カードローンの実質年率って何?金利で損しないためのキャッシング活用方法
「カードローンを使ってみたいけど、実質年率の意味がよく分からない…」
「カードローンの金利と実質年率って何が違うの?」
など、カードローンをはじめて利用する方の中には、『実質年率』のことが分からない方も多いでしょう。
そこで本記事では、「カードローンの実質年率とは何か」、「カードローンの金利と実質年率には違いがあるのか」、「実質年率からカードローンの利息を計算する方法」などについて解説していきますので、ぜひご覧ください。
カードローンの実質年率とは?
ローン商品を利用すると、「借りたお金にかかる利息」の他に、「保証料」や「諸費用」がかかる場合があります。
利息と保証料や諸費用を合わせた総額が、ローン商品を利用する際に(別途)支払うお金となります。これらの支払いの総額を年率として換算したものが「実質年率」と呼ばれています。
ローン商品の実質年率の計算方法
ローンの利息 + ローンの保証料 + ローンの諸経費 を元金を基準に年率として換算したもの
実質年率は%(パーセント)で表記される。
カードローンの実質年率の一例
実際のカードローンの商品概要に記載されている実質年率についてですが、一例として消費者金融カードローンであるアコムの商品概要を確認すると、下記のようになっています。
消費者金融カードローンのアコムの実質年率
アコムの商品概要の項目 | 金利 |
---|---|
貸付利率(実質年率) | 3.0%~18.0% |
アコムの商品概要には「貸付利率(実質年率)」と記載があり、貸付利率=実質年率というような表現になっています。
実は消費者金融アコムのカードローンは、貸付に対しての利息しか発生せず、「保証料」や「諸費用」は無料となっています(※金利の中に保証料や諸費用が含まれていると考えられます)。
アコムでは、金利がそのまま実質年率となります。
カードローンは商品概要に記載の金利が実質年率
カードローンは原則貸付の利息しか発生しない
一般消費者が利用しやすい消費者金融カードローンや銀行カードローンは、「元金(=借りたお金)に対する利息」の中に、保証料や諸費用が含まれています。そのため、カードローンの商品概要に記載された金利が「実質年率」になります。
カードローンの利用手数料は別途必要
ただし、実質年率の中には「カードローンの利用手数料」は含まれていません。カードローンの手数料は、主に借入や返済時の「ATM」や「銀行振込」を利用する際に発生します。
実質年率が低くても「利用手数料」で余計なお金がかかってしまい、トータルの支払い額が高くなる可能性もあるので注意してください。
カードローン名 | 自社ATM利用時の手数料 | 他社ATM利用時の手数料 |
---|---|---|
アイフル | 無料 | 1万円以下110円(税込)、1万円超220円(税込) |
アコム | 無料 | 1万円以下110円(税込)、1万円超220円(税込) |
プロミス | 無料(プロミスATMおよび三井住友銀行ATM) | 1万円以下110円(税込)、1万円超220円(税込) |
SMBCモビット | -(三井住友銀行ATM無料) | 1万円以下110円(税込)、1万円超220円(税込) |
新生フィナンシャル レイクALSA | 無料 | 全国のコンビ二や銀行に設置の提携ATMで手数料無料! |
カードローンの実質年率からキャッシングの利息を計算する方法
カードローンの実質年率(=金利)から、キャッシングする際の利息を計算する方法を解説します。
例:実質年率が15.0%で100万円借りた場合の利息計算
カードローンの実質年率が15.0%で100万円借りた場合、1年間で発生する最大の利息を解説します。実質年率から年間最大の利息を計算するのはとても簡単です。
100万円(借入額) × 15.0%(金利) = 15万円(1年間の最大利息)
借りたお金に対して、実質年率を掛ければ1年間の最大の利息になります。しかし実際には毎月カードローンへ返済を行い元金が減っていくため、この利息よりも小さい金額になります。
返済総額 | 1,083,100円 |
---|---|
毎月の返済額 | 90,258円 |
利息 | 83,100円 |
1年間で完済した場合は利息を圧縮できます。ローン商品は、短期間で完済すれば利息を圧縮でき、完済まで長期間になるほど利息が膨らむという特徴があります。
例:1年間で利息15万円の場合の1日にかかる利息計算
カードローンの実質年率から1日の利息を計算
実質年率から算出した「利息」から、1日にかかる利息も簡単に計算できます。
15万円(1年間の最大利息) ÷ 365日 = 約411円
上記のように1年間の利息を1年間の日数(365日)で割り出した金額が、1日の金利になります。
実質年率が低いカードローンは返済負担を抑えられる
カードローンの場合、単純に金利が低いローンほど返済負担を抑えられます。実質年率が高いカードローンと低いカードローンの返済総額の違いについて確認してみましょう。
実質年率の違いによるカードローンの返済総額の違い
カードローンの金利 | 18.00% | 10.00% |
---|---|---|
返済総額 | 650,743円 | 580,809円 |
