契約社員はカードローンでお金を借りられる?審査に通る人の特徴や利用体験談も紹介
契約社員として働いており、急な出費や生活費などの足しにカードローンの利用を検討している方も多いことでしょう。しかし、正社員と異なり審査のハードルが高いのではないかと感じることもあるようです。
本記事では、契約社員が借りられるカードローン、契約社員でもカードローンを利用できる条件、審査に通過するためのポイント、実際に利用した人の体験談などを紹介します。カードローンを利用したい契約社員の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
契約社員でも問題なくカードローンを利用できる
契約社員でもカードローンを利用することは可能です。ただし、そのためにはいくつかの条件を満たす必要があります。以下では、契約社員がカードローンを利用するための基本的な条件などについて確認していきましょう。
勤続していて安定した収入があることが大前提!
カードローンの審査では、申込者の返済能力が評価されます。そのため、安定した収入があるかどうかということが最も重視されます。契約社員として一定期間(通常は1年以上)同じ職場で働いていると収入が安定していると判断され、カードローンの審査に通りやすくなります。
融資の可否を判断する金融機関は、返済能力があるかどうかを確認するために勤続年数や収入の安定性を重要視します。
ほとんどの場合は融資限度額50万円以下になる
契約社員の場合、正社員と比べて雇用の安定性が低いと見なされるため、融資限度額は50万円以下に設定されることが多いです。しかし、同一企業への勤続年数や収入、個人の信用情報などによっては50万円以上の限度額で融資を受けられる場合もあります。
カードローンの基本的な申込条件などを知っておこう
カードローンを申し込む際の基本的な条件などを知っておきましょう。条件を満たしていれば、契約社員でもカードローンを利用することが可能です。
申込条件
- 20歳以上から74歳以下(一部の条件を満たす場合は18~69歳などのように例外あり)
- 安定した定期収入があること
- 日本国内に住所があること
必要書類
本人確認書類
運転免許証、健康保険証、パスポートなど
収入証明書類
源泉徴収票、所得証明書、給与明細書など
信用情報
過去の返済履歴や信用情報を確認されるほか、他社での借入状況も考慮されます。
在籍確認
勤務先に在籍確認の電話がかかることがあります。
カードローンを利用する際の条件を知っておこう
続いては、カードローンを利用する際の基本的な条件についても確認しておきましょう。
担保や保証人は不要
カードローンは一般的に担保や保証人なしで契約できます。理由は、審査によってお金を借りる人の返済能力を事前に確認しているからです。
利用限度額の範囲内で何度でも借り入れ可能
カードローンは契約時に設定された契約限度額の範囲内なら、何度でも借り入れと返済をすることができます。
基本的に使途は自由
原則として、カードローンで借りたお金の使い道は自由です。
金利は利用限度額や審査によって決まる
カードローンでは借入金額や属性などに応じて金利が設定されます。
契約社員は銀行カードローンで借り入れも可能
契約社員でも勤続年数が1年程度あって収入も安定していれば、金利が低い銀行カードローンの利用は可能です。銀行カードローンは、消費者金融のカードローンと比べて低金利で融資を受けられることが多いため、長期的な借り入れ利用をしたい場合に便利です。
長期的な借り入れを考えている際には、まず銀行カードローンの利用を検討してみると良いでしょう。ただし、銀行のカードローンは審査が厳しい傾向となっているため、信用情報などが良好であることが求められます。
契約社員が借りられるカードローンおすすめ11選!
