賃収入、FXでのスワップポイント(=金利の差で利益を生み出す方法)などが「インカムゲイン」です。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、資産価値の上昇によって資産の売買などで得られる利益のことを指します。
株式や為替、不動産の売買による収益がキャピタルゲインです。
ビットコインやイーサリアム、リップルなど、仮想通貨の売買による収益もキャピタルゲインに分類されます。
利益が出ずに損失を被ることも多々ある
投資の収益には、上記のような「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類が存在します。
いずれにせよ、カードローンで借りたお金を投資に使うのは危険です。余剰資金のなかから投資や資産運用の資金を捻出しなければ、損益を出したときのリスクが大きくなります。
キャッシングしたお金を投資に回すと、「損失を出してしまった時点で借金を背負ってしまう」という点に十分注意して下さい。
株やFX目的にキャッシングしたお金で投資しやすい商品とは
消費者金融や銀行のカードローンなどで借りたお金で個人が投資できる商品には、具体的にどういった商品があるのでしょうか。
個人で投資しやすい金融商品を下記にまとめてみました。
- 株式投資
- FX(外国為替取引)
- 仮想通貨
- 不動産投資
- 投資信託
株式投資
株の初期投資は、最低5万円~10万円必要です。株式は、企業の経営方針により最低の購入単位が異なっています。
※1株から売買できる銘柄もあれば、100株単位で売買する銘柄もあります。
株式を保有すると、配当金や株主優待などで「利益の一部を受け取る」インカムゲインでの収益を得られます。また、株式の売買によりキャピタルゲインとして収益も期待できます。
キャッシングで借りたお金は、「株の購入」費用として利用することも基本的には可能です。
FX(外国為替取引)
FXは数千円という少額の資金から始められます。「FX (Foreign Exchange)」は、外貨の売買により為替の差益から利益を得る投資方法です。
例えば、1ドル100円の時にドルを購入し、1ドル120円になった時にドルを売却すれば、1ドルあたり20円の利益(キャピタルゲイン)を得られます。
さらに、FXでは2つの通貨の金利差でスワップポイントによる利益(インカムゲイン)も期待できます。
ただし、FXでは資金の数十倍の売買が可能なレバレッジ*により高額な収益を得られる可能性がありますが、失敗すれば投資の数十倍という大きな損失を出してしまう恐れがある点に注意しましょう。
※日本のFXの個人口座ではレバレッジ最大25倍
カードローンのキャッシングで借りたお金をFXに利用するときには、ハイリスクのレバレッジに十分に注意して下さい。
キャッシングの資金しか資産が無い状況で、FX口座は開設できません。必要証拠金等も自己資金から捻出してください。
仮想通貨
数千円という少額の資金から始められる仮想通貨。ビットコイン(Bitcoin)を中心に、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)などの通貨が売買されています。
2017年度1月には、ビットコイン価格は10万円ほどでしたが、2017年12月には約175万円に跳ね上がりました。仮想通貨もFXなどと同じく、通貨の売買によって利益(キャピタルゲイン)を得ることができる投資手法です。
少額の投資でも非常に高額な利益を生む可能性があるため、投資対象として非常に人気があります。
ただし、FX同様仮想通貨の購入費用は、余裕金のなかから捻出してください。キャッシングを軍資金とするのは、リスクが大きすぎるため大変危険です。
不動産投資
不動産は高額なため、投資を始めるには数百万円~数千万円以上が必要です。
アパートやマンション、一戸建てを賃貸として貸し出すことで継続的な安定収入(インカムゲイン)を得たり、不動産売買により利益を得たり(キャピタルゲイン)する方法があります。
カードローンでキャッシングしたお金を不動産の費用に利用しても原則問題はありませんが、他の投資同様に「余裕金のなかから捻出する」のが基本です。
また、カードローンのキャッシング枠の上限は100万円程度なので、高額な資金を不動産に投資することはできないと考えておきましょう。
実際に、不動産投資の中にもリスクの大きい取引(例:スルガ銀行のシェアハウス向け融資など)があるので、キャッシングを不動産投資に流用するのはおすすめしません。
投資信託(キャピタルゲイン / インカムゲイン)
投資信託は、1万円程度の資金から効率的な資産運用を期待できます。
投資信託とは、多くの人から集めたお金を資産運用のプロが様々な金融商品に投資し、得られた利益を投資信託の購入者に分配するという資金運用の代行サービスのことです。
投資信託には損失を出してしまうリスクもあります。しかし、資産運用のプロに任せられるので、投資初心者でも安心して購入しやすい金融商品でしょう。
ただし、投資信託も基本的に自己資金から運用するサービスです。キャッシングしたお金を投資信託に流用するのもおすすめではありません。
銀行や消費者金融のカードローンで調達した資金を投資に使う時の注意点
最後に、銀行や消費者金融カードローンで借りたお金を投資に使う時の注意点について確認していきましょう。
投資しても必ず黒字になるとは限らない!
投資すれば利益を期待できますが、損失を出してしまう恐れもあります。株やFX、仮想通貨などの取引は、100%黒字になるわけではありません。
特にカードローンでキャッシングしたお金を投資に使って、損失を出してしまった場合は要注意です。
投資で大きな損失を出してしまうと、投資に使ったお金から返済ができなくなるため、自己資金からの返済が必要になります。
カードローンを投資に使うなら金利以上の利益確保が必須!
また、投資で利益を得られたとしても利益率に注意しましょう。
消費者金融名 | 金利 | 30日間無利息期間の有無 |
---|---|---|
アイフル | 18.00% | 有 |
アコム | 18.00% | 有 |
プロミス | 17.80% | 有 |
SMBCモビット | 18.00% | 無 |
新生フィナンシャル レイクALSA | 18.00% | 有(30日間無利息、または、180日間5万円まで無利息のサービスから選択できる) |
上記から分かる通り、カードローンの金利の上限は「17.8%~18.0%」となっています。例えば50万円を1年間借りた状態であれば、
50万円 × 18.0% = 9万円(1年間の最大利息)
の利息が発生します。カードローンで借りたお金を投資に使って損しないためには、「カードローンの金利以上の利益率」が不可欠なのです。
カードローンで借りたお金を投資に使って黒字化させるのは難しく、損失時に大きなリスクがあるという点には十分に注意しておいてください。
まとめ
株やFX投資目的にカードローンで資金調達は危険!自己責任
本記事では、株やFXなどの投資目的でカードローンのキャッシングを利用できるのか、借りたお金を投資する際に注意すべきこと、などについて解説してきました。
- カードローンでキャッシングしたお金を投資に使うことは可能
- 目的別ローンなどで借りたお金は投資に使えない
- 投資の収益パターンはインカムゲインとキャピタルゲイン
- 投資には数千円から始められるものや、数百万円以上必要なものなど様々ある
- キャッシングしたお金を投資に使うなら「金利以上の利益率」が不可欠
- キャッシングのお金を投資に使う場合は計画的に
投資には、数千円で始められるFXや仮想通貨、数万円から始めやすい株、数百万円以上の資金が必要な不動産投資など、様々な種類があります。
ただし、キャッシングしたお金を投資に使っても「カードローンの金利以上の利益率」が無ければ、収益が赤字になり借金を背負ってしまうことになります。このため、借りたお金を「投資に流用」するのは「非常に大きなリスク」があるのです。
投資を考えている方は、思考停止で借りたお金を投資に使うのではなく、貯金などの「余裕金」から資金を捻出して投資へ使うようにしてください。