ブライダルローンのメリット・デメリット!結婚資金は借りることができる
結婚式の日程は決まっているけれど、「余計な出費が重なって結婚のお金が足りなくなった…」、「もうすぐ結婚式だけど、しっかり貯金ができていなくて結婚に必要なお金が足りない…」という方もいるでしょう。
また、結婚(=挙式や披露宴)にかかる費用の平均はおよそ350万円と言われており、なかなか結婚のお金を貯められない、という方も多いです。
そこで本記事では、「結婚のお金を借りられるブライダルローン」、「結婚のお金に使いやすいローン」などについて詳しく解説します。
目次
結婚のお金に使うブライダルローンとは
まず、結婚のお金に使えるブライダルローンについて解説します。一般的にブライダルローンは銀行や消費者金融から提供されている「目的別ローン」に分類されます。
ブライダルローンは結婚に関する費用に利用できる
目的別ローンの特徴として、ローンで借りたお金の利用目的が限定されている反面、カードローンなどに比べると金利が非常に低く設定されているというメリットがあります。
目的別ローンである結婚資金用の「ブライダルローン」は、結婚式の費用、新婚旅行の費用、新居への引越し費用など、結婚に関係する費用(※)に使えます。
※ブライダルローンで使える費用は、利用先の金融業者により異なります。
ブライダルローンのスペック
ここで、楽天銀行が提供するブライダルローンを例に挙げて、ブライダルローンのスペックを確認します。
金利 | 7.00% |
---|---|
限度額 | 1万円〜300万円 |
借入期間 | 最長8年4ヶ月 |
申し込み対象年齢 | 満年齢20歳以上60歳以下(完済時65歳以下)の方 |
申し込み対象となる方 | 仕事に就いており毎月安定した定期収入のある方 |
申し込み対象となる年収の目安 | 税込年収300万円以上 |
資金使途 | 結婚式や披露宴などの費用、結婚・婚約指輪などの購入費用、新婚旅行の費用(※新婚旅行単独の場合は、トラベル用ローンを利用してください) |
楽天銀行ブライダルローンの利用条件は年収300万円以上
楽天銀行のブライダルローンは金利7.0%と非常に低く設定されているのですが、申し込み対象となる年収は300万円以上となっています。
年収300万円は、月平均にすると毎月25万円以上の収入が必須です。このため、安定した収入があってもアルバイトやパートの方は「楽天銀行ブライダルローン」への審査通過は、やや難しいでしょう。
年収が多くないためブライダルローンの利用が難しい…という方は、後の項目で解説する「消費者金融カードローン」の利用を検討してください。
ブライダルローンのメリット3つ
結婚のお金を借りられるブライダルローンのメリットを解説します。
ブライダルローンのメリット
- 手持ちのお金がなくても結婚式を挙げられる
- 手持ちのお金(貯金)を崩さずに結婚式を挙げられる
- ローンの中でも低金利でお金を借りられる
手持ちのお金がなくても結婚式を挙げられる
本記事の冒頭でも解説したように、結婚式にかかる平均の費用はおよそ350万円です。
小さな式場にしたり、提供する食事のランクを下げたりすれば、結婚式にかかる費用は抑えられるのですが、「人生で一度きりの結婚式だから、多少のお金を払ってでも豪華なものにしたい」と考える方も多いと思います。
350万円貯めるにはどのくらいの年月がかかる?
貯金0円から結婚資金を貯めようとしている方は、350万円を貯めるのにどのくらいの年月がかかるでしょうか。
例えば毎月5万円を貯金し、年2回のボーナス時に10万円を貯金する場合で考えてみましょう。
毎月 / 5万円 × 12ヶ月 = 60万円
ボーナス時 / 10万円 × 2回 = 20万円
1年間で80万円貯まる
350万円(結婚資金) ÷ 80万円(1年で貯まるお金) = 4.375年(貯まるまでにかかる年数)
このように、貯金0円の状態からだと350万円を貯めるまでには4年以上もかかります。仮に28歳で結婚を考えて貯金を始めたとしても、32歳でやっと結婚資金が貯まるというような状況です。
ブライダルローンを利用すれば結婚を決めた直後に式を挙げられる!
