カードローンの審査に受かる人と受からない人の特徴!失敗しないためのコツも解説
カードローンの審査結果は、年収や職業で決まる訳ではありません。カードローン審査で失敗を無くすには、あらかじめ正しい申込のコツさえ知っておけば、所得が低くてもカードローン審査に通過することは可能です。
本記事では、カードローン審査に受かる人と受からない人の特徴、審査に受かるためのコツ、審査で知っておくべきこと等について解説します。
カードローン審査に落ちた、否決の理由が知りたい方も、ぜひ参考にしてください。
目次
カードローンの審査に受かる人に共通する特徴
実は「カードローン審査に受かりやすい人」には、共通する特徴が3つあります。
まず1つ目は、年収に対して無理なく「バランスの良い借入」をしていること。2つ目は「勤続年数が長い」こと。そして、3つ目は「月々の収入が安定していること」です。
- バランスの良い借入をしている
- 勤続年数が長い
- 月々の収入が安定している
①〜③について、さらに詳しく説明しましょう。
①バランスの良い借入をしている
審査に通りやすい人は、所得に見合った借入をしています。最も良いのは、クレジットカードのショッピング枠を少しずつ、長期間利用することです。
例えば、公共料金の支払い、携帯やスマホ料金の支払いをクレジットカード払いにしておけば、毎月継続して「カード利用歴」が残せます。
クレジットカードを少額(長い期間)問題無く借りられる人は、カードローン審査でも「返済能力が高い」と見なされ、クレジットカードはもちろん、その他のカードローン審査も通りやすくなります。
②勤続年数が長い
勤続年数の長さは「ローン審査」で、高く評価されます。ある程度長く務めていると、転職などの心配もなく、返済にも支障が無い(=必ず返済してもらえる)と、カード会社が判断するからです。
③月々の収入が安定している
②と共通しますが、月々の収入が決まっている(=正社員)方は、カード会社から良い評価が得られます。このため、収入の不安定な自営者や日雇いバイトの方より、給与所得者の方が、審査が受かりやすくなるのです。
また同じアルバイトの方でも、毎日・毎月継続して勤務している方と、日払いバイトの方では(審査における)評価が変わってきます。
日払いバイトは決まった所得がなく、短期的な収入しか得られないため、カードローンやクレジットカードの取得が厳しくなるのです。
カードローンの審査に受からない人の特徴
次に「カードローンの審査に受からない人」の特徴を3つ紹介しましょう。
- 仕事が安定していない、勤続年数が短い
- 他社で、多額の借金を抱えている
- 過去に未払い、延滞をしたことがある
以下で、詳しく解説しましょう。
①仕事が安定していない、勤続年数が短い
仕事が安定していなければ、カードローンやクレジットカード審査は否決されます。特に、単発のアルバイト(日払い等)でお勤めの方は、カードの取得が難しくなります。
もちろん、無職の方や生活保護、年金等を受給している方も「自らの所得が無い」という理由で、審査の可決は厳しいです。
ただし専業主婦の方に限っては、一部の銀行ローンが「専業主婦でも申込可」としています。ローンの数は少ないですが、配偶者の方の同意が得られることを条件にカードローンが申し込めます(※ パートナーの収入に基づき審査が実施される)。
②他社で、多額の借金を抱えている
他社で多額の借金を抱えている方は、審査に受かるのは相当厳しくなるでしょう。現在「年収の3分の1以上の借入」があれば、どのローンからも借入はできません。
一部「収入の制限無し」というローンや「総量規制対象外ローン」等もありますが、こうした融資商品でも、所得の3分の1以上の借入は、ほぼ不可能です。また、自営者専用ローンやビジネスローンなども「総量規制対象外」となっていますが、所得の3分の1以上の融資は(貸し倒れのリスクもあり)受けられなくなるので注意しましょう。
多重債務でも「融資する」という貸し手には、警戒すべき!
