ビジネスローンのスコアリング審査を100%通過するコツを紹介!
この記事では、ビジネスローンの審査である、スコアリングという審査内容について詳しく解説を進めていきます。ビジネスローンのスコアリングとは、一体どのような審査内容、審査基準となっているのでしょうか。ビジネスローンのスコアリングの内容と、スコアリングに100%通過させるためのコツを解説していくのでしっかりと確認していきましょう。
運転資金に困っている個人事業主や事業者は、この記事を参考にしながらビジネスローンで資金調達に成功させて、経営難を乗り越えてみましょう。
目次
ビジネスローンの審査|スコアリングとは?
まず、ビジネスローンの審査である、スコアリングという審査内容について解説していきます。近年のビジネスローン審査はスコアリングという審査方法が採用されている場合がほとんどです。
ビジネスローンのスコアリング審査
そもそもビジネスローンとは、審査基準の高い銀行融資の審査に通過できない中小企業や個人事業主に向けて、「金利を高く設定し、審査基準を緩やかにした融資商品」のことです。
現在では銀行はあまりビジネスローンには力を入れておらず、消費者金融や信販会社などのノンバンク系金融業者が様々なビジネスローンを提供しています。
スコアリング審査導入により審査の正確性・審査スピードが格段にアップ
また、ビジネスローンを利用したい事業者は融資をスピーディーに受けたい人がほとんどのはず。そこでビジネスローンを提供する金融業者は「スコアリング方式」と呼ばれる審査方式を導入しました。このスコアリング方式による審査によって、審査の正確性や審査スピードが格段にアップしたのです。
スコアリングとはコンピューターによる自動審査
ビジネスローン審査のスコアリングとは、コンピューターを使って申し込み者の情報と過去のビジネスローン利用者の膨大な情報を照らし合わせる審査方法のこと。「申し込み者に融資しても返済してもらえるのか」を自動で判断できるため、審査の正確性が高く、審査スピードが非常に早いんですよね。
また、ビジネスローンに最短即日融資してもらえるようなサービスがあるのは、このスコアリング方式でのスピーディーな審査が導入されているためです。また、スコアリングの審査に通過した場合、自動的に「融資の限度額」「融資の金利」などを併せて算出できるようになっています。
ビジネスローンのスコアリング方式による審査内容
では、ビジネスローンのスコアリング方式の審査内容について確認していきましょう。スコアリングで審査される内容は公表されていないため、どのような項目が審査の対象となるのかは正確には分かりませんが、主に下記の項目が審査対象となっていると考えられます。
- 決算書
- 設立年数
- 年収
- 他社からの借り入れや件数や借り入れ額
これらの情報をコンピューターに入力して審査すれば、申込者(事業者)の信用度が高いのかどうか判断できるんですよね。事業の信用度が高いほど「高い限度額」と「低金利」で融資してもらえる可能性が高まります。
また、これらのスコアリングの項目の中で、最も重要だと考えられるのが経営状態が分かる「決算書」です。この項目ではビジネスローンのスコアリングに重要となる「決算書」について、詳しく解説していきます。
ビジネスローン審査のスコアリングで重要な「決算書」
この決算書ですが、主に財務諸表(財務三表)のことを指しています。財務諸表とは、「貸借対照表(バランスシート)」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」のことを言います。これからビジネスローンで融資を受けようと考えている事業者の人には、よく知っている書類だと思いますが、起業して間もない事業者の人にはまだ馴染みがないかもしれないので、少しだけ解説します。
- 貸借対照表(バランスシート)
- 損益計算書
- キャッシュフロー計算書
貸借対照表(バランスシート)
この貸借対照表は、バランスシートとも呼ばれていて、経営状態を「資産」「負債」「純資産」から確認できる書類となっています。また、この貸借対照表から「会社の安全性」を確認できます。ここでいう会社の安全性とは、倒産の可能性の有無のことを指します。
また、貸借対照表から計算できる、自己資本比率や流動比率がスコアリングでの審査対象となると考えられます。自己資本比率が低いと「他社からの資本で成り立っている割合が大きいため、他社の影響により倒産してしまう可能性が高い」と考えられ、また、流動比率は「短期間のうち現金化できるかどうか」の指標となります。
損益計算書
損益計算書は、経営状態を「収益」「費用」「利益」という観点から確認できます。どのくらいの稼ぎがあって、どのくらいの経費を使い、残ったお金はどのくらいか、を確認できる計算書のことになります。つまり、事業の収益力などを確認するための書類となるため、収益の黒字化が行えている事業は、「スコアリング審査で有利」となります。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書とは、期間のはじめにどのくらいのキャッシュがあり、期間の終わりにはどのくらいのキャッシュが残ったのか、言葉通りキャッシュのフローが分かる書類です。例えば借金して新規事業を立ち上げたものの、なかなか返済できずにキャッシュが増えなければ、「資金不足で困っている事業」というような判断ができるんです。
このキャッシュフロー計算書を確認すれば、年間でどのくらいのキャッシュを生み出せる事業・会社なのかを確認できる重要な書類となります。
決算書のスコアリングでほぼ審査の可否が決められる
このように、ビジネスローンでは決算書をスコアリングで審査される場合がほとんどです。また、決算書の内容次第でほぼ審査の可否が決まるというような、最も重要な審査項目となります。
このため、ビジネスローン審査を簡単に通過させるためには、日頃から事業の売上や利益についてしっかりと意識し、黒字決算となるように経営に集中しなくてはいけません。
ビジネスローンのスコアリングに100%通過させるためのチェックポイント
では、ビジネスローンのスコアリング審査に確実に通過させるためのチェックポイントを確認していきましょう。
- 決算書
- 3期以上の赤字は注意!
