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FX初心者にありがちな損失を出すことが多い失敗パターンとは?

FX初心者指南 2023/7/26 2910view
FX初心者にありがちな損失を出すことが多い失敗パターンとは?

FX初心者には、共通する「失敗の傾向」や「損失の傾向」があります。ただ、どのようなパターンがあるのか事前に知っておけば、損失のリスクを回避し、失敗する確率は低くなります。

本記事では、FX初心者にありがちな「損失パターン」について紹介します。FX初心者の方は、ぜひトレード前にチェックしておいてください。

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FX初心者にありがちな「失敗と損失」のパターン

まずは、FX初心者にありがちな「損失パターン」を集めてみました。FX初心者の方は「自分に当てはまる項目があるか」チェックしてみてください。

FX初心者にありがちな失敗パターン

  1. 価格変動が小さいときにトレードを始める
  2. エントリーの根拠無く、無駄なトレードを何度も繰り返す
  3. 他人の情報や予測を頼りにトレードを続ける
  4. テクニカル分析だけを100%信頼している
  5. 複数の通貨ペアに手を出してしまう
  6. スワップポイント目的で高金利の通貨に手を出してしまう
  7. レバレッジを掛けすぎてしまう
  8. 損切りできない、損切りのタイミングを引き延ばしてしまう
  9. 取引会社(FX業者・証券会社)の選択を誤ってしまう
  10. 口座開設を一社に限定してトレードを続ける

1~10の内容について、順に解説しましょう。

価格変動が小さいときにトレードを始める

価格変動の度合いをボラティリティー(Volatility)と言います。ボラティリティー(Volatility)の小さい時にトレードをすると安全な反面、「利益を狙う」のは難しくなります。

チェックポイント

ボラティリティーとは?

ボラティリティー(Volatility)は、価格変動の度合いを示す用語。価格変動が大きい時には「ボラティリティーが大きい」と良い、変動が小さい時には「ボラティリティーが小さい」と言う。

投資の世界において、ボラティリティーの小さな商品を買えば、リスクが小さく「安全性が高い」と判断される。

もちろんボラティリティーが高すぎても、トレードのリスクは大きくなります。このため効率良く稼ぐには、ボラティリティーの大きさとトレードのタイミングでバランスを取る必要があります。

ボラティリティーの大きな時間帯を狙ってデイトレードをする

乱高下チャート

FXの魅力は、ほぼ一週間早朝から深夜まで取引できる点にあるのですが、毎日「ボラティリティーが大きな時間帯」が来るのをご存じでしょうか?

実は、世界中の投資家がトレードを行う『ロンドン市場&ニューヨーク市場』の開催されるタイミングには(一日のうち)最もボラティリティーが大きくなります。ロンドン市場が開催されるのは、日本時間の17時~翌朝3時までです。一方ニューヨーク市場は、夜22時~翌朝5時頃まで開催されています(※ いずれも、夏時間の場合)。

ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯は(日本時間の)、夜22時~翌朝3時までの「5時間」です。この時間帯には(ボラティリティーが大きくなるため)短期間でも効率良く、利益を出すことができます。投資では「負けないよう」にする工夫も必要ですが、稼げるタイミングで確実に「勝ちグセ」を重ねていくことも大切なことです。FX初心者であっても、こうしたチャンスを逃さず、着実に利益を出すよう工夫しましょう。

ちなみに、私たちに馴染みのある「東京外国為替市場」は、ボラティリティーの小さな市場とされています。このため、投資で失敗しないためには、ボラティリティーが小さいタイミングでトレードをするのではなく、高いタイミングで、効率良く稼ぐテクニックを磨きましょう。

エントリーの根拠無く、無駄なトレードを何度も繰り返す

ノートPCとチャート

ポジポジ病」と呼ばれる、トレードの仕方があります。言葉からも分かる通り、無意味なエントリーを繰り返し、無駄なトレードを重ねてしまう方法を「ポジポジ病」と呼んでいるのです。

ポジポジ病でも利益が出続けているのであれば問題ないのですが、大抵は損切り貧乏などになってしまうことが多いです。

エントリーをする時には「なぜ、このタイミングでエントリーしているのか」根拠を持って、トレードを行ってください。これだけでも、効率的に利益を狙うことへと繋がります。

他人の情報や予測を頼りにトレードを続ける

インターネット上には、FXや株式取引をはじめ「トレードで稼ぐ」情報が氾濫しています。また書店に行けば、FXに関する雑誌やムック、専門書がズラリと並んでいます。

FXで稼げる情報は本物かどうか?見極めが重要

投資情報

書籍やムックの場合は、出版社が編集(監修)しているため、ある程度「信用できる情報」と言えます。一方ネットの記事には「嘘」であったり、信憑性のない情報が混じっているので注意が必要です。

