FXで利食い、損切り、エントリーするタイミングを判断するには?
この記事の目次
FX初心者を見ていると「利益確定のタイミングが早すぎる…」と感じることが多々あります。このほかにも、損切りやエントリーのタイミングが合わず「損失が膨らんでしまう」パターンをよく見かけます。
本記事では(FX初心者に向けて)利食いや損切り、エントリーにふさわしいタイミングについて解説します。
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FXの利食い、損切り、エントリーとは?
はじめに、FXの「利食い」と「損切り」の意味について説明します。
「利食い」と「損切り」の意味
利食い(りぐい) | ポジションを確定して利益を得る取引のこと。 |
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損切り(そんぎり) | 含み損の出ている通貨を売却し、損失を確定すること。 |
利食いと損切りは「全く正反対」の意味を持っています。利食いは利益の確定で、それに対して損切りは「これ以上、損が出ないよう」損失を確定することです。なお、利食いにも二種類の方法があります。
利食いのひとつ目は、通貨が値上がりした時に利益を得る「利食い売り」です。二つ目は(空売りの後)値下がりしたタイミングで買い戻し、利益を狙う「利食い買い」という方法です。
FXにおける二種類の利食い
利食い売り(りぐいうり) | 通貨が値上がりした時に利益を得る取引のこと。 |
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利食い買い(りぐいがい) | 空売りの後、値下がりしたタイミングで買い戻し利益を得ること。 |
利食いは「利益を確定すること」なので(損切りに比べると)躊躇せず決済できるでしょう。ただ損切りについては「損切りする勇気が出ない…」という方が多いです。
損切りの難しさは「まだ挽回できるのでは?」といった気持ちの働きに原因があります。損失を取り戻したいといった焦りや、このまま寝かせておいて「利食いできる時期を待ちたい」といった欲が、損切りのタイミングを遅らせてしまうのです。しかし…FXの損切りは「勝つため」に必要なことです。なぜなら、損切りが出来ないと保有する損失がますます大きくなり、損切りしないままでは「塩漬け」になる危険性があるからです。
実際にプロのトレーダーは「損切りの大切さ」を知っているため、合理的に損切りを行っています。また冷静に判断できるよう、自分だけのトレードルールを決めて取引を行うトレーダーも多いです。損切りに踏み切れない方は「何パーセントで、損切りや利益確定をするのか」トレードルールを決めておくと良いでしょう。
なお「損切りの必要性」については、以下の記事でも詳しく紹介しています。損切りが苦手な方は、参考にしてみてください。
FXのエントリーポイント(ポジションを持つタイミング)
利益や損失が確定する前の段階を「ポジション」と言います。また、FXのエントリーとは、ポジションを持つことを意味します。このほか、エントリーを始めるポイントやタイミングのことを「エントリーポイント」と呼んでいますが「エントリーポイント」も、FX取引で勝つには欠かせない項目のひとつです。
FXでは、売りからでも買いからでも始めることができるため、買いポジションを持つことを「買いエントリー」と言い、売りポジションを持つことを「売りエントリー」と呼んで区別しています。そして、エントリーポイントを正しく見極めることで『トレードの勝率』は大幅にアップします。
FXの利食い(利益確定)を判断するタイミングは?
FXで利食いをするタイミングは、直近の高値や安値、サポートやレジスタンス、エントリーの方向、ローソク足などを使って判断します。
FXで利食いをするタイミングの判断材料
- 直近の高値や安値
- サポート
- レジスタンス
- エントリーの方向
- ローソク足
このほか自分自身で決めた「トレードルール」を使っても利食いのタイミングが判断できます。例えば、損失確定(ストップロス)はポジションから〇〇pips離れたレートに設定、利益確定(リミット)はポジションから〇〇pips離れたレートに設定するなど、個人的に守るトレードルールです。
FXのトレードルールと決め方
トレードルールには、損切りや枚数、エントリー、利食い(利益確定のタイミング)といった項目があります。トレードルールでは「利食いは元手の〇〇%」という様に、利食いの割合を決めておきましょう。
ルールさえ先に決めておけば、利食いのタイミングが正しく冷静に判断できます。利益が出ているときには「もっと伸ばして、利益を大きくしたい…」と思いがちですが、ここは欲張らず、ルールに従って利益確定を行ってください。
また重要な経済指標の発表時には、ポジションを決済するなど「リスク管理」も忘れないようにしましょう。
FXで損切りを判断するタイミングは?
