カードローン審査が有利になる健康保険証とは?社会保険証はステータスが高い
一見同じに見える保険証にも、いくつかの種類に分類されます。最も分かりやすいのは、国民健康保険証と社会保険証の違いです。カードローンの借入審査では、保険証の種別が大きく関わってきます。
ここでは、保険証の種類や各保険のステイタスについて、詳しく説明しましょう。また、保険証の問題でお困りの方のために「問題解決の方法」をご紹介します。ローン審査を受ける前に、必ずチェックしておいてください。
目次
健康保険証の種類は「国民健康保険と社会保険」の二種類では無い!
カードローンの審査で、身分証明書類が必要になります。身分証明書には、以下のような種類があります。
身分証明書類の一例
- 健康保険証
- 運転免許証
- パスポート
- 住基カード
- 社員証
- 学生証
このほか外国籍の方は、自国のパスポートの他、外国人登録証明書や、在留カードなどが「身分証明証」として受理されます。
どの書類も顔写真とともに、現住所や生年月日などの個人情報が記載されており、(カード申込では)確認事項に役立てられています。
また、同じ保険証にもいくつかの種類が存在しています。
例えば、国家公務員の方、地方公務員、医師、会社にお勤めの方と自営者の方、船員や退職者の方では、それぞれ保険証の種類が異なります。以下で、分かりやすく『保険証の種類』をまとめてみました。
職業と保険証の種類について
職業 | 保険証の区分 |
---|---|
① 公務員とその家族 | 組合員証 |
② 上場企業の従業員とその家族 | 健康保険被保険者証 |
③ 中小企業の従業員とその家族 | 健康保険被保険者証 |
④ 自営業者 | 国民健康保険被保険者証 |
⑤ 派遣、登録社員、アルバイトやパートでお勤めの方 | 国民健康保険被保険者証 もしくは、健康保険被保険者証 |
⑥ 65歳以上の方で「職域保険」に属さない人 | 国民健康保険被保険者証+高齢受給者証 |
⑦ 75歳以上の方 | 後期高齢者医療被保険者証 |
表中の赤い文字は、審査で有利になる保険証の区分です。国家公務員・地方公務員の方は、共済保険によって「組合員証」が発行されます。こうした、組合員証を提出すると「ローンやクレジットカード審査で優位になる」と言われています。
ステイタスが高いのは、国家公務員の保険証
組合員証を持っていれば「安定した職業に従事している」とみなされ、ローン審査が下りやすくなります。なぜなら、全体的に国家公務員・地方公務員の方は収入が多く、リストラなどの心配もほとんど無く、定年まで安定した所得が確保できるからです。
同じような理由で、医師や弁護士などの職業は「平均収入が高い」ということもあり、ローン審査が通りやすくなります。次いで、上場企業の従業員向けに発行される、健康保険被保険者証も、審査で「大きな効力」を発揮します。
ただ、優位に働く保険証でも、申し込む側に問題があってはいけません。この件については、記事の後半で詳しく解説したいと思います。
国民健康保険証でも審査に通ることは可能
多くの方は、運転免許証もしくは保険証を提出して審査を受けます。どちらも無い場合は、パスポートや住基カードを提出される方も居ますが、多数派ではありません。
大抵の場合、免許が無ければ「保険証を提出」するのが一般的です。幸いなことに、日本では「無保険の世帯」はほとんどありません。海外では、制度の違いなどから保険未加入の方(世帯)も多いのです。
しかし、日本の保険加入率は「先進国の中でもトップクラス」となっており、充実した保険制度が整っています。
残念なのは保険証の種別によって、審査に大きな影響が出るという点
ローン審査では「申込者に安定収入があるかどうか」が、厳しくチェックされます。審査の際、保険証の種別で「国家公務員や医師」だと分かれば、融資が通りやすくなります。
もちろん、国家公務員や医師であっても「破産するくらい借金を抱えている」のなら話は別です。この場合、アルバイトやパートで「借金を抱えていない人」の方が、審査は通りやすくなるでしょう。
少々極端な例になってしまいましたが、職種や保険証の区分だけでなく、所得と借入のバランスが良くなければ、どんな融資も可決されません。
審査で最も気をつけたいのは保険証の種類よりも収入
ここまで説明した通り、保険証の種別は審査を大きく左右します。しかし、最も大切なのは、保険証よりも『他社での借入状況』です。