もちろん、証券会社やFX業者のコラム、プロのトレーダーが発する情報を、ある程度参考にするのはOKです。ただ(第三者の情報を)100%鵜呑みにして、トレードスタイルを真似するのは「危険な行為」と言えます。

なぜなら、自分のトレードスタイルが無い状態で「取引」を積んでも、トレードの経験値は上がらないままです…。また、第三者のデータだけで動いていても、不測の事態が起こった場合に対処できず、大負けをしてしまいます。

FX初心者は「何を基準にトレードすれば良いのか分からない…」という方も多いのですが、初心者のうちから「自分に合ったトレードスタイル」を決めておいてください。また取引経験を積んで、不測の事態にも対応できる、応用力を磨くようにしましょう。自分に合ったトレードスタイルを見つけ、ある程度の「軸」ができれば、FXの経験値を高めることができます。

最近では、FXの予想アプリや予想ソフトも出回っていますが、いつでも「自分なりの根拠」が無ければ、遅かれ早かれ「大負け」するのは間違いありません。トレードのリスクを回避するためにも、まずは、自分に合ったトレードスタイルを探してみてください。

テクニカル分析だけを100%信頼している

テクニカルチャート

テクニカル分析には、PC専用ツール/スマートフォンアプリなど、さまざまな種類のツールが活用できます。

前項でも少し触れましたが「分析ツール」の情報を100%信頼するのは危険です。テクニカル分析だけを頼りにトレードをしても、チャートが「予測しない」動きを見せた時には、パニックに陥ってしまいます。

テクニカル分析で失敗しないためには(自らのチカラで)あらゆる角度からチャートを分析することです。データの正確さを過信せずに、自分である程度「分析するチカラ」を身に付けておけば、不測の事態にも冷静に対処できます。

また複雑なチャートを理解しなくとも、基本的な「テクニカル分析」を抑えておけばOKです。基礎知識をシッカリ固めておけば、チャートの複雑な動きにも(応用問題として)対処できるでしょう。

複数の通貨ペアに手を出してしまう

ドル紙幣

初心者のうちは「ドル/円」や「ユーロ/円」または「ユーロ・ドル」など王道とされる通貨ペアで、コツコツ利益を狙っていきましょう。この3つの中では、ドル円が最も初心者向けの通貨ペアです。

知識のないまま、複数の通貨ペア(または知識の少ない通貨)に手を出してしまうと、突然のリスク回避に巻き込まれるなど、不確定要素も相まって失敗する確率が高くなります。

次項でも説明しますが「高金利通貨で利益を狙いたい」と、マイナーな通貨ペアに手を出す人がいます。しかし、リスク無く取引をするには、初心者向けオススメの「通貨ペア」を知り、利益を狙うのが一番です。

また、複数の通貨ペアを取引するには、流動性リスク(通貨の供給量が少なく、希望する売買が成立しないこと)にも注意を払ってください。

スワップポイント目的で高金利の通貨に手を出してしまう

FXスワップポイント、インカムゲイン

一部の国では、経済を引き締める目的ではなく、他国や投資家から「お金を引き出したい」という目的で高金利政策を取る場合があります。

この場合、経済が不安な状態で「資金調達したい」と考えているので、カントリーリスクによって(金利差益が出るどころか)スワップ損失が出る可能性もあります。

また、好景気に沸いている国でも「金利政策の転換」に注意する必要があります。例えば、オーストラリアやニュージーランドドルのように、好景気な国でも急に「低金利政策または金利下げ」などを実施する場合があります。日本の例を思い出してみてください。経済を活性化させるため「ゼロ金利政策に転換しよう」と方針を変える場合があるのです。

スワップポイントを狙うのも良いですが、スワップポイントにも「メリット・デメリット」があるのを忘れないようにしましょう。

レバレッジを掛けすぎてしまう

レバレッジ10倍

レバレッジのかけ過ぎは、初心者には「ハードルの高い」取引となります。他の指南書を見てみると「FXはレバレッジがあるので、最小の資金でトレードできる」等と(美味しい話が)書かれています。

ただし、レバレッジには大きなリターンが期待出来る反面、レバレッジに応じた損失が出る「可能性」にも注意を払う必要があります。

実際に(過去の話ですが)レバレッジの掛け過ぎで、多くの投資家が資産を失うことがありました。このため、金融庁は段階を踏んで「レバレッジ規制」を実施するようになったのです。金融庁の規制により、「レバレッジのかけ過ぎ」は一定数回避できるでしょう。

ただし(金融庁だけでなく)私たち投資家側も「適正なレバレッジ」を設定し、安全な取引を心掛ける必要があります。安全なトレードをするためにも、初心者のうちは2~3倍(高くても4~5倍まで)のレバレッジへ留めるようにしましょう。

損切りできない、損切りのタイミングを引き延ばしてしまう

必要なタイミングで「損切りができない」という方や「損切りのタイミングが分からない」と悩めるトレーダーは少なくありません。特に、FX初心者は「損切りをするのが怖い」との理由で、ポジションを解消せず「塩漬け」にする傾向が強いです。

チェックポイント

塩漬けとは?