数年かけて計画的に350万円をじっくり貯めることも良いのですが、「手持ちのお金は無いけれどできるだけ早く結婚したい」という方もいると思います。
ブライダルローンを利用すれば、結婚の資金をスピーディーに調達できます。お金を貯める時間がない…、早めのタイミングで結婚したい…という方は、ブライダルローンの利用を検討してください。
手持ちのお金(貯金)を崩さずに結婚式を挙げられる
結婚の費用に使えるブライダルローンは、「手持ち(貯金)のお金を崩さずに結婚式を挙げられる」ことも大きなメリットと言えるでしょう。
結婚後に2人での生活が慣れてくるまで、出費が多くなる傾向があります。また、結婚後に事故や病気などによって、大きな出費が必要になるケースも考えられます。
ブライダルローンを利用すれば「手元のお金を残しつつ結婚資金を用意」できるため、結婚資金以外のお金に余裕がない方は、ブライダルローンをうまく活用してください。
ローンの中でも低金利でお金を借りられる
ブライダルローンは一般的に利用しやすい「フリーローン」や「カードローン」などに比べると、非常に低金利になっています。
金融業者 | 金利 |
---|---|
楽天銀行ブライダルローン | 7.00% |
千葉銀行ブライダルローン | 5.0%〜5.2% |
常陽銀行ブライダルローン | 4.675%〜5.475% |
北陸銀行ブライダルローン | 4.175%〜6.450% |
このように、ブライダルローンはおよそ4.0%〜7.0%ほどの金利になっています。ブライダルローンで200万円〜300万円の高額なキャッシングをしても、低金利で返済負担を小さく抑えられるのは大きなメリットとなります。
ブライダルローンのデメリットは審査難易度
ブライダルローンにはメリットだけではなく、デメリットとなる項目もあります。
審査基準が高く審査通過が難しい
ブライダルローンは比較的高額なお金を低金利で借りられるという、大きなメリットがありましたが、その反面、審査難易度が難しくなっています。
ブライダルローンは安定した収入が必須
ブライダルローンは100万円〜300万円という、比較的高額なローンになる傾向があるため、金融業者側は「確実に完済してもらえる利用者」にしか融資を行いません。
先ほどの楽天銀行のブライダルローンでは「年収300万円以上が申し込み対象の目安」としていたこともあり、審査通過を目指すのであれば一定以上の年収が必要です。
年代 | 平均年収(男性) |
---|---|
20〜24歳 | 210万5,000円 |
25〜29歳 | 248万1,000円 |
30〜34歳 | 289万円 |
35〜39歳 | 324万1,000円 |
40〜44歳 | 358万7,000円 |
上の表は、厚生労働省が発表している年代別の平均的な年収です。
銀行によって「審査通過できる年収のライン」は異なりますが、ブライダルローンを利用できるおよその目安として、ご自身の年代の平均年収を確認しておきましょう。
結婚に使えるブライダルローン審査時に注意したいポイント
ブライダルローンは審査難易度が高いため、確実に審査に通過させるためには、これから解説するポイントを必ず抑えてください。
ブライダルローンの申し込み・審査で注意したいポイント
- 申込者の信用情報
- 契約時に必要な書類の準備
申込者の信用情報
平均年収よりも収入があっても申込者の「信用情報」の履歴によって、ブライダルローンの審査に落とされてしまう恐れがある点に注意してください。
信用情報とは「銀行ローン」や「消費者金融のローン」、「クレジットカード」、「スマホやタブレットの分割払い」などの利用履歴のことです。もし、滞納や未納などの履歴が信用情報に残っていると、「信用情報に傷がある」状態になってしまい、ブライダルローンの審査通過が不利になります。
信用情報がブラックになるとローンを一切使えない