以下では、契約社員の方でも借り入れ実績があり、おすすめできるカードローンを紹介します。
下限金利よりも上限金利を目安に選ぶのが金利を少しでも抑えるコツです。下限金利をあまり重要視しないのは、融資額が高額かつ申込者の属性がよほど良い状態でない限り適用されないからです。借りてすぐ返す予定の方は、無利息期間に対応している消費者金融系の業者を選ぶと良いでしょう。
金融業者 | 業者区分 | 審査時間 | 無利息期間 | 実質年率 | 限度額 |
---|---|---|---|---|---|
SMBCモビット | 大手消費者金融 | 10秒簡易審査 | なし | 3.0~18.0% | 1~800万円 |
アイフル | 大手消費者金融 | 最短18~20分 | あり | 3.0~18.0% | 1~800万円 |
アコム | 大手消費者金融 | 最短20分 | あり | 3.0~18.0% | 1~800万円 |
プロミス | 大手消費者金融 | 最短3分 | あり | 4.5~17.8% | 1~500万円 |
レイク | 大手消費者金融 | 最短25分 | あり | 4.5~18.0% | 1~500万円 |
ダイレクトワン | 中小消費者金融 | 最短30分 | あり | 4.9~18.0% | 1~300万円 |
セントラル | 中小消費者金融 | 最短即日 | あり | 4.8~18.0% | 1~300万円 |
フクホー | 中小消費者金融 | 最短30分 | なし | 7.3~20.0% | 1~200万円 |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック |
大手銀行 | 最短即日 | なし | 1.8~14.6% | 10~500万円 |
楽天銀行スーパーローン | ネット銀行 | 最短即日 | なし | 1.9~14.5% | 10~800万円 |
auじぶん銀行カードローン じぶんローン |
ネット銀行 | 最短即日 | なし | 0.98~17.5% | 10~800万円 |
カードローン審査に通りやすい契約社員の特徴
カードローンの審査に通りやすい契約社員には、以下のような特徴があります。
- おおまかな年収と勤続年数が条件を満たしている
- 信用情報(クレジットヒストリー)に問題がない
- 国民健康保険ではなく社会保険に加入している
おおまかな年収と勤続年数が条件を満たしている
カードローンの審査において契約社員が有利になるためには、一定の年収と安定した勤続年数が求められます。金融機関は申込者が安定した収入源を持っているかどうかを確認し、融資した金額に対する返済能力を評価します。
一般的に、年収が高く勤続年数が長いほど信用度は高まります。契約社員でも年収が200万円以上で勤続年数が1年以上あれば、カードローン審査に通る可能性が高くなります。
信用情報(クレジットヒストリー)に問題がない
信用情報、すなわちクレジットヒストリーは過去の金融取引履歴を示すもので、内容によって個人の信用度が評価されます。返済履歴、利用残高、申し込み履歴などが融資を受ける際の審査に大きな影響を及ぼします。特に、過去に返済遅延や事故情報がない綺麗なクレジットヒストリーを持つことは審査において有利になります。
契約社員であっても返済遅れや延滞なく6ヶ月以上利用している状態であれば、優良な信用情報(クレジットヒストリー)だと認められます。
スーパーホワイトの場合は要注意!
借金もクレジットカードも作ったことがない等で金融取引履歴が一切なく、信用情報機関にクレジットヒストリーが記録されていない方の場合はスーパーホワイトと呼ばれます。スーパーホワイトの方は、信用情報が白紙で綺麗だとしても審査落ちの可能性があるので注意しましょう。
理由としては、信用情報を開示しても何も出てこないため、金融機関は過去に自己破産などの債務整理をしたのではないかと懸念するからです。この場合、後払い決済サービス(Paidy)や携帯電話の分割支払いなどで金融取引履歴を残してから申し込むと審査に通りやすくなります。
国民健康保険ではなく社会保険に加入している
社会保険証へ加入している事実は、申込者および勤務先が安定した企業であることを示す証明となり、審査においてプラスの影響を与えます。公務員の共済保険、大手企業の社員などが加入する組合保険は特に信用度が高く、審査に有利です。
一方で、国民健康保険は自営業者や小規模事業主が加入することが多く、審査においては社会保険に比べて安定性が低いと見なされやすいです。しかし、保険証の種類だけでなく、申込者の収入や借入状況が総合的に評価されるため、国民健康保険であっても他の条件が良ければ審査に通ることは十分に可能です。
以上の点を踏まえ、契約社員がカードローンの審査に通るためには、一定以上の年収と勤続年数、問題がないクレジットヒストリー、そして社会保険への加入が有利に働くと言えます。ただし、あくまで一般的な傾向であり、最終的な審査結果は金融機関の内部基準によって異なります。
