ビジネスローンの借り換え時の注意点4つ!事業資金の借り換え先を選ぶコツなども解説
この記事では、ビジネスローンの借り換えについて、詳しく解説を進めていきます。現在、ノンバンク系のビジネスローンを利用している事業者であれば、ビジネスローンの金利の高さに困っているという人もいるでしょう。
ビジネスローン利用中の人や、これからビジネスローンを利用しようと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしながら「ビジネスローンの借り換え」をうまく活用できるようにしてみましょう。
ビジネスローンの借り換えとは?
そもそもローン商品の借り換えって、どのような行為なのかご存知でしょうか。実はローンの借り換えは、一般消費者が利用するローン商品でも日常的に行われています。
借り換えは金利が低いローンへ利用先を変えること
一般消費者が借り換えローンを使うのは、金利が高いローンから金利が低いローンへ借り換える時です。金利が低いローンを借り換えできれば、利息を圧縮して返済総額を抑えられるためなんです。
消費者が利用する借り換えローンは、「住宅ローン」や「マイカーローン」などの目的別ローン、「カードローン」などの多目的ローンが相当します。
住宅ローンやマイカーローンなどの高額なローンの借り換えに成功すれば、利息をかなり削減できるため、数万円〜数十万円単位で返済総額に違いが出てくるでしょう。
ビジネスローンでも借り換えは利用できる!
また、ビジネスローンも一般消費者向けのローンと同様に、「借り換え可能」なんです。ビジネスローンも高額な融資である場合が多いため、金利を少しでも下げられれば、返済負担を大きく圧縮できるんですよね。
また、ビジネスローンでの借り換えは、金利が高いビジネスローン→金利が低い銀行融資などへの借り換えがお得と言えそうです。実際に次の項目で、ビジネスローンの借り換え活用方法を確認していきましょう。
ビジネスローンの借り換え先はどこがいい?
ビジネスローンから銀行融資に借り換えがおすすめ
ビジネスローンは金利が高く、15%〜18%となっています。このため、ローンの金利を下げるために借り換えるのがおすすめです。例えば銀行融資であれば、金利2%〜5%程度で非常に低金利なので、ビジネスローンから銀行融資への借り換えが成功すれば、返済総額を抑えられるのでお得に利用できるようになるでしょう。
融資名 | ビジネスローン | 銀行融資 |
---|---|---|
金利 | 18% | 5% |
毎月の返済額 | 108,457円 | 89,913円 |
返済総額 | 3,904,459円 | 3,236,857円 |
このように、金利を下げられると返済総額に大きな違いで出てくるのです。
また、ビジネスローンを銀行融資へ借り換えする時の流れをざっくりとまとめてみました。
- ビジネスローンを利用している
- 銀行融資へ申し込む
- 銀行融資の審査に通過したあと融資を受ける
- 融資された資金でビジネスローンを繰り上げ返済(完済)
- 銀行融資へ毎月返済していく
このように、ビジネスローン利用中に他社の銀行融資での借り入れが成功すれば、すぐにビジネスローンの繰り上げ返済を行って完済させておきましょう。
ビジネスローンの無利息期間に借り換えするのがお得
また、ビジネスローンには契約後から30日間の無利息期間が設けられている場合があります。この無利息期間とは、30日間は融資に対して利息が発生しないため、借りたお金だけの返済でOKなんですよね。
このため、「とにかく急いで融資を受けたい!」という人は、下記の方法で、無利息期間と借り換えローンをうまく組み合わせて活用できるでしょう。
- 銀行融資へ申し込む
- 30日間無利息期間があるビジネスローンへ申し込む
- ビジネスローンの審査に通過し融資を受ける
- 銀行融資の審査に通過し融資を受ける
- 銀行融資で調達した資金でビジネスローンを完済する
- 銀行融資への返済を続けていく
銀行融資では審査難易度が高いため、審査〜融資までの日数が長く、最短でも2週間程度、長い場合は1ヶ月以上かかってしまう可能性もあります。このため、先に銀行融資へ申し込んでおきましょう。
その後、ビジネスローンで即日調達した資金を利用し、事業の運転資金などに利用します。30日間無利息期間中に銀行融資に通過すれば、その資金ですぐにビジネスローンへ返済しましょう。
30日間以内の無利息期間に完済すれば、ビジネスローンの利息が発生しないため、スムーズに銀行融資へ借り換えできるでしょう。
ビジネスローン借り換え利用時の注意点
このようにビジネスローンは、低金利の銀行融資などへ借り換えることで返済負担を抑えられる可能性があるのですが、借り換え申し込み時には注意しておきたいポイントもあります。
- 借り換え先に資金使途を明確にしておく
- 銀行融資は審査難易度が高く、審査通過まで日数がかかる
- 有担保ローンへの借り換えもおすすめだが、かならず完済を目指す必要がある
- 借り換え時には諸費用が発生する点に注意!