このような状況でも「融資をする」という業者があれば、貸金業者として正式な登録・営業を行っているのか、疑う必要があります。
③過去に未払い、延滞をしたことがある
過去に未払いや「返済が遅れてしまった」経験のある方は(カードローン)審査が、通りにくくなります。
また、自己破産や債務整理、特定調停などを起こした方も同様です。カード会社に対して「不利になる行為」をしてしまうと、何年もクレジットカードやカードローンが使えなくなる(新規発行もNG)ので注意が必要です。
過去に延滞や「金融事故」を起こしてしまった方は、信用情報の照会を行いましょう。各カード会社(信販会社、銀行、消費者金融)は、それぞれ信用情報機関に加入し、私たちの信用情報を審査の際、利用(照会)しています。
信用情報には「私たちの個人情報」が事細かに記録されている
信用情報には、私たちの過去の借り入れ状況や審査結果、返済の状況、他社での借り入れ金額(件数も含む)のほか、勤め先や年収、家族構成、持ち家の有無まで、個人情報が細かく記録されています。
まずは、過去に利用していたカード会社の契約書を取り出し、どの信用情報機関を利用しているのかチェックしましょう。
契約書を無くした場合は、ローンを融資した金融機関の公式サイトにアクセスしてみてください。企業概要、もしくは「ローンの規約」を見れば(ローン会社が)利用している、信用情報機関が確認できます。
銀行の場合は「日本信用情機構」で、クレジットカードは「シーアイシー」その他、消費者金融の場合は「全国銀行個人信用情報センター」を利用することが多いです。
- 日本信用情報機構
- シーアイシー
- 全国銀行個人信用情報センター
信用情報の照会は、郵送、窓口へ直接出向いて受け取れるほか、インターネットからも開示請求が行えます。
各機関によって登録期間は異なりますが、延滞情報と債務整理は5年、多重申し込みは6ヶ月の間「事故記録」が残ってしまいます。金融事故の登録期間中は、どのローン、クレジットカード審査も通らなくなるので注意しましょう。
多重申し込みは、通称「申し込みブラック」と呼ばれる。
各カード会社は、信用情報機関のデータをもとに審査を行います。もし、1カ月の間に2社〜3社以上連続でカード申し込みをすると「多重申し込み」という記録が残り、カードの審査が通らなくなってしまいます。
こうした多重申し込みは、(金融業界では)通称「申し込みブラック」と呼ばれています。多重申し込みになると、最長6カ月は、信用情報機関のデータが記録されます。連続で申し込みをしないよう、手続をする「件数」には、十分注意を払ってください。
ただ、6カ月も記録を残す金融機関は少なく、長くても3カ月で多重申し込みの記録は消去されます。登録情報が気になる場合は、信用情報機関に情報照会を依頼し、消えた時点で再度、審査を受けるようにしましょう。多重申し込みのデータが消えれば、再びローン審査が受けられるようになります。
カードローン審査における否決理由を知ることはできる?
どのような事情があろうと審査落ちの理由を知ることはできない
カードローン審査に落ちてしまうのはとてもショックですが、一度決定した審査結果が覆ることはありませんし、どんなに懇願しても否決理由を知ることは叶いません。
審査に落ちた理由を教えてくれないのは、当然ながら審査する側の事情もあるのです。その事情というのが、審査基準であり審査のノウハウとなります。
否決理由を教えてしまうことは、審査基準のノウハウを明かすのと同じことになるため、例え申込者本人であってもその理由は明かしてくれません。
細かい審査基準・否決理由は各金融会社により異なる
審査の基準というのは、基本的にはどの金融会社でも似通ってはいるものの、細かい部分では独自の審査基準を設けています。
例えば、「A社のカードローンに申し込んで審査落ちした場合でも、同じ属性でB社に申し込んだら審査に通過した」という経験をされた方もいるでしょう。そこからも、金融会社ごとに異なる審査基準が設けられていることを窺い知ることができます。
カードローンで審査落ちした場合には必ず何らかの理由がある
当たり前の話ですが、審査落ちするということは必ず何らかの理由があります。つまり、カードローンの審査基準を満たしていないため、否決されたということになります。
しかし、ブラックなどのように極端に属性が悪くない限り、審査に落ちた理由が本人にも分からないということも往々にしてあります。
カードローン審査落ちの理由は自分で考えて探るしかない
A社の審査に落ちたのにB社の審査に受かった――そうなると、どうしてA社の審査に落ちたのか疑問が湧いてくることでしょう。
A社の審査には落ちたとしても、B社でカードが発行されたということは、属性的には「カードが発行される状態=良好」と捉えることもできます。
ここで審査合否のボーダーラインとなっているのが、A社とB社それぞれに設けられている「細かい審査基準」ということになります。否決理由が分からない以上、審査落ちの原因は自分で探るしか方法がないということになるのです。
しつこく審査結果を問い質すと社内ブラックになることも!
