カードローンで計画的に使いやすいのは40万円まで!アンケート結果に見るカードローン利用者の「計画的な利用」の実際
2022年1月、『カードローンおすすめ比較隊』では、カードローンを利用したことがある20~69歳の方300人を対象にアンケート調査を実施しました。
「ご利用は計画的に」はカードローン大手各社のテレビCMでもおなじみのフレーズですが、実際にカードローンを使っているみなさんはどれだけ「計画的」に使えているのでしょうか?
全国の20~69歳以下の男女3,000人を対象に実施したアンケート調査結果をもとに、なかなかまわりには聞きづらい借入金額・返済期間などカードローン利用者の実態をレポートします。
カードローン・キャッシングの経験に関するアンケート
- 実施 :カードローンおすすめ比較隊 編集部
- 回答方法:Webアンケート調査
- 調査日時:2022年1月20日 ~1月25日
- 調査対象:【予備調査】全国の20~69歳以下の男女計3,000人 【本調査】カードローンを利用したことがある方444人
- 回答者数:300人(男性 234人 女性 66人)
※本調査内容及びグラフはご自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に『カードローンおすすめ比較隊』を記載のうえご利用ください。
目次
「少額利用」「高額借入」二極化するカードローン利用者
Q1:あなたがいままでにカードローンで借りた金額は総額でいくらくらいですか?あてはまる金額帯をお選びください。
カードローンの借り入れ総額は最少価格帯にあたる20万円未満が30%で最多となりました。
続く2番目は、今回の調査における最高価格帯である200万円以上の18.33% となっており、今回のアンケート結果によると、カードローン利用者の借入額は
- カードローンの利用を低額な借り入れに留める層
- 高額まで借り入れを行う層
と、顕著に二極化する傾向が見られました。
カードローン利用者の返済にかかる期間はどのくらい?
Q2:2022年1月現在、そのカードローンでの借り入れは返済中ですか?
借り入れを返済中かどうかを問う質問によると
- 返済中:27.33%
- 完済済み:72.67%
という結果となりました。
このうち、完済済みと答えた72.67%方を対象に、借り入れ期間と返済時の体感について掘り下げる質問を行いました。
カードローンを完済した人の約半数は、1年以内に借入を完済
Q3:カードローンでお金を借りてから返済を終えるまで、どのくらいの期間がかかりましたか?おおよその期間を月数でお応えください
カードローンの返済を完済済みと回答した方の返済月数を分布図にまとめたものが下記となります。
カードローンを完済した方の51.87%、約半数は12カ月(1年)以内で借入を完済していました。
また、50カ月(4年2カ月)以内と回答していたのが完済者全体の78.97%となりました。
明白な誤回答を除くと、完済までの平均月数は 29.94月(約2年6カ月)となりました。
約4人に3人は借入時の計画の範囲内で完済
Q4:カードローンの借り入れに対して返済期間は借入時の計画通りでしたか?以下よりあてはまるものをお選びください
完済までの返済期間について、計画通りと回答したのは43.12%。
計画より早く完済したと回答した人が33.49%、計画より長くかかったと回答した人は23.39%でした。
カードローンの借り入れを完済した人のうち、計画通りの返済ペースで完済した人は4割強。
返済を早めた人も含めると、カードローンを完済した人の76.61%、約4人に3人は計画の範囲内で完済できていたことがわかりました。
計画的に返済しやすいカードローン利用額は「40万円まで」
この計画的返済の達成状況を、借入金額(総額)別でクロス集計すると、総借入額40万円以下の場合、計画通りに返済できた方が5割を越える高水準となりました。
「~20万円未満」「20万円以上~40万円未満」を選択した回答者は多く、回答者母数を考慮してもカードローンを利用する際、その金額が総額で40万円未満ならば、計画から大ズレすることなく返済できる可能性が高いものと考えられます。
「計画通りの返済」が減る高額借入
一方で、借入総額「200万円以上の方」については、計画通りの返済をした人の比率が少なく、「計画より早く返済した」「計画より長くかかった」を選択した人が多い結果となった。
返済額が高額である分、
- 返済総額を抑えるため、計画以上のペースでの完済を目指すケース
- 返済の負担が重く、予定より返済期間が長期化してしまうケース
が増え、当初計画通りからズレた返済となった方が増加したものと考えられる。
カードローンを使って良かったことは?
