カードローンの審査とクレジットカードの審査、審査方法に違いはある?
資金不足でキャッシングを検討しており、カードローンとクレジットカードはどちらが審査に通りやすく、お金を借りやすいのか、審査に違いがあるのか、など気にしている方も多いでしょう。
そこで本記事では、
「カードローンとクレジットカードの審査内容の違い」
「カードローンとクレジットカードの審査の通りやすさの違い」
など、カードローン審査とクレジットカード審査について解説します。
キャッシングをしようと考えているものの、カードローンとクレジットカードどちらがいいのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カードローンとクレジットカードのサービス内容の違い
まずはじめに、カードローンとクレジットカードのサービス内容の違いを把握しておきましょう。
年会費
カードローン
無料
クレジットカード
クレジットカードにより異なる。
※一般カードは無料、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの順で年会費が高額になっていく。
申し込み対象年齢
カードローン
20歳以上
クレジットカード
18歳以上
申し込み条件
カードローン
勤め先があり、安定した収入がある方。
配偶者に安定した収入がある方(一部カードローンのみ)。
クレジットカード
勤め先があり、安定した収入がある方。
配偶者に安定した収入がある方。学生。
申し込み方法
カードローン
インターネット
電話
FAX
無人契約機
窓口など
クレジットカード
インターネット
電話
FAX
窓口など
キャッシング利用
カードローン
可能
クレジットカード
可能(契約内容により異なる)
ショッピング利用
カードローン
不可
クレジットカード
可能
返済(支払い)方法
カードローン
残高スライドリボルビング方式が多い
クレジットカード
一括払いや分割払い、ボーナス払い
独自のサービスや特徴
カードローン
即日キャッシング、30日間無利息キャッシング、また、楽天スーパーポイントやTポイントなどのポイントプログラムが付帯されているサービスなどもある。
クレジットカード
クレジットカード独自のポイントプログラム、海外旅行保険、空港ラウンジ無料利用など。年会費が高いクレジットカードはコンシェルジュサービスが付与されている場合もある。
サービスを提供している金融業者
カードローン
銀行
消費者金融など
クレジットカード
銀行(銀行系)
信販会社(信販系)
イオンやイトーヨーカドーなど販売系会社(流通系)
トヨタファイナンスや日産フィナンシャルサービスなど(メーカー系)
クレジットカードにもお金を借りられる枠=キャッシング枠がある
クレジットカードには、買い物に利用するショッピング枠と、現金を借りられるキャッシング枠があります。
キャッシング枠は、クレジットカードの申し込み時や契約後に申請し、審査に通過すれば利用できるようになります。
※クレジットカードのキャッシング枠の限度額は低く、10万円~30万円程度になるため、30万円以上のキャッシングを希望する方はカードローンへの申し込みがオススメです。
カードローンとクレジットカードの審査内容に違いはある?
審査内容はほぼ同じです!
カードローン審査とクレジットカード審査の内容には、実は大きな違いはありません。
カードローンとクレジットカードで審査される共通の項目について、以下で確認していきましょう。
カードローンとクレジットカードで審査される共通の項目
- 申し込み対象年齢に達しているか
- 申込者に安定した収入があるか
- 家族構成や住まいなどの申込者に関する基本的な情報
- 信用情報に傷はないか
- 信用情報がスーパーホワイトではないか
- 在籍確認
申し込み対象年齢に達しているか
カードローンでは20歳以上、クレジットカードでは18歳以上の方が申し込み対象になっています。
ただし、未成年の18歳の方がクレジットカードへ申し込む場合は、「学生ではない」、「親の承諾書が必要」になる点に注意してください(※クレジットカードの家族カードなら学生でも作れます)。
申込者に安定した収入があるか
カードローンやクレジットカード利用後は、支払いや返済する必要があるため、「安定した収入」が必須です。長期的に安定した収入がある場合であれば、正社員でなくアルバイトやパートの方でも審査通過を目指せます。
家族構成や住まいなどの申込者に関する基本的な情報
年齢や収入ほど重要な審査項目ではありませんが、「家族構成」や「今住んでいる住まい」などもカードローン審査やクレジットカード審査の対象になります。