塩漬(しおづけ)とは、保有する銘柄が購入当初よりも大幅に下落し、マイナスになっているにもかかわらず「売るに売れない」状況で、決済出来ないまま、保有し続けることを指す。

もちろん、スワップポイントで利益を狙う場合は、塩漬けを上手く利用して利益を積み重ねることができます。このため、塩漬けにも「利益を増やす効果」があるのを覚えておきましょう。ただし「塩漬け」で注意して欲しいのは、塩漬け期間中の証拠金が固定されてしまう点にあります。

塩漬けのメリット・デメリット

塩漬けのメリット スワップポイントを狙う場合は、長期保有することで、利益が受け取れる。
塩漬けのデメリット 塩漬けポジションに対する証拠金が固定となり、トレードで動かせなくなる

塩漬けにする場合は「スワップポイントが得られる」場合に限定しましょう。また塩漬けしても意味が無い場合は、ふさわしいタイミングで損切りをしていく必要があります。

トレードをしていて「危ない!」タイミングを察知したら、損切りでキッチリ決済するクセを付けてください。損切りさえ上手くできれば、大損をするリスクは低く、小さく勝ちを重ねることができます。

このほか、損切りをしないまま「負けを取り返そう」と、大きなトレードをするのは危険な行為です。安全にトレードするには、損切りするラインをあらかじめ決めておき、私情を挟まず淡々と損切りを行うことです。

取引会社(FX業者・証券会社)の選択を誤ってしまう

証券会社

FXのトレードで成功出来るか否か、は「取引をするFX業者や証券会社の選択」に掛かっていると言っても、過言ではありません。

FXでは、エントリーしてすぐにポジションがプラスになるか、ならないかの違いはエントリーポイントの精度はもちろんですが、隠れたコストであるスプレッドの幅にも大きく左右されます。

このため、スプレッドが狭い業者を選ぶのが最も重要なポイントですが、あわせてスワップポイントやチャートの機能面などもチェックして総合的に判断するようにしましょう。

実際に、自分に合うトレードスタイルと利用する業者さえミスしなければ、FXで利益を出すのは簡単です。以下のページでは、初心者向けオススメFX業者を厳選して紹介しています。業者選びでお困りの際には、ぜひ「申込の参考」としてお役立てください。

口座開設を一社に限定してトレードを続ける

リスクカット

前項では「取引をするFX業者や証券会社」を選択することの大切さについて説明しました。加えて、ぜひ試してみて欲しいのが「複数の口座を開設しておく」方法です。

投資の世界には「リスクを最小にしてくれる」テクニックとして、リスク分散(リスクヘッジ)という方法があります。

リスク分散の方法は、非常に簡単です。資産や資金を集中させるのでは無く、複数の口座や投資先に分散をさせ、安全に管理を行えばOKです。

FXトレードでも、一社に限定するのではなく、複数の口座を開設し資産を分散させましょう。複数の口座を開設しておけば「効率良くトレード」できるのと同時に、安心して資産の管理が行えます。

まとめ|FXは「リスクを知ること」で大半の失敗・危機が回避できる

ここまで説明した通り、FX初心者が陥りがちな失敗やリスクはあるものの、事前に「リスクを知ること」で、大半の失敗や危険は回避できます。最後に、本記事の内容をまとめておきましょう。

まとめ|FXは「リスクを知ること」で大半の失敗・危機が回避できる!
☑ リスク回避も大切だが、ボラティリティーが大きな時に効率良く稼ごう
☑ ポジポジ病を卒業し、無駄なトレードは止めよう
☑ 自分のトレードスタイルを決めて、取引しよう
☑ 複数の通貨ペアに手を出さない、スワップポイントのデメリットも知っておく
☑ レバレッジのかけ過ぎや、損切りのタイミングを誤らないように
☑ リスク回避には、複数の口座を開設し分散投資すべし!

FX(外国為替証拠金取引)は、他の投資に比べて参加がしやすく、基本的なルールを抑えておけば「リスクの少ない投資法」です。

資金運用や資産運用をお考えの方はもちろん、お小遣い稼ぎをしたい方は、安全にトレードできるFXをはじめてみてはいかがでしょうか?

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