例えば、年収が1,000万円以上あったとしても、抱えている借金が1,000万円を超えるような人には、一切の融資は可決されません。
同様に、多額の借金を背負い「返済能力が乏しい」と思われる方は、どんなに年収が多くても、ローン審査に通ることは無いでしょう…。
審査の結果は、保険証の種別や職種、社会的地位ではありません。所得と比較してバランスの良い生活、お金の流れを持っている方が「審査に通りやすく」なるのです。
実際に、年収が低い人ほど、比較的「節約の意識」が高く、所得が多い方ほど「節約の意識が低く」なりがちです。また、自ら会社を所有したり、事業を展開している経営者ほど、多額の借金を抱えていたり、破綻しているケースが多いです。
職種や年収、保険証だけでは、審査の結果は予測不可能です。このため、カード会社の側でも「融資を受ける人に問題がないかどうか」収入や職種、まじめさや誠実さまで、詳しく審査・確認を行っています。
簡易審査でカードローンの借入できるかチェックしよう
審査結果が不安な場合は、ローン会社の「簡易審査」を受けてみましょう。ローン会社によって名称は異なりますが、10秒診断や3秒診断などの名称を見つけたら、簡易診断(審査)ツールだと思って間違いありません。
ここでは、年収や生年月日など、いくつか簡単な質問に答えるだけで、ローンの簡易結果を表示してくれます。
簡易審査の結果が「即、融資結果に直結」する訳ではありません。しかし、お試し感覚で簡易審査を受けておけば「利用者の安心材料」になってくれるでしょう。
簡易審査の結果がOKであれば、そのまま本審査に進んでみてください。申込が済んだ後、早ければ30分程で本審査の結果が通知されます。
また、ローン会社によっては(自動審査を導入しているため)申込と同時に、画面上で審査結果が分かる場合もあります。特に、社会保険証をお持ちの方は、審査が速く、自動審査が受けられる機会も多くなります。
また、社会保険証以外の方でも「申し込む時間」に気をつければ、審査のスピードは速くなり、当日中の融資も可能になります。
審査をスムーズにするには、保険証だけでなく、タイミングが重要!
審査を早く進めるには「平日の夜や土日の午後を避ける」ことです。最もおすすめなのは、平日の朝早い時間の申込です。この時間帯であれば、審査を受ける人も少なく、借入の手続きもスイスイと進んでいきます。
また「借入希望日の前夜」にネット申込(パソコンやスマートフォンを使った申込)をすれば、平日の営業時間が始まったと同時に、審査が即受けられるので便利です。
もちろん、お盆やゴールデンウィーク中、年明けなどは(申込処理に時間がかかるため)この限りではありません。
即日融資(申込後、当日中の融資)を希望される方は、できるだけ時間に余裕を持って、手続きをはじめるようにしましょう。また、金融機関毎に審査時間のスピードは異なります。素早くキャッシングしたいのなら、必ず「審査時間の早いローン会社」を利用してください。
各金融機関では「即日融資可能」や「当日中の審査回答が可能」など、さまざまな表現で審査スピードを表示しています。申込をした当日中に借入をしたいのなら「即日融資可能」なローンを選択しましょう。
間違いやすいのは「当日中の審査回答が可能」とする金融機関です。この場合、審査の結果が当日中に分かるだけで、融資の実施には1〜2日の日数がかかるなど、注意が必要です。
金融機関によって「紛らわしい表現」も多くなります。まずは「審査時間の目安」を必ずチェックしてから、申し込むようにしましょう。
まとめ・健康保険証のステータスだけじゃなく 借入はバランスが大切
国家公務員など、どんなに「ステイタスが高い保険証」でも、借金が多い方は審査が通りにくくなります。
反対に、正社員以外(アルバイトやパート)の方でも、正しいカード利用が出来ていれば、ローン審査は通りやすくなります。こうした、クレジットヒストリーの積み重ねは「良い会員」として、金融機関から良い評価が与えられます。
キャッシングをする場合は、収入に見合った借り方をしましょう。ローンをコツコツ「まじめに使用」していれば、増枠のペースや利用できる金額も、速いペースで上がって行きます。
みなさんも「ステイタスの高い会員」になれるよう、本記事を参考に(ステップアップへと)チャレンジしてみてください。