家族構成は最もお金に余裕がある「実家暮らしの未婚者」の方が審査に有利で、金銭的に余裕がない場合が多い「既婚者で子供の人数が多い方」ほど審査に不利と言われています。
また、住まいは家賃が発生しない「持ち家」の方がカードローンやクレジットカードの審査が有利になります。
信用情報に傷はないか
信用情報とは、「金融商品の利用履歴」のことです。過去に利用したカードローンやクレジットカードの返済履歴が信用情報に残され、信用情報をチェックすれば「返済時の未納や滞納の有無」が分かります。
未納や返済履歴はネガティブな信用情報として扱われ、信用情報の履歴次第でカードローンやクレジットカード審査に落とされる恐れもあります。
スマホの分割払いの履歴も信用情報に残るため、過去にスマホ代金の支払いを滞納した覚えがある方は注意してください。
信用情報がスーパーホワイトではないか
信用情報にネガティブな履歴が残っていればカードローンやクレジットカードの審査が不利になりますが、信用情報が真っさらな状態でも審査が不利になります。
信用情報に何の履歴も残っていない状態は、「スーパーホワイト」と呼ばれています。20代前半の方のスーパーホワイトは審査に影響がありませんが、30代、40代以上の方でスーパーホワイトの場合「過去に自己破産した可能性を疑われる」ため、審査が不利になります。
自己破産後にスーパーホワイトになる理由
自己破産した後、信用情報の事故履歴が消えるまでの5年~10年間は、カードローンやクレジットカードが使えません(=審査にも通過できません)。このため、自己破産後の5年~10年間は信用情報に何の履歴も残らず、スーパーホワイトの状態になります。
在籍確認による審査
「在籍確認」の審査は、カードローン審査でもクレジットカード審査でも行われます。申込者が申告のあった勤務先に勤めているのか、「勤務先へ電話で在籍の確認」が行われます。
ただし、金融業者名ではなくスタッフの個人名で電話がかかってくるため、勤務先にカードローンやクレジットカードの利用がバレる可能性は低いでしょう。
カードローンとクレジットカードで異なる審査項目
カードローンとクレジットカードで異なる審査項目を確認しましょう。
消費者金融カードローンでは、貸金業法という法律が適用されます。この貸金業法には、総量規制という法律があり、消費者金融カードローンの審査項目の一つとなっています。
また、銀行カードローンは総量規制対象外ではありますが、多重債務者が社会問題になっていたこともあり、総量規制を目安とした借入限度額で審査されています。
カードローン申し込み時には総量規制に注意
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。ただし、一部除外または例外となる借入れもあります。
消費者金融カードローンへ申し込む時には、「自分の年収の3分の1以内に希望限度額が収まっているのか」をしっかりとチェックしておきましょう。
貸金業者からの借入総額が総量規制の適用範囲
総量規制は、貸金業者からの借入を合算した「借入総額」が適用範囲になります。すでに消費者金融カードローンを利用しているという方は、借入総額が年収の3分の1を超えないように注意してください。
銀行カードローンにも総量規制が適用されている
一方、銀行は貸金業者ではないので、基本的に貸金業法は適用されません。このため、銀行カードローンは、法律上「総量規制」を超えるお金を利用者に融資しても法律違反にはなりません。
しかし、近年では銀行カードローン利用者の多重債務(=複数の金融業者からキャッシングして返済が困難な状態)が社会問題になり、全銀協により銀行カードローンの見直しが行われています。
全銀協が銀行カードローンの「申し合わせ(=話し合いでの決め事)」を発表した後から、ほとんどの銀行カードローンでは総量規制を目安とした借入限度額になっている点に注意が必要です。
※銀行カードローン申し込み時に申請する希望限度額も消費者金融同様に「総量規制」の限度内に抑えてください。
クレジットカードにも総量規制は一部適用される
クレジットカードにおいては、キャッシング機能のみ総量規制の対象となり、影響を受けてしまいます。
そのため、審査時にキャッシング機能を付けることを希望した場合、すでに借入している金額次第では審査落ちしてしまう可能性が出てきます。
クレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象外
一方で、総量規制自体は貸金業法へ適用されるため、クレジットカードのショッピング枠には影響が及びません。
ショッピング枠は総合割賦販売や個別割賦販売に該当します。
参考:クレジットカードでキャッシングができなかった!考えられる原因は?