契約社員がカードローン審査で落ちないための注意点
カードローンの審査は多くの項目に基づいて行われています。契約社員の方々がカードローン審査で落ちないようにするためには、以下の点に注意した上で申し込みを行いましょう。
- 契約社員だけで働く前だと審査落ちの可能性が高い
- 契約社員として働き始めの場合、3ヶ月以内は厳しい
- 1~3ヶ月以内に同時に複数金融業者へ申し込まない
- 申込時の融資限度額は総量規制内の最低限で申告する
- 申込時に虚偽の申告はせず、誤入力にも気をつける
- 信用情報に滞納などがある場合、審査に落ちやすい
- 他社からの借入が多い場合、審査に落ちやすい
- 収入証明書などの必要書類を事前に準備しておく
契約社員だけで働く前だと審査落ちの可能性が高い
現状働いておらず、契約社員として働く前にカードローンの審査を受けると審査に落ちるのは必然と言えます。理由は、金融機関が安定した収入を重視しているためです。契約社員としての雇用が確定して働き始めてから申し込むようにしましょう。
契約社員として働き始めの場合、三ヶ月以内は厳しい
契約社員として働き始めてから3ヶ月以内の場合、カードローンの審査に通るのは難しいでしょう。理由は、新たに契約社員として働き始めたばかりの人だと、辞めてしまう可能性もあるので収入状況が不安定と判断されるためです。なるべく、契約社員で働き始めてから3ヶ月~6ヶ月以上経過してから申し込むことをおすすめします。
1~3ヶ月以内に同時に複数金融業者へ申し込まない
1~3ヶ月ほどの間に同時に複数の金融業者にカードローンの申し込みを行うと、信用情報には多くの申し込み記録が6ヶ月間は残ってしまいます。金融機関が申込者の信用情報を照会した際、申込ブラックに該当しているという情報が分かるため、審査に落ちやすくなります。そのため、同時期に複数の金融業者への申し込みを行うのは避け、一つずつ申し込むようにしましょう。
申込時の融資限度額は総量規制内の最低限で申告する
契約社員かどうかは関係なく、申し込み時には総量規制内で最低限の融資限度額を申告することが望ましいです。最低限の融資希望により、返済能力を超える借り入れを行うリスクを低減し、金融業者に対して良好な印象を与えられます。他社借入額を含め、年収の三分の一以下になる範囲内で融資限度額を希望しましょう。
申込時に虚偽の申告はせず、誤入力にも気をつける
カードローン申込時に虚偽の申告を行うと、その事実が発覚した時点で審査に落ちる上、信用情報にも記録されて以後は他社からも借りにくくなります。また、故意ではなく誤入力だったとしても審査に影響するおそれがあります。そのため、申込時には正確な情報を提供して誤入力がないように注意しましょう。
もし仮に間違えて誤情報を記入してしまった場合は、コールセンターなどのサポートに電話をかけてその旨を審査担当者に伝えておくことが重要です。基本的には虚偽申告でない限り、金融業者から確認の電話でかかってくることがほとんどです。
信用情報に滞納などがある場合、審査に落ちやすい
信用情報に滞納(3か月~程度)や債務整理などのトラブルが記録されている場合、カードローンの審査において悪影響を及ぼします。過去の滞納や延滞記録は、返済能力に疑問を投げかけるものとなり、十分な返済能力を有していないと判断されるので審査に落ちやすくなります。
そのため、カードローンの申し込みを行う前に自身の信用情報を確認し、問題がある場合は情報が消えるのを待つか、解決してから申し込みを行うようにしましょう。3か月以上の滞納などの事故情報は、契約期間中および契約終了から5年間ほど記録が残っています。
他社からの借入が多い場合、審査に落ちやすい
他社借入の金額や件数が多い場合は、多重債務者で返済能力が不足していると判断される可能性が高く、カードローンの審査に落ちやすくなります。そのため、借入件数が多い場合は完済や借入先の一本化を検討するなどの対応が優先事項と言えるでしょう。自身の借入状況を整理し、必要最低限の申し込みに留めることが望ましいです。
なお、新規で借入を行って借金を返済するような自転車操業状態なのであれば、諦めて債務整理を弁護士に相談したほうが今後のためになるかもしれません。弁護士費用はかかってしまいますが、返済額を減らしたり負債を全て免責する手続きもあります。
参考リンク:【体験談】アコムなど多重債務に苦しみ、個人再生で債務整理
収入証明書などの必要書類を事前に準備しておく
カードローンに申し込む際は、事前に収入証明書や本人確認書類など、必要な書類を事前に準備しておくと審査完了まで円滑に進めやすいです。金融業者から提出を求められる必要書類が不足していると審査に時間がかかるだけでなく、必要書類の再提出を行うまで審査が進行しなくなります。
審査落ちしないための注意点を守ることで、契約社員でもカードローンの審査に通りやすくできます。カードローンで融資を受けたい場合、同時に複数の金融業者への申し込みは絶対しないようにしましょう。