審査に落ちてしまった場合、もはやどんなに騒いでも喚いても覆すことはできないので、「なぜ審査に落としたんだ!」と文句を言うだけ無駄です。
金融会社によっては、社内ブラックとして登録されてしまうこともあります。すると、二度とその会社のカードローンやクレジットカードなどを利用できなくなる恐れもあるので注意しましょう。
カードローン審査に落ちた否決理由を探る方法!
カードローンの申込基準は満たしているかを確認する
よほどの低属性でなければ、カードローンにおいて簡単に審査落ちしてしまうことはありません。
大まかな審査基準を十分に満たしていても、各金融会社ごとに設定されている細かい審査基準を満たしていないことが原因かもしれません。そこで、まずチェックしておきたいのがカードローンの申込資格です。
カードローンの申込資格とは?
そもそも、申込基準を満たしていないと審査すらしてもらえないことになります。カードローンには必ず、申し込める年齢や属性などの基準が設定されています。
例えば、代表的な申込基準には以下のようなものがあります。
- 満○歳~○歳
- 安定した収入のある方
- 前年度年収が○○○万円以上の方
- 勤続○年以上の方
以上のような基準を設定していることがあります。また、これらに加えて、銀行系カードローンであれば「保証会社の保証を受けられる方」、「当行の口座をお持ちの方」といった独自基準が設けられています。
これらは申し込みに必要な最低限の基準となるため、満たしていないと審査に臨むことすらできません。
銀行カードローンなら保証会社の確認も考慮
銀行系カードローンの場合、審査を行うのは保証会社の仕事です。銀行系カードローンの保証会社は、その多くが消費者金融や信販会社が担っています。
仮に、C銀行カードローンの保証会社をD信販が務めている場合、すでにD信販の審査に落とされていればC銀行カードローンの審査通過も難しくなりますし、その逆も同様です。
もちろん、同じ保証会社を利用している銀行系カードローンへ申し込んでも同じ結果になります。
基準を満たしていて落ちた理由が分からなければ開示請求
カードローンの大まかな審査基準も申込基準も満たしているのに審査落ちの理由が分からないとなると、細かい審査基準が不明である以上、個人でそれを追求することは難しいでしょう。
それでもなお、審査落ちの否決理由を知りたいということであれば、残された道は開示請求という方法しかありません。開示請求すれば自身のクレジットヒストリーを確認できるため、もっとも近道の方法です。
信用情報の開示請求とは?
カードローンやクレジットカードの審査では、申し込み内容とともにクレジットヒストリー(クレヒス)を基に審査が行われます。
このクレヒスは、指定信用情報機関に照会することで調べることができるようになっていますが、基本的には個人で閲覧することはできません。
しかし、唯一これを閲覧できる方法があります。それが開示請求というものです。指定信用情報機関は、(株)シー・アイ・シー(CIC)、(株)日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センターの3つがあり、それぞれに開示請求することで、自身のクレヒスを確認することができます。
CICとJICCには、ほとんどの貸金業者が加盟しており、大手であればほぼ全てが登録しています。銀行に関しては、全国銀行個人信用情報センターだけの加盟となりますが、3者はそれぞれの情報を共有できるため、いずれかのクレヒスに問題があれば、審査にも悪影響があります。
所得が低くてもカードローン審査に失敗しないためのコツ
実は、所得が低くてもカードローン審査に通る可能性を上げる、失敗しないためのコツがいくつかあります。
まず、所得が低い場合は、他社での借入件数を少なくまとめることです。借入の金額をできるだけ一本にまとめてしまいましょう。また、現在利用中のローンより、低い金利のローンに借り換えすることで、ローン審査は「より受かりやすく」なります。
ローン金利が高いと感じるのなら「低金利のローン」を探し、利用してみましょう。金利をカットすれば、返済負担も減り、完済への道のりが短くなります。
所得が低くてもカードローン審査に通るコツについて、順番に確認していきましょう。
他社での借入件数を少なくまとめる
カードローン審査で最も重視されるのは「他社での借入件数」です。どのローン会社も詳しい説明を行いませんが、借入件数が「2社以上」になると、ローン審査は通りにくくなります。
また(比較的)審査が緩やかとされる、消費者金融でも「3社を超えると審査可決は厳しい」とされています。