カードローン審査とクレジットカード審査の通りやすさを比較
本章では、アコムやアイフルなどの消費者金融カードローンと、イオンカードや楽天カードなどの流通系クレジットカードにおける審査の通りやすさについて比較します。
Aさん 年収360万円 正社員 32歳 男性の場合
年齢 | 32歳 |
---|---|
年収 | 360万円 |
雇用形態 | 正社員 |
勤続年数 | 1年 |
家族構成 | 未婚・実家暮らし |
信用情報 | 未払いや未納の履歴無し |
消費者金融カードローンの審査通過 | 審査通過を見込める(限度額30万円~50万円が目安) |
流通系クレジットカード(キャッシング枠)の審査通過 | 審査通過を見込める(キャッシング枠10万円~30万円が目安) |
勤続年数が1年程度と少し短く感じますが、正社員で安定した収入が見込めるので、カードローンでもクレジットカードのキャッシング枠でも、どちらでも十分に審査通過を見込めるでしょう。
ただし、クレジットカードのキャッシング枠は少額の限度額になる可能性が高いため、少しでも多くのお金を借りたい場合は、カードローンとの契約がオススメです。
Bさん 年収230万円 アルバイト 24歳 男性の場合
年齢 | 24歳 |
---|---|
年収 | 200万円 |
雇用形態 | アルバイト |
勤続年数 | 2年 |
家族構成 | 未婚・一人暮らし |
信用情報 | 過去にカードローンで1ヶ月間の滞納あり(完済) |
消費者金融カードローンの審査通過 | 審査通過はやや難しい(通過できても限度額5万円~10万円が目安) |
流通系クレジットカード(キャッシング枠)の審査通過 | 審査通過の可能性あり(キャッシング枠をもらえない可能性あり) |
Bさんは2年という勤続年数を積み上げていますが、24歳という若さ、年収200万円、アルバイトというステータスは、カードローンやクレジットカード審査に少し不利な傾向があります。
また、過去に滞納を起こしてしまい、信用情報に傷がついているのも審査が不利になるポイントです。
Bさんはカードローンへの審査通過は難しい傾向がありますが、キャッシング枠の無いクレジットカード審査なら審査通過を目指せるでしょう。
クレジットカード審査の方がやや審査に通しやすい
カードローン審査よりもクレジットカード審査の方がやや緩やかであると言えます。
ただし、クレジットカードでもお金を借りられるキャッシング枠の審査については、カードローンと同等の審査難易度と考えておきましょう。
カードローンとクレジットカード、キャッシングするにはどちらがお得?
カードローンとクレジットカードのキャッシング枠でお金を借りるなら、どちらの方がお得にキャッシングできるのでしょうか。
お金を借りるなら消費者金融カードローンの方が使いやすい
キャッシングを検討している方は、カードローンのキャッシング枠を利用するよりも消費者金融カードローンでキャッシングしてください。
カードローンとクレジットカードのキャッシング枠のサービス比較
キャッシング先 | 消費者金融カードローン | クレジットカードのキャッシング枠 |
---|---|---|
金利 | 17.8%~18.0% | 18.00% |
利用できるサービス | 申込み当日の即日キャッシング、30日間無利息キャッシングなど | 特に無し |
クレジットカードのキャッシング枠には、特別なサービスが付与されていません。
一方、消費者金融カードローンでは、申込み当日の即日キャッシングや30日間無利息キャッシングのサービスを期待できます。
どうしてもすぐにお金を借りたい方や、少しでも利息を抑えてキャッシングしたい方は、必ずカードローンへ申し込むようにしましょう。
まとめ
カードローン審査とクレジットカード審査も通りやすさは同等程度
本記事では、カードローン審査とクレジットカード審査の違い、カードローン審査とクレジットカード審査の通りやすさ、カードローンとクレジットカード、どちらの方がお得にキャッシングできるのか、などを解説してきました。
- カードローンやクレジットカードの審査は「年収」や「信用情報」が重要
- カードローン審査もクレジットカード審査も内容はほぼ同じ
- 消費者金融カードローンのみ総量規制に注意
- カードローンよりもクレジットカードの方がやや審査に通りやすい
- キャッシングは即日融資や無利息期間がある消費者金融カードローンが最適
カードローンとクレジットカードの審査内容はほぼ同じとなっていて、申込者の「安定した収入」や「信用情報」、「家族構成」などが審査で重要になります。
カードローンの方が審査基準は若干高いと考えられますが、クレジットカードのキャッシング枠の審査はカードローンと同等程度の審査難易度だと言えます。
どうしてもカードローン審査が不安という方は、消費者金融カードローンなどの公式サイトで提供されている簡易診断ツールなども活用してください。簡易審査ツールは誰でも無料で使えて、10秒程度で審査に通過できるかどうか診断してもらえます。
カードローンやクレジットカードでお金を借りようとしている方は、ぜひ本記事を参考にしながら、キャッシングの審査に申し込んでください。