FXで損切りをするタイミングですが、利食い同様「元手の〇〇%」と割合を先に決めておき、ルールに従って損切りを行ってください。
例えば、デイトレードなら15pips前後で損切りする、スイングトレードなら60pipsで損切りするなど。自分に合ったトレードスタイルとトレードルールを決めてから、取引を行いましょう。
また、トータルで勝つために利益と損失の割合が3:1になるような比率で利益確定・損失確定の注文を設定することが、負けてもプラスをキープするために必要な要素となりますので、意識してトレードするようにしてください。
FXでエントリーポイントを判断するタイミングは?
FXでエントリーをするタイミングですが、3つのポイントを押さえておけば、正しいエントリーポイントが見極められます。
まず1つ目は「ダウ理論」を知っておくこと。2つ目は他人の損切りポイントを目安にエントリーポイントを決めること。そして3つ目は、FXの王道パターンやテクニカル分析ツールを使ってエントリーポイントを決めることです。
具体的な方法(エントリーポイントの決め方)については、以下の記事で詳しく解説しています。
FX初心者も知っておくべき、逆張りと順張りのトレード法
最後に、FXの「逆張り」と「順張り」について説明しておきます。
逆張り(ぎゃくばり)とは?
逆張りは、トレンドの方向と反対に取引をする手法のことです。大きなトレンド(下降トレンドまたは上昇トレンド)の発生途中でポジションを取り、決済を行います。
順張り(じゅんばり)とは?
順張りでは、トレンドの方向(=下降トレンドまたは上昇トレンド)に沿って取引を行います。「トレンドの反転」を狙い、再度反転したタイミングで決済する点に特徴があります。
逆張りと順張りの比較
逆張り | 相場が動いている方向と、逆方向に取引をする手法 |
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順張り | 相場の流れに乗って、利益を狙う手法 |
FX初心者の場合は「順張り」でのトレードがオススメです。慣れれば、逆張りでも勝てるようになりますが、始めのうちは予測が立てやすい順張りでの取引が「より簡単」で勝率も高くなります。
FXの利益確定タイミングは他人の真似はNG!
FXで利益確定するタイミングは、他人の真似をしても意味がありません。
FXのプロが実践するエントリーポイントや、利食い、損切りのタイミングを真似したい気持ちは分かりますが、取引の手法は「トレーダーの数」以上に多く存在します。
FXでは、自分にあったトレードスタイルやトレードルールを実践しない限り、再現性が難しく、勝率を高めることはできません。もちろん、初心者におすすめの取引手法やトレードの仕方はありますが、最終的には「自分の決めたトレードルール」に沿って、取引を行ってください。
自分にあうトレードの仕方、スタイルが確立されれば、上手に負ける方法を身に付け、勝率を上げることができます。
まとめ|利食いと損切りはFXの勝率を左右する重要なポイント
FXでは利食いだけで無く、損切りのタイミング、エントリーポイントを正確に導き出すことで「取引の勝率」が大幅に変わってきます。最後に、本記事の内容をまとめておきます。
FXの利食いと損切り |
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☑ FXの利食い(りぐい)は利益を確定すること。 |
☑ FXの損切り(そんぎり)は損失の確定、損益が膨らむのを防ぐ |
☑ 利食いのタイミングは直近の値動きやエントリー、ローソク足などを使って総合的に判断しよう。 |
☑ 利食いや損切りは、トレードルールにのっとり利益確定すべし |
☑ エントリーポイントも、FXの勝率を左右する! |
☑ FX初心者は逆張りよりも、予測しやすい順張りがおすすめ! |
いかがでしょうか。FXの利益確定は、早すぎても遅すぎても、利益を損なうことになります。自分で決めたトレードルールに従い、より正確な利確時期を導き出しましょう。
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