カードローンの完済後は解約すべき?解約する・しない判断のポイント
この記事ではカードローンでのキャッシングを完済した後、「カードローンを解約すべきかどうか?」について詳しく解説を進めていきます。カードローンを完済した人や、もうすぐカードローンを完済するという人の中には、「完済した後のカードローンの解約」について悩んでしまう人も多いんですよね。
カードローンを解約するメリットとデメリットを確認しながら、「カードローンを解約する・しない」の判断のポイントを抑えていきましょう。
目次
そもそもカードローンの解約は可能?どうすればいいの?
「そもそもカードローンって解約できるの?」「カードローンはどんな解約方法があるの?」と、カードローンの解約手続きについて詳しくない人は多いでしょう。そこで、まずは一般的なカードローンの解約方法を確認していきます。また、カードローンの解約は、カードローンでのキャッシングを完済していることが前提条件となります。
- 電話でカードローンの解約を申請する
- 窓口でカードローンの解約手続きする
- インターネット上からカードローンの解約手続きする
電話でカードローンの解約を申請する
電話でのカードローンの解約は、多くの金融業者で手続きできる方法です。まず、利用先のカードローンの金融業者に電話し、解約手続きの書類を取り寄せます。自宅に書類が届いた後、必要項目に記入、捺印など行って書類を返送します。書類が受理されればカードローンの解約手続きが完了します。
窓口でカードローンの解約手続きする
カードローンの解約手続きが最もスピーディーな方法です。カードローン利用先の窓口へ行き、カードローンの解約手続きを行います。また、窓口で手続きする際にはローンカードや本人確認書類、印鑑などが必要となります。その場でカードローンの解約手続きが可能なので、スピーディーに解約できます。
インターネット上からカードローンの解約手続きする
手軽なカードローン解約方法として、カードローンのマイページからなど、インターネット上で解約手続きできる金融業者もあります。インターネットから解約申請書類を取り寄せて、郵送でカードローンの解約を行います。
このように、カードローンの解約方法は利用先の金融業者によって異なる場合や、さまざまな解約方法を用意している場合があります。利用していたカードローンを完済していれば、カードローンの解約手続きはとても簡単なんですよね。
カードローン完済後に解約するメリット
では、カードローンの完済後に解約するメリットとなる項目をまとめてみました。カードローンを解約することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
- カードローンの契約情報の履歴が消える
- ローンの審査に通過しやすくなる可能性がある
- 借金が増えてしまう心配がない
カードローンの契約情報の履歴が消える
カードローン完済後に解約せずそのまま契約した状態にしていると、信用情報に「金融業者から与信枠アリ」という契約情報が残されたままになります。与信枠とは、お金を借りられる限度額のことです。
この与信枠がある状態では、いくらカードローンを完済していても「借金できる状態=借金がある状態」と判断されてしまう恐れがあり、信用情報のステータス的にはあまり良くないと言えるでしょう。
カードローン解約=信用情報のステータスの回復
信用情報のステータスを回復させるためには、カードローンの解約がおすすめです。解約することで、信用情報内でのカードローン契約履歴が消えるため、信用情報のステータスも回復するでしょう。
ローンの審査に通過しやすくなる可能性がある
カードローンの解約について先ほどの項目で解説してきましたが、なぜ信用情報のステータスを回復させておく必要があるのでしょうか。
カードローンの契約履歴はローン審査に不利?
カードローンを契約中の場合、いくら完済していたとしても「与信枠=借金額」として見られてしまう恐れがありました。また、すでに借金がある人へはローン商品の審査に影響があります。
例えば年収300万円の人がすでに100万円の借金がある場合、追加融資で借金が膨らんでしまうと、返済してもらえない可能性が高まっていくためです。また、借金額が高額になるほど、ローン審査には不利となってしまうんです。カードローンの与信枠は住宅ローンやマイカーローンなどのさまざまなローン商品の審査時に影響を与えるため、カードローンを完済した後は解約しておく方が良いでしょう。また、カードローンを解約しておくことで、ローン審査が有利に働くことも十分に考えられるんです。
借金が増えてしまう心配がない
当たり前ですが、カードローン完済後に解約すれば、カードローンで再び借金してしまうことはありません。カードローンでキャッシングした後でスムーズに完済できた人も、完済するのに苦労した人も、借金を背負っている状態は嬉しくはなかったはず。
このため、カードローン完済後に解約しておけば、余計な借金を増やしてしまう心配がありませんよね。「お金の管理が得意ではない」と思う人は、カードローン完済後にはサクッと解約しておく方が良いかも知れませんね。
カードローン完済後に解約するデメリット
カードローン完済後の解約には多くのメリットがありました。しかし、一概にメリットだけあるというわけではありません。そこで、カードローン解約がデメリットとなるケースについても確認していきましょう。
- 追加で借り入れできない
- カードローン利用は再度申し込む必要がある
追加で借り入れできない
カードローンを解約した後に再度お金を借りたいという場合、追加借り入れができなくなります。カードローン完済後に追加融資を考えていないという人には関係がなさそうに思いますが、万が一の資金不足に困ってしまった時にスピーディーな融資を受けられない、という点には注意しておきましょう。
カードローン利用は再度申し込む必要がある