借り換え先に資金使途を明確に
現在ビジネスローンを利用中の人が、借り換え融資として他社の融資への申し込みをした場合、「すでに他社でお金を借りているのに、まだ融資が必要? 事業の経営状態が悪化しているのでは?」と見られてしまい、審査に不利となってしまうでしょう。
例えば、年商1000万円の個人事業主で考えてみましょう。この個人事業主がすでにビジネスローンで300万円の借金をしていて、借り換えに他社へも300万円の融資の申請をしたら、借り換えの事実を知らなければ「年商に対して貸付額が高すぎる」と判断されてしまいますよね。
借り換えローンとしての利用を伝えておく
このため、借り換えとしてローンへ申し込む際には「借り換えローンとして利用する」と、資金使途を明確に伝えておきましょう。資金使徒がハッキリしていれば、その分、信用度も増すため、借り換えローンの審査が有利に進む可能性もあります。
銀行融資は審査難易度が高く、審査通過まで日数がかかる
先ほどの項目で解説したように銀行融資は審査難易度が高く、審査通過まで2週間〜1ヶ月ほどの日数がかかってしまいます。
銀行融資はビジネスローンのように即日で融資が受けられないので、銀行融資への借り換えを行う際には時間に余裕を持って申し込みしておくようにして下さいね。
有担保ローンへの借り換えもおすすめだが、かならず完済を目指す必要がある
また、高い金利のビジネスローンから低金利のローンを利用する際には、低金利の無担保の銀行融資の他に、より低金利の有担保ローンも選択肢に上がるでしょう。
有担保ローンは無担保ローンよりも低金利
また、有担保ローンは、万が一利用者が返済できなくなった時に「担保を売却して返済する」という契約になっています。金融機関から見ても、有担保ローンは貸し倒れのリスクが非常に少ないんですよね。
このため、有担保ローンでは、無担保ローンよりもさらに低金利の傾向があるんです。
有担保ローンに返済できなくなった場合は…
ただし、もちろん有担保ローンに返済できなくなった場合は、「担保を失ってしまう」ため、ビジネスローンから有担保ローンへの借り換えをした場合は、必ず完済を目指さなければいけません。
借り換え時には諸費用が発生する点に注意!
ビジネスローンの借り換え時には、借り換え先の「金利」にばかり目がいってしまいますが、諸費用が発生する点にも注意しておく必要があります。
いくら金利が下がって返済総額が抑えられたとしても、諸費用が高くなって相殺されてしまっては意味がありませんよね。
- 印紙代
- 保証料
- 繰り上げ返済手数料 など
印紙代
借入契約書類には、必ず印紙代が必要となります。印紙は何かしらの利益が発生する書類に対して必要となってくるため、ローンの契約書類にも必須となるんですよね。また、印紙代は借り入れ金額によりますが、1000万円以内であれば1万円程度で足りるでしょう。
保証料
保証料とは、連帯保証人などの代わりとして、「保証会社の保証」を受ける際に支払う料金となります。保証人不要の銀行融資などは、保証会社の保証を受けるために、申込者(事業者)が自ら保証料を支払うことになります。
繰り上げ返済手数料
また、融資を受けていた金融業者へ繰り上げ返済する際には、「繰り上げ返済手数料」が発生する可能性があります。ただし、消費者金融系のノンバンク系ビジネスローンであれば、繰り上げ返済手数料が無料の場合も多いため、そこまで気にしなくてもOKでしょう。
まとめ
ビジネスローンの借り換えで返済の負担を減らそう
この記事ではビジネスローンの借り換えについて詳しく解説してきました。
ビジネスローンは無担保で保証人不要、最短即日融資で手軽な融資を受けられるというメリットがありましたが、金利が高くて長期的な借り入れには向いていないというデメリットがありました。
ビジネスローンで融資を受けた後は銀行融資への借り換えを
このため、ビジネスローンで融資を受けた後は、返済総額を抑えるために出来るだけ早く完済させるように繰り上げ返済するのがおすすめです。しかし、事業の資金繰りに困っている事業者は、スムーズに完済できない場合もあるでしょう。このような時には、この記事で解説してきた低金利の銀行融資などへの借り換えをうまく活用してみましょう。
低金利の銀行融資に借り換えが成功すれば毎月の返済負担を減らして支出を抑えられるため、事業の立て直しに注力できますよ。ビジネスローンの毎月の返済負担が苦しいという事業者は、ぜひこの記事を参考にしながらビジネスローンの借り換えに成功させてみてくださいね。