契約社員でカードローン利用した体験談事例
カードローンを利用する契約社員の中には、さまざまな事情を抱える人々がいます。以下では、契約社員の方でカードローンに申し込んだ体験談事例を紹介します。
【体験談】K・Oさん/勤続2年/年収280万円/借入希望15万円/28歳/女性
仮名 | K・Oさん |
---|---|
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
勤務先 | アパレル企業 |
雇用形態 | 契約社員 |
勤続年数 | 2年 |
年収 | 280万円 |
既存借入 | なし |
借入希望額 | 15万円 |
信用情報 | 良好 |
私はK・Oと言います。28歳で年収は280万円です。アパレル企業で契約社員として働いて2年になりますが、生活にあまり余裕はないです。クレジットカードは使っていますが過去に借入した経験はないです。私はファッションが大好きで、この業界で働けることに関しては毎日ワクワクしています。ただ、契約社員としての収入では予期せぬ出費があるとすぐに手元が不安になるんです。
今回、家賃を下げるのに引っ越ししたくて15万円くらいのお金が必要になって、そんな時に友人からカードローンの話を聞いて、少額だし借りたら分割できるんだし役立つかもしれないと思いました。申し込みを行ったのは、テレビCMでよく見かける芸人さんが宣伝している大手消費者金融さんのカードローンです。
スマホでやってみた感じ、申し込みの手順は思ったより簡単でしたし、審査もその日のうちにすぐ通りました。すぐではないけどお金は必要だったので、すごい早い対応は本当に助かりました!
【体験談】H・Sさん/勤続5年/年収350万円/借入希望50万円/35歳/女性
仮名 | H・Sさん |
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年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
勤務先 | 出版社 |
雇用形態 | 契約社員 |
勤続年数 | 5年 |
年収 | 350万円 |
既存借入 | 100万円(他社カードローン) |
借入希望額 | 20万円 |
信用情報 | 普通 |
35歳の女性、出版社で契約社員として働いてます。勤続年数は5年、年収は350万円です。既に他社のカードローンで100万円の借入があるんですが、今回は20万円の追加借入を希望しました。滞納とかはしたことないから大丈夫かなーと思ってましたが、そもそも総量規制のぎりぎり?だったと後で知りました。
ちなみに申し込みをしたのは、急な出費が重なって手元の資金が不足してたからです。しかし、既存の借入があるので新たな借入の審査は厳しいかもと考えてました。なのでドキドキしながら結果を待ったのを今でも覚えてます。幸いなことに審査は通りましたが、利率自体は上限近くで設定されて融資額は10万円だけになりました。ただ借りれただけ良かったかなーとは思います。
【体験談】A・Fさん/勤続1年/年収250万円/借入希望30万円/24歳/男性
仮名 | A・Fさん |
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年齢 | 24歳 |
性別 | 男性 |
勤務先 | デザイン会社 |
雇用形態 | 契約社員 |
勤続年数 | 1年 |
年収 | 250万円 |
既存借入 | なし |
借入希望額 | 30万円 |
信用情報 | 普通 |
自分はデザイン会社で契約社員として働いています。勤続年数は1年ほどで年収は約250万円です。今までに借金の経験はなく、今回は30万円の借入を希望して申し込みをしました。自分では信用情報は特に問題ないだろうと思っていたのですが、同時期に3社の金融機関に申し込んだことが仇となったらしく、悪い意味でやってしまいました…。
普通に自信がありましたし、ちゃんと必要な書類を揃えてから申し込みを行いました。しかし、1社目からの返事は「残念ながら…」と始まり、本当に本当に信用情報に問題はないと自負していたので驚いたのを覚えています。2社目、3社目からも同様の返事が来た時は正直言ってものすごく落胆しました。
自分が気づかなかったというか知らなかったのは、同時期に複数の融資先に申し込みをすると信用情報に悪い影響を与えるということでした。各金融会社が審査を行う時に複数の申し込みが同時に行われていると気づいたら、信用リスクが高いと判断される仕組みらしいです。
この審査落ちの経験から学んだ教訓は、「カードローンに限らず借入融資を申し込む際には一つだけにする」間違いなくこれです。自分は運良くパチ屋で万枚が出て20万円近くの金額を手にできたので事なきを得ましたが、本当にお金に困っている時は気を付けたほうがいいと思います。
カードローンなど以外で契約社員がお金を借りる方法
手軽にお金を借りられるカードローンは便利ですが、契約社員の中にはそもそも審査が不安だと思う方もいることでしょう。カードローンで融資を受ける以外にも、契約社員がお金を借りる方法はいくつかあります。