毎月の返済負担 | 18,076円 | 16,134円 |
利息 | 150,743円 | 80,809円 |
実質年率が異なると、返済総額に大きな差額が生じます。少しでも利息を抑えてカードローンでキャッシングしたい方は、実質年率が低いカードローンを選ぶ必要があります。
実質年率が低いカードローンは銀行カードローン
一般消費者が利用しやすいカードローンには銀行カードローンや消費者金融カードローンがありますが、実質年率が低いカードローンは銀行カードローンです。
特に実質年率が低いのは楽天銀行スーパーローン
楽天銀行は、国内大手のインターネットモールである楽天市場を運営する楽天株式会社のグループ会社です。楽天銀行スーパーローンへ入会をすれば、楽天スーパーポイント1,000ポイントを獲得できるという特典があります。
また、実質年率の上限は14.5%となっていて、消費者金融カードローンの実質年率18.0%と比較すると、3.5%も低金利でお金を借りられることになります。
実質年率 | 1.9%~14.5% |
---|---|
限度額 | 800万円 |
審査基準 | 比較的緩やかであると考えられる(※アルバイトもOKとの記載があるため) |
即日融資 | 不可(2018年1月から全ての銀行カードローンは、利用者が反社会的勢力ではないか警察庁のデータベースへの照会作業が必須になり、審査に1日以上かかるようになったため) |
特徴 | 楽天銀行スーパーローンに入会すると楽天スーパーポイント1,000ポイントが貰える。(1ポイント=1円) |
楽天銀行スーパーローンはいつもの口座への振り込みが可能!
楽天銀行スーパーローンでは、楽天銀行の口座がなくても振り込みキャッシングが可能です。他行の銀行口座へは「平日の0時10分~14時45分」までの申し込みで、当日中の振り込みキャッシングが可能になります。
また、楽天銀行の口座へなら、24時間いつでも振り込みキャッシングが可能です。
楽天銀行スーパーローンの在籍確認は安心できる
カードローンの審査時には「在籍確認」が行われるのですが、楽天銀行スーパーローンの在籍確認は「プライバシーをしっかりと保護」してくれるので安心です。
公式サイトには「在籍確認は原則スタッフの個人名で電話」があり、社名を聞かれた場合のみ「楽天銀行を名乗る」との記載があります。カードローンの利用が直接的に勤務先にバレてしまう可能性は低いでしょう。
実質年率が高い消費者金融カードローンでも使い方次第でお得/h2>
実質年率が高いカードローンでも、使い方次第では非常にお得にキャッシングできる可能性があります。
アコムのカードローンは実質年率が0%になる!?
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 800万円 |
審査基準 | 緩やか(安定した収入があれば審査通過を目指しやすい) |
即日融資 | 可能(ただし、申し込み時間や申し込み内容、混雑状況により翌営業日になる場合もある) |
特徴 | 初回利用なら30日間無利息キャッシングが利用できる |
アコムのカードローンの実質年率は18.0%となっていて、楽天銀行スーパーローンなどの実質年率と比較すると高く設定されています。
アコムの30日間無利息キャッシングを利用すれば利息0円
アコムとの初回契約時に利用できる「30日間無利息キャッシング」を利用すれば、実質年率0%、利息0円でお金を借りることも可能です。
アコムの30日間無利息キャッシングとは、「カードローン契約日の翌日から30日間は無利息でキャッシングできる」サービスのことです。借りたお金を無利息キャッシング期間内に完済すれば、利息が発生しないため、実質年率0%でキャッシングできるのです。
短期間だけのキャッシングなら、消費者金融アコムのような無利息期間が設けられているカードローンを利用すると良いでしょう。
消費者金融カードローンの多くは30日間無利息キャッシング
30日間の無利息キャッシングが提供されているのは、消費者金融アコムだけではありません。
ほとんどの大手消費者金融では30日間の無利息キャッシングが提供されている(※)ので、過去にアコムを利用したことがある、という方は、無利息キャッシングが適用される別の消費者金融カードローンへ申し込むようにしてください。
※大手消費者金融カードローンのうち、SMBCモビットには無利息期間が設けられていないので注意。
まとめ
カードローンの実質年率=金利と考えてOK!
本記事では、カードローンの実質年率について詳しく解説してきました。
カードローンの実質年率とは、カードローンの金利に手数料や諸経費を足して年率に換算したものとなります。
ただし、カードローンでは手数料や諸経費が不要な(=利息に含まれる)ため、カードローンの実質金利=商品概要に記載されている金利と考えておきましょう。
カードローンでは、実質年率が低いほど返済総額を抑えられるため、お得なキャッシングが期待できます。しかし、金利が高い消費者金融カードローンでも「30日間無利息キャッシング」を利用することで、利息を抑えてお金を借りられる可能性があります。
これからカードローンの利用を検討している方は、カードローンの「実質年率(金利)」や「無利息期間」をチェックし、上手にカードローンを利用するようにしてください。