- 審査難易度の低いビジネスローンを狙う
決算書
ビジネスローンでは事業性資金の融資となるため、決算書の内容が最も重要となります。法人のビジネスローンでは「貸借対照表(バランスシート)」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つの書類が審査のベースとなるため、できるだけ収益がマイナスとならないような黒字決算を出せるよう努めましょう。
また、個人事業主では決算書がないため、「確定申告」を提出する場合がほとんどです。売上、収益があまり無い事業者は、ビジネスローンのスコアリング審査に不利となるため注意しておきましょう。
3期以上の赤字は注意!
実はビジネスローンは、審査基準が緩やかな傾向があるため、赤字決算を出していてもスコアリング審査に通過できる可能性があります。ただし、3期以上の赤字決算の場合、ほぼ間違いなくビジネスローンの審査に落とされてしまうため、連続して赤字決算を出さないように十分に注意しておきましょう。
審査難易度の低いビジネスローンを狙う
また、ビジネスローンのスコアリングに通過させるためには、少しでも審査基準が緩やかなビジネスローンへの申し込みがおすすめです。あくまで参考となりますが、金融業者別でビジネスローンの難易度順で並べてみました。
ビジネスローンの審査難易度の高い順
- 大手銀行
- 地方銀行
- 信用金庫
- 信販会社
- 大手の消費者金融
- 中小の消費者金融
このように、大手の銀行は審査難易度が高く、中小の消費者金融であれば、比較的審査基準が緩やかな傾向があります。確実にスコアリング審査に通過させるために、審査基準の緩やかなビジネスローンへの申し込みを検討してみてくださいね。
ビジネスローンのスコアリングに落とされてしまう場合は?
赤字決算も出していないのに、「なぜかカードローンのスコアリングによる審査に通過できない」という場合は、申し込み者の信用情報が影響を与えている可能性も考えられます。
信用情報に傷があるとビジネスローン審査が不利に
また、申込者である事業者や個人事業主の信用情報に傷があると、ビジネスローンの審査に不利となってしまい、経営状態が良くても審査に落とされてしまう可能性があります。
信用情報とは過去の金融サービスの利用履歴
この信用情報とは、クレジットカードやカードローンの過去の履歴が残されています。これらの金融商品の利用時に返済の滞納などを起こしてしまったら、信用情報にネガティブな履歴が残されてしまうんですよね。
ビジネスローンは主に事業の経営状態をスコアリングによって審査されますが、申込者の過去のカードローンやクレジットカードの利用履歴が悪ければ「お金の管理が甘い経営者」「融資しても回収できないかも」という風に見られてしまうため、審査に不利となるんです。現在これらの金融商品を利用中の人は、滞納などを絶対に起こさないように注意しておきましょう。
赤字決算を続けてしまってスコアリングの審査に通過できない時は?
また赤字決算を続けてしまい、ビジネスローンのスコアリングによる審査にどうしても通過できないという事業者は、下記の方法での融資も検討してみましょう。
- 保証人や担保をつけて融資を受ける
- ファクタリングの利用も検討する
保証人や担保をつけて融資を受ける
保証人なし、無担保で融資を受けられるのはビジネスローンの大きなメリットと言えます。しかし、融資には保証人なし・無担保で「保証が無い」ため、コンピューターによるスコアリング審査がしっかりと行われるんですよね。
例えば保証人を付けるようなローンや、何かしらの担保を入れる融資であれば、保証人の証明や担保の価値が確認できさえすれば、スコアリングによる審査無しでビジネスローンを利用できるでしょう。もし保証人や担保を用意できるという事業者は、保証人あり、有担保ローンを利用するようにしてみてくださいね。
ファクタリングの利用も検討する
また、取引先からの売掛金の回収が遅れてしまっていて、運転資金が足りないという場合は、ファクタリング会社への売掛債権の譲渡・売却も検討してみましょう。ファクタリングは融資ではないため、売掛債権さえあれば、
連続して赤字決算
税金未払い
事業者の信用情報に傷がある
などのビジネスローンの審査にマイナスの要素があっても、ファクタリングを利用できるんですよね。また、ファクタリングによる資金調達で手に入れたお金は返済の必要がないんです。(※ただし2社間ファクタリングの場合は、取引先から入金次第、ファクタリング会社への支払いが必要)
ノンバンク系ビジネスローンならスコアリング審査も怖くない!
この記事では、ビジネスローンでの審査であるスコアリングについて詳しく解説してきました。スコアリングとは、ローンの審査をスピーディーにするため、コンピューターによる自動審査のことでしたよね。
個人事業主もノンバンク系ビジネスローンなら使いやすい
また、消費者金融などのノンバンク系のビジネスローンであれば、審査基準も緩やかで、赤字決算を出してしまった事業者や、売り上げのあまり多くない個人事業主の人でも審査通過を目指しやすいでしょう。
サクッと借りるならノンバンク系ビジネスローンがおすすめ
また、ノンバンク系ビジネスローンでは、スコアリング審査を導入しているため、スピーディーな融資が期待できます。最短では申し込み当日の即日融資が可能なので、サクッとお金を借りたい事業者にはおすすめの資金調達方法と言えるでしょう。
ぜひこの記事を参考にしながらビジネスローンのスコアリング審査に通過させて、資金不足を乗り越えられるようにして下さいね。