61日以上、または3ヶ月以上滞納した場合は、信用情報が「ブラック」となってしまうため、ブライダルローン審査をはじめ、さまざまなローン審査やクレジットカード審査に通過できなくなります。
確実にブライダルローンの審査に通過させるために、クレジットカードなどを利用中の方は信用情報に傷をつけないよう、絶対に返済には遅れないようにしてください。
契約時に必要な書類の準備
ブライダルローンの手続きをスムーズに進めるため、前もって必要な書類を準備しておきましょう。
ブライダルローンで必要な書類(楽天銀行の場合)
- ①本人確認書類
- ②収入証明書
- ③資金使途確認書類
上の①〜③について解説します。
①本人確認書類
ローン契約する際には本人であることを証明するため、「本人確認書類」の提出が必須です。運転免許証やパスポート、健康保険証など、前もって準備しておいてください。
②収入証明書
楽天銀行のブライダルローンは収入証明書の提出も必要です。サラリーマンなどのお勤めの方は源泉徴収票や給与明細書 、自営業の方は確定申告書や課税申告書を用意しておきましょう。
③資金使途確認書類
ブライダルローンは結婚に関わる資金にしか使えません。このため、「本当に結婚の資金に使うのかどうか」を資金使途の確認書類でチェックします。
結婚に係る費用の見積書や請求書など、金額が分かる書類が必要になります。これらの書類は、ブライダルローンへの申し込み3ヶ月以内のものが対象となる点に注意してください。
ブライダルローンの審査通過が難しいならカードローンという選択肢も
ブライダルローンは審査基準も高く、契約時には様々な書類の提出が必要です。
「結婚資金を借りたいけれど、ブライダルローンの審査通過は自信がない…」という方は、消費者金融が提供しているカードローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
消費者金融カードローンならアルバイトやパートの方でも使いやすい!
消費者金融カードローンは、上限金利が18.0%である場合がほとんどで、金利が高いのですが、アルバイトやパートの方でも安定した収入がある方であれば審査通過を目指せます。
このため、ブライダルローンの審査に落ちてしまった方でも、消費者金融カードローンなら十分に審査通過を期待できるでしょう。
消費者金融カードローンなら30日以内に完済すれば利息が無料!?
また、消費者金融カードローンでは「30日間無利息キャッシング」というサービスを提供しているローンが多く、30日以内に完済すれば「利息が無料」でお金を借りられます。
結婚式のご祝儀を期待するのはよくありませんが、
結婚式に使う費用をカードローンでキャッシング → ご祝儀でカードローン完済(利息0円!)
というような便利な使い方ができる可能性があります。
ブライダルローンは低金利だが審査難易度が高い点に注意!
- ブライダルローンは結婚に関する費用に使える
- ブライダルローンは低金利が魅力的
- 結婚に使うブライダルローンは審査難易度が高い
- ブライダルローンを利用すればお金を貯めずに結婚式が挙げられる!
- ブライダルローンをうまく利用すれば「貯金を残して」結婚できる
- ブライダルローン申込時には信用情報に注意
- ブライダルローンの審査に自信がない方は「カードローン」への申込みも検討!
銀行などが提供しているブライダルローンは「結婚」に関する費用であれば利用可能です。また、金利は4.0%〜7.0%程度と非常に低金利なのですが、その分審査難易度が高い点には注意してください。
アルバイトやパートの方、また、正社員だけど年収が少ない…というような方は審査難易度の高いブライダルローンではなく、審査基準が緩やかな消費者金融カードローンへの申込みを検討してください。消費者金融カードローンは金利が高いですが、「30日間無利息キャッシング」などをうまく活用すれば、ブライダルローンよりもお得にキャッシングできる可能性もあります。