以下では、契約社員が利用できる代替の資金調達方法を紹介しているので、一つずつ確認していきましょう。
- クレジットカードのキャッシング
- 勤務先の従業員貸付制度を活用
- 労働基準法で定められている賃金の非常時払い制度
- 親族や友人からの借り入れ
- 生活福祉資金貸付制度で支援を受ける
クレジットカードのキャッシング
クレカのキャッシングは、クレジットカードに付帯する機能の一つで、カード発行会社が設定した限度額内であれば、ATMなどを通じて現金を借り入れることが可能です。キャッシング枠で利用できる借り入れは、カードに設定された限度額内で利用できます。キャッシングの枠はショッピング枠とは別に設定されていますが、利用可能な総額はショッピング枠と連動しています。
キャッシング枠を利用するためには、クレジットカードの申し込み時または後から追加で審査を受ける必要があります。クレジットカードの新規作成時にキャッシング枠を同時に申し込んでいた場合、付帯しているキャッシング機能を審査無しで即日利用できます。
勤務先の従業員貸付制度を活用
従業員貸付制度は、会社が従業員に対して特定の条件下でお金を貸し出す、福利厚生の一環として提供している制度です。従業員貸付制度を設けている企業であれば、急な入院費用や冠婚葬祭などのまとまった出費に対して低金利での貸付を利用できますが、特に対応していない企業の場合は従業員貸付制度を利用できません。
ただし、従業員貸付制度は通常の生活費を借りるために利用することはできず、ギャンブルの資金や娯楽費など自由に使えるお金を借りるための制度でもありません。また、契約社員が利用できるかどうかは会社の規定によるので、具体的な利用条件や利用可能かどうかは勤務先の人事や総務部門に確認することをお勧めします。
労働基準法で定められている賃金の非常時払い制度
労働基準法25条では賃金の非常時払いという制度が設けられています。契約社員の方でも労働基準法第25条に基づき、出産や結婚、疾病や災害、やむを得ない事由により1週間以上帰郷する場合など、非常時には会社に対して既に働いた労務分の給与の前払いを請求することができます。
この制度は貸付ではなく、次の給与日に差額が調整されます。ただし、賃金の非常時払いの請求を行える条件としては、既に労務を提供済みで発生しているが未だ支払日を迎えていない未払いの賃金に限られます。毎月10日が給与の支払期日の場合に6月3日時点で請求できるのは、5月11日~6月3日分までの賃金*になります。※残業代・諸手当等も含む
また、賃金の非常時払いの支払い期日に関する法律上の規定はありませんが、労働者が緊急事態に直面していることを考慮し、雇用者側はできる限り迅速に支払うべきであるとされています。ただし、契約社員の生活費が足りなくなった場合でも、単に娯楽にお金を費やしてしまったときは「非常の場合」には該当しないため、会社は従業員の請求に応じる義務はありません。
したがって、非常時払いの制度を利用する際には、請求の理由が法律で定められた「非常の場合」に自身が該当するかどうかを確認することが重要です。
参考リンク:労働基準法第25条(非常時払)について|厚生労働省
親族や友人からの借り入れ
最も身近な方法として親族や友人からの借入も考えられます。親族や友人から借り入れをする場合は、金融機関を介さずに直接的な金銭のやり取りが行われるため、信頼関係に基づくので手続きが簡単で迅速に資金を調達できる利点があります。
親族や友人からの借り入れを行う際は、借入条件を明確にするために借用書または金銭消費貸借契約書を作成し、両者が署名・押印しておくと後のトラブルを避けやすくなります。また、返済の事実を証拠として残すために、銀行口座を通じて返済することが望ましいです。
生活福祉資金貸付制度で支援を受ける
生活福祉資金貸付制度は、低所得者や高齢者、障害者などが安定した生活を送れるよう支援するための制度で、失業や収入の減少などにより生活が困窮している方に対し、生活費や一時的な資金の貸し付けを行います。
生活福祉資金貸付制度には、生活再建までの間に必要な生活費用、住宅入居費、一時生活再建費を貸し付ける総合支援資金などが設けられています。ただし、制度を利用する際には条件を満たした上で審査を受ける必要があるので、お住まいの社会福祉協議会に問い合わせて申し込んでください。
参考リンク:生活福祉資金貸付条件等一覧|厚生労働省
全国の社会福祉協議会一覧
全国の社会福祉協議会は、各地域の福祉の向上を目指して活動しています。生活に困窮している方は、具体的な支援内容や申請方法を各社会福祉協議会に問い合わせてください。貸付の申し込みは市区町村の社会福祉協議会で行います。必要書類を添えて申請し、審査の結果、貸付けが決定されると資金は本人の口座に振り込まれます。
カードローン利用したい契約社員からのよくある質問
- 契約社員は銀行カードローンの審査に通りますか?