最後にカードローンを利用して良かったこと、困ったことを、すべての回答者にうかがいました。
はじめに、使って良かったこととして上がった主な回答は以下の通りです。
Q5:カードローンを実際に使って良かったことを教えてください。
- 急な出費に対応できた(和歌山県・男性・38歳)
- 手持ちにお金がなくて困ってるときに利用できたので助かった(北海道・男性・49歳)
- 急にまとまったお金が必要になったときに便利(新潟県・男性・59歳)
- 短い期間では合ったが急遽お金に困ったのでとても助かりました(大阪府・女性・41歳)
- すぐに振り込まれる。(福島県・男性・42歳)
- 苦しいときに助けてもらい、復活の原資とできた。(愛知県・男性・45歳)
300集まった回答のうちの多くが、「生活費が足りない」「急な出費が発生した」ケースなどに助かったという声が多く見られました。
やむを得ずお金が必要になった時に活用することで、どうしてもほしかったものを手に入れる、苦しい状況を乗り越えるというのはカードローンの最も代表的な活かし方とも言えます。
- 返済のペースを自分で決めたり、返済しにくい時は変更できることが分かったこと。(兵庫県・女性・47歳)
- お金を借りるリスクや責任感の大きさを感じられた。(兵庫県・男性・50歳)
副次的なメリットと言えますが、カードローンを利用したことで、返済ペースを柔軟に変更できる、お金を借りるリスクなど、お金にまつわる学びをメリットとして上げる声も見られました。
経済状況をふまえて月の返済額を少なくすることはできますが、その分返済期間は長くなります。
返済期間が長期化して増える利息の支払いは利用者からすればリスクではありますが、そもそもカードローンは「利息を払うことで借りたお金の返済期限を融通してもらえるサービス」とも言えます。
毎月の収入・生活費に対して無理がなく、かつ、過度の先延ばしにはならないペースを考慮して、計画的に返済を進めることの重要性は、実際にカードローンを利用した方だからこそ体験できたものなのかもしれません。
カードローンを使って困ったこと。カードローン利用者の本音
続けて、カードローンを使って困ったことです。
Q6:カードローンを実際に使って困ったことを教えてください。
- 返済が辛い時があった。(神奈川県・女性・44歳)
- 想像していたより金利が高く、返済に時間がかかった(群馬県・女性・52歳)
- 金利が高く返済が大変なこと(東京都・男性・49歳)
- 利率の高さ。最低弁済額では終わらないこと。(愛知県・男性・45歳)
- 月額の返済が少ないので、返済期間が長くなる(愛知県・男性・51歳)
カードローンで困ったこととしては、やはり「返済の負担」そのものを上げる声が圧倒的に大半でした。
- 返済にてんわんや(岩手県・男性・48歳)
- とにかく返済最優先だったのでプレッシャーがあった。(兵庫県・男性・50歳)
- 送金による返済の場合、送金先の銀行が閉まっている時間や場合は、送金しても返済が翌営業日になってしまう事。(兵庫県・女性・47歳)
- 催促の電話が営業時間に掛かってくるので取れないことが多いこと(東京都・女性・27歳)
- 店舗のATMに行かなければいけなかったので、入店するときに周りの目が気になりました(大阪府・女性・41歳)
生活自体が返済に追われ、返済期間中は精神的なプレッシャーを感じたという声も多く見られました。
返済の営業日や営業時間に言及する声には、カードローン利用者が返済のタイミングや時間に対して敏感になる様子が生々しい体験に現れています。
- 簡単に借り入れができるので、つい使ってしまう(北海道・男性・64歳)
- 残高が、残っているとついつい使い過ぎてしまう(大阪府・男性・58歳)
カードローンの借入ができるから、ついつい使いすぎてしまうという回答も複数見られました。
カードローンの便利さの裏返しにあたる困り事と言えるでしょう。
まとめ
最後に今回のアンケート調査結果をまとめて見ていきましょう。
- カードローンでの借入総額は「20万円未満」が全体の30%で最多。
- 一方、借入総額 2番目は「200万円以上」で全体の18.33%。
- カードローン利用者は「少額の借り入れにとどめる層」「200万を越える高額な借り入れを行う層」へと利用形態が二極化する傾向が見られた。
- カードローンの借入れ完済者の51.87%、約半数は12カ月(1年)以内に完済している。
- カードローンの借り入れから完済までにかかる平均月数は 29.94月(約2年6カ月)。
- カードローン完済者のうち、完済までの返済期間が当初の計画通りだった人は43.12%。計画より早く完済したと回答した人は33.49%。
- 計画通り・計画より早く完済を合わせると、76.61%、約4人に3人は借入時の計画の範囲内で完済できていた。
- 特に借入総額40万円までの層に限定すると、計画通りに完済できた人が5割を越えた。40万円未満のカードローン利用ならば、当初計画から大ズレすることなく返済できる可能性が高いと考えられる。
- 一方、計画より長くかかったと回答した人は23.39%。当初の計画より返済に時間が長くかかったと感じているのはカードローン完済者の約2割強だった。
カードローンを利用し完済した人の「約半数は1年以内に完済」「約4人に3人は借入時の計画の範囲内で完済」という結果からは、カードローンを利用する人々の間では、大勢の範囲で「計画的な利用」が行われている実態を読み取ることができました。
カードローンの便利さは、急な資金不足・お金の必要が出たタイミングで、すぐにお金を借りることができる点にあります。
一方で、便利さの裏返しとして、カードローンをついつい使いすぎてしまう声も少なくありません。
返済中の生活では、借入額が大きく、返済期間が長く続く分だけ、精神的な負担も重くなるのが実際です。
返済期間も織り込んで計画的にカードローンを活用しよう
「カードローンの返済を長期化させない」ことは、利息を抑え、返済時の支払い総額を圧縮することに直結します。
自分の収入に見合う範囲で、返済を含めて計画的に活用することが、カードローンを利用する上で重要なポイントと言えるでしょう。
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