再びカードローンで借り入れたい時は、再度カードローンへ申し込み〜審査通過を目指さなくてはいけません。また、過去に利用していたカードローンであっても、新規でのカードローン申し込みとなるため注意しておきましょう。原則、過去にそのカードローンを利用していたからといって、特別審査基準が緩やかにはならないためです。
完済したカードローンを解約すべき・すべきではない?判断のポイント
完済したカードローンを解約する場合のメリットやデメリットについて、解説してきました。カードローンの解約はメリットだけではなく、デメリットとなるポイントもありましたよね。そこで、実際にどのような状況の場合、カードローンを解約すべきなのか、また、解約すべきではないのか、について利用シーン別に解説していきます。
完済したカードローンを解約すべき状況
完済したカードローンを解約すべき状況について、下記にまとめていきます。
- 今後カードローンを利用する予定のない人
- 次は他社のカードローンでキャッシングする予定の人
- 住宅ローンなどの高額ローン商品との契約を考えている人
今後カードローンを利用する予定のない人
カードローンを完済した後、カードローンを利用する予定がないという人は、カードローンを解約することをおすすめします。契約中の使わないカードローンを持っていると、カード紛失などのリスクなども考えられますよね。
また、カードローンがいつでも利用できるような状態にあれば、「もう借金しない」と考えている人でも、ついついカードローンで借金してしまう恐れもあります。カードローンを解約しておくことで、このようなリスクを回避できるため、「カードローンを使う予定がない人」は必ず解約しておくようにしましょう。
次は他社のカードローンでキャッシングする予定の人
利用していたカードローンの金利やサービスなどがあまり良くなくて、「今後カードローンを使う予定はあるけれど、次回は他社カードローンを使いたい」という人もいるはずです。このような人も完済し終わったカードローンを解約しておく方が良いでしょう。
新規でのカードローン審査時は、他社カードローンからの借り入れも影響があります。たとえ完済していて借金がないという状況でも、他社カードローンと契約を結んでいるだけで審査に不利となる可能性もゼロではありません。このため、他社カードローンの利用を検討している人も、利用していたカードローンを解約しておきましょう。
住宅ローンなどの高額ローン商品との契約を考えている人
今後、住宅ローンなどの高額ローン商品の利用を検討している人も、利用し終わったカードローンを解約しておく方が良いでしょう。住宅ローンのように高額なローンとなるほど、審査難易度が高まります。
カードローンの借金を完済しているという場合でも、「カードローンの与信枠(限度額)=借金」として見られてしまう恐れがあります。借金があると見なされた場合、住宅ローンなどの審査に不利となってしまって審査に落とされる可能性があるでしょう。高額なローン商品の審査を行う時には、必ず利用していないカードローンを解約しておくようにしましょう。
完済したカードローンを解約すべきではない状況
完済したカードローンを解約すべき状況について確認してきましたが、反対に、解約すべきではない状況について解説していきます。
- すぐにお金が必要になる可能性がある人
- 利用していたカードローンの限度額や金利を優遇してもらいたい人
- 他社ローンへの申し込みを考えていない人
すぐにお金が必要になる可能性がある人
カードローンのキャッシングを完済したけれど、またすぐにキャッシングする予定があるという人は、もちろんカードローンを解約しない方が良いですよね。カードローンを解約してしまうと、またカードローンを使いたくなった時に再申込、再審査する必要があり、すぐにお金を借りられません。
このため、またすぐにお金を借りる可能性があるという人はカードローンを解約せず、継続して契約を残しておくようにしましょう。
利用していたカードローンの限度額や金利を優遇してもらいたい人
カードローンをまだ利用しようとしている人で、さらに限度額を上げたり金利を下げたりしたいと考えている人は、カードローンを解約せずに残しておきましょう。カードローンの利用履歴を積み上げておけば、カードローンの金融業者から優良顧客としてみてもらえて、限度額のアップや金利の引き下げが見込めるんです。
長期間カードローンを利用しているほど、金利や限度額が優遇される可能性が高いため、今後少しでも有利にカードローンを利用したいという人は、完済させたカードローンを解約すべきではないでしょう。
他社ローンへの申し込みを考えていない人
今後カードローンを利用する可能性がなく、他社のローンも検討していないという人は、カードローンを解約しなくても特に影響はありません。このため、万が一の資金不足の際に対応できるようにカードローンを解約せず、継続させておいても良いでしょう。
カードローン完済後はしっかりと検討した上で解約しよう!
この記事では、カードローン完済後に解約すべきかどうか、また、カードローン解約時のメリットやデメリットも併せて解説してきました。今度カードローンを利用するという人や急な出費が予測できないという人を除いては、カードローンを解約しておく方が大きなメリットがあると言えるでしょう。
カードローンを解約してスッキリさせておけば次のローン審査に有利!
カードローンを解約しておくことで、金融業者から与えられた与信枠が無くなります。与信枠がなくなれば、新規で申し込むローンの審査には有利となる傾向があります。また、これから住宅ローンなどの高額ローン商品の利用を検討しているという人は、カードローンの与信枠が審査に不利となってしまう傾向があるんです。
このため、カードローンでのキャッシングを完済したという人は、カードローンを解約しておき、ご自身のローンをスッキリさせておきましょう。カードローンを解約することで信用情報にも「カードローン解約」という、今後のさまざまなローン審査時に有利に働く良い履歴が残されます。また、かつてカードローンを利用していたけどそのままにしているという人も、この記事を参考にしながら、過去のカードローンをスッキリと清算しておくようにしてみてはいかがでしょうか。