- 今まで借り入れをした経験はないのですが審査に落ちました
- 契約社員として働き始めて1年未満ですがお金を借りられますか?
- 審査で契約先企業への在籍確認の電話をなくせますか?
契約社員は銀行カードローンの審査に通りますか?
契約社員でも銀行カードローンの審査に通る可能性はあります。金融機関は申込者の「安定した収入」を審査の重要なポイントとしています。同じ会社に契約社員で一定の勤続年数があり、安定した収入がある場合は審査に通ることが期待できます。また、他の金融業者から借り入れしていなかったり、信用情報に問題がない場合も通りやすいと言えます。
今まで借り入れをした経験はないのですが審査に落ちました
今まで借り入れの経験がないという契約社員の方でもカードローンの審査に通らないことがあります。借金していないのにカードローン審査に通らない理由としては、主に以下のようなものが考えられます。
- 過去に携帯電話料金などの支払い延滞があった
- 年収に対して借入希望額が大きすぎる
- 短期間に複数金融業者に借り入れ申し込みをした
- 契約社員としての勤続年数が1年未満で短い
- 融資申し込みした際の金融情報に誤りがある
契約社員として働き始めて1年未満ですがお金を借りられますか?
契約社員として働き始めて1年未満の場合でも、お金を借りること自体は可能です。ただし、基本的には勤続年数が短いと審査で若干不利になる場合が多いです。そのため、その他の条件が良好であることが望ましいです。例えば、安定した収入がある、他社借入がない、信用情報に問題がないなどが挙げられます。
審査で契約先企業への在籍確認の電話をなくせますか?
カードローンの審査における在籍確認は、日本貸金業協会や全国銀行協会によって義務付けられているため必ず実施されます。しかし、電話による勤務先への在籍確認を書類提出によって代替できる金融機関は大手消費者金融業者に多いです。
具体的には、健康保険証や給与明細書などの勤務実態を証明できる公的な書類を提出することで、電話による在籍確認を省略できる場合があります。この方法を試せば、職場などに知らずに借入の手続きを進めることができます。
まとめ
契約社員でもカードローンでお金を借りられる!
今回は、契約社員が借りられるカードローン、契約社員でもカードローンを利用できる条件、審査に通過するためのポイント、実際に利用した人の体験談などについて紹介しました。
契約社員でもカードローンを利用することは十分可能ですが、そのためにはいくつかの条件を満たす必要があります。また、契約社員がカードローンの審査に通るためには信用情報の良好さや安定した収入などが重視されると分かりました。
契約社員が借入できるカードローンは、消費者金融や銀行カードローンどちらでも選ぶことができます。消費者金融の場合は、原則として勤務先への在籍確認電話なしの金融業者も多いですが金利は高めです。銀行カードローンの場合は、金利は低めですが消費者金融業者よりも審査基準は厳しいです。
カードローン以外にも他の方法でお金を借りる選択肢はあるので、自身の状況に合った最善の方法を選びましょう。申し込みをする前に自分の収入や借入状況を把握した上で、無理のない範囲で借りることが大切です。本記事がお金を借りたい契約社員の方の参考になれば幸いです。