現在の借入が二社以上あるのなら、思い切って「一社にまとめて」しまいましょう。この場合、借り換えやおまとめに便利な「おまとめ専用ローン」を利用すれば返済負担も少なく、安心です。
おまとめ関連のローンは、通常のローンよりも審査が柔軟に行われます。このため、三社以上の借入もスムーズに一本化できます。
おまとめローンは、銀行、消費者金融で取り扱いがあり、原則「年収の3分の1以上の借入があっても、おまとめ融資に対応」してくれます。
年収が低い方も、きちんと借入件数を少なくすれば「大口のローン」が可決されやすくなります。利用数をセーブし、上手に審査を受けてみてください。
また余力があれば、キャッシング分をすべて返済してみてください。クレジットカードにある「ショッピング分」以外の借入を解消すれば、カードローン審査は高い確率で通るようになります。
借入を高金利から、低金利ローンへシフトする
金利を数パーセントでも低く抑えることができれば、完済のサイクルが速くなり、信用情報にも良いデータが残せます。「きちんと完済した」という実績を作っておけば、他の銀行ローンや低金利ローンも融資が下りやすくなります。
カードローンの審査に失敗しないためにはバランスが重要
多くの方が「収入や所得が多ければ、ローンに受かりやすくなる」と考えがちです。しかし審査の結果は、収入の多さではなく「借入のバランス」が重要視されます。
例えば、年収1,000万円のA社長がいたとします。この人は、クレジットカードのキャッシングを150万円、銀行カードローンで400万円、消費者金融で50万円の借入をしていました。A社長の(所得に対する)借入率は「60%」です。
一方、年収300万円のBさん(会社員)がいたとしましょう。この人は、クレジットカードのショッピングを30万円、その他キャッシングなどは一切使っていないとします。この場合、Bさんの(所得に対する)借入率は「10%」です。
それでは、A社長とBさん、一体どちらの方が「審査に受かりやすい」のでしょうか…? みなさんの予想通り、Bさんの方が審査は通りやすく「可決率が高く」なります。
カードローン審査で重要なのは、所得の多さや役職よりも、借り方のバランスです。年収がどんなに高くても、借入のバランスが悪ければ、カードローンはもちろん、どんなクレジットカードも発行されなくなります…。
自分の審査ランクよりも低すぎるカードローンで借りるのはNG
審査の難易度が比較的低いのは、銀行系カードローンと(非銀行系)消費者金融カードローンですが、申込にはコツがあります。
実は、銀行カードローンや信販会社は「消費者金融の借入を極端に嫌う」傾向が強いです。このため、先に消費者金融で借入の事実を作ってしまうと、銀行カードローンや信販会社カードローン、クレジットカードの審査が通りにくくなるのです。
最近は(こうした傾向は)緩和されつつありますが、それでも「消費者金融で借りたら、他の審査で否決された」という話は数多く耳にします。
銀行と信販会社|なぜ、消費者金融の借入を嫌がるのか?
これは(消費者金融で借入をすると)銀行で借りられない属性だと、銀行や信販会社の側が判断するからです…。
もし、住宅ローンや教育ローンの利用を検討しているのなら、先に銀行カードローンか信販会社カードローンを申し込むようにしましょう。そして、どうしても審査に通らず「お金の問題が解決しない」というのであれば、銀行系ローンに申込みをしてみてください。
それでも「どのローン審査も通らない」というのであれば、非銀行系の老舗カードローン(CMでおなじみのA社等)を利用してみましょう。この順番で申込をすれば、審査レベルを下げすぎることなく、安全な方法で融資が受けられます。
また、お金の問題を何とかクリアできるのなら、銀行か信販会社、少なくとも銀行系カードローンまでに留めておく方が(今後のクレジットヒストリーのためには)良いでしょう。
もちろん、非銀行系カードローンにも信頼できる、良いカードローン会社があります。お金の緊急度とローン審査の難易度を比較し、自分に合うローンを利用してみてください。
まとめ
申込方法に気をつければ、所得が低くても審査に失敗しにくい
いかがでしたか? カードローン審査は、厳しい試験でも、試練でもありません。ちょっとしたコツさえ抑えておけば、誰でもカンタンにローン審査が通ります。
まずは、過去の信用情報や、現在の(他社)借り入れ件数、金額などをチェックし、上手に「ローン審査」をマスターしてみてください。
また、審査になかなか通らないという方は(本記事で紹介した)①と②の方法を試してみて、カードローン審査が通るよう工夫しましょう。