初心者がFXで損する原因とは?損切りの必要性とトレードルールの重要性
この記事の目次
初心者がFXで損をする原因は、適切なタイミングで「損切りできない」ことが大きいです。このため『基本的なトレードルール』を作り、迷わず損切りができるようになればFXで失敗する確率は低くなります。
本記事では、FXにおける「損切りの必要性」と「トレードルールの作り方」について解説します。
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FXで損をするのはこんな時!初心者が陥りやすい「FXの失敗例」3つ
初心者がFXで失敗する原因は、大きく分けて3パターンあります。
初心者がFXで失敗する原因
- 損切りができず、強制ロスカットを受ける
- レバレッジの倍率が高すぎる
- 負けを取り戻そうと、大きなトレードに挑んでしまう
1~3の内容について、順に解説します。
損切りができず、強制ロスカットを受ける
FX初心者が「最も陥りやすい」のは、損切りができず、強制ロスカットを受けるパターンです。
損切りとは?
含み損が出た段階で見切り売りをすること。別名をロスカット(Cut Loss)とも言う。⇔ 利食い(りぐい)
損失が出ると「負けを取り戻したい!」と考えるのは、当然のことでしょう。なぜなら損切りは「損失が確定する作業」であり、自ら損をしたいと考える人はいないからです。ただし、損切りの行為には意味があります。損切りをすることで「損失が確定」しますが、損失の拡大を防ぐという意味では「必要な行為」だからです。
実際にFXで儲けている人ほど、損切りの大切さを知っています。含み損が出た時に「このままおいておけば、いつか反転して戻ってくるはずだ」という希望的観測で待っているのは大変です。なぜなら、そのまま放っておくとドンドン損失が膨らみ「強制ロスカット」が作動してしまうからです。
私たちも、FXで大負けしないよう「損切りの重要性」を知っておきましょう。
レバレッジの倍率が高すぎる
損切りに並んで多いのが「レバレッジの倍率を高く」し過ぎて失敗するパターンです。FXでは最高25倍(2018年6月の時点)のレバレッジが掛けられます。ただ、レバレッジが高ければ高いほど(損失を出した時も)リスクが大きくなるのを忘れてはなりません。
もちろんレバレッジを掛ければ、倍率に応じて軍資金は少なく済み、リターンがある時にはレバレッジの分だけ大きな利益が得られます。しかし、FXの経験が浅い初心者が「根拠の無い自信」だけで、高いレバレッジを設定するのは無謀な行為です。FX初心者の方は「適切なレバレッジ」を設定してください。
負けを取り戻そうと、大きなトレードに挑んでしまう
「損切り」の項でも説明しましたが、損失が出た時には「負けを取り戻したい」と誰もが思うものです。しかし、負けを取り戻そうと「損切り」をせずにいたり、より大きなロットによるトレードで挑むのは危険な行為です…。
どのような投資にも、100%確実なことはありません。順調に勝ち続けているトレーダーも、明日は負ける可能性があります。投資で大きく負けないためには、より損失が少なくなるよう損切りをしたり、慎重に取引をする「冷静さ」が必要になります。
このため「大きな失敗」を避けるには、損失が拡大しないように対処するのはもちろん、普段から少額で「リスクの少ない」取引を心掛けることです。初心者の間は(コツを掴むためにも)少額トレードで、コツコツ実戦経験を積んでいきましょう。
FXにおける「損切りの必要性」は3つ!
ここでもう一度、損切りの重要性について説明しておきます。以下に「損切りが重要な理由」をまとめてみました。
損切りが重要な理由は3つ!
- 損失の拡大を防ぐため
- プロのトレーダーも損切りを重視しているから
- 機会損失を避けるため
それぞれの理由を順に解説します。
損失の拡大を防ぐため
ここまでにも説明しましたが、損切りをすることで「含み損の拡大」を防ぎ、傷が浅い内に、資金を引き上げることができます。
損切りのタイミングを見極めるのは難しいかもしれませんが「購入時よりも5%以上含み損が出たら」損切りをするなど、トレードルールを先に決めておけば、迷うこと無く損切りが行えます。
プロのトレーダーも損切りを重視しているから
FXや株式取引など、プロのトレーダーは「損切りの重要性」を知っています。たとえハイリスクハイリターンな投資に挑んだとしても「損切りのライン」さえ決めておけば(大きな失敗もなく)資産形成できるからです。
FX初心者もまずは「損切りの経験」を積んでいきましょう。「千里の道も一歩から」と言いますが、長くトレードを続けるには、上手な損切りができるよう「決断力」を身に付けることから始まります。
機会損失を避けるため
ここでの「機会損失」とは、他の投資に資金が回せないことを指します。例えば、(含み損が出ている状態で)塩漬けにしてしまうと、他のチャンスや有望な銘柄に資金が回せなくなります。
こうした機会損失を避けるためにも、必要なタイミングで損切りを続ける必要があります。重要なチャンスを逃さないよう、損切りの重要性を再確認してください。
FXの損切りが苦手なら「トレードルール」を作ろう
FXの損切りが苦手な方は多いです。迷ってしまって「なかなかキッカケが掴めない」という方は、先にトレードルールを策定してみてください。
トレードルールがあれば、元手が一定の割合(=自分でとめた水準)に達したとき、躊躇無く損切りができるようになります。
FXのトレードルールとは?
トレードルールとは、自分が作った「取引に関する決まり」を指します。各トレーダーは、自分に合うトレードルールを持っており、損切りはいくらでするか、使う手法は何にするか、エントリーポイントをどこにするか等「自分に合ったトレードの仕方」を決めています。
前項で「損切りの重要性」について説明しましたが、FXで手堅く勝つには、自らの「トレードルール」を作っておくことです。トレードルールさえ作っておけば、後は「決められたルール」に従うだけなので迷いはありません。トレードルールがあるだけで、躊躇無く損切りをしたり、状況に合った「適切な措置」が取れるようになります。
FXのトレードルール例
- 損切りはいくらでするか(元手の何%で損切りするか)
- 軍資金(投資の予算)はいくらにするのか?
- 利益の目安(目標金額はいくらにするのか)
- 利確(利食い)のタイミング
- 使う手法は何にするか(トレードスタイル)
- エントリーポイントをどこにするか
- 何時から何時まで、トレードをするか
- どの通貨ペアで取引をするのか?
このような基準を元に、自分に合った「FXのトレードルール」を作ってみましょう。
過去のデータをもとにトレードルールを作ろう!
FXでトレードルールを作る方法ですが、まず「自分のトレード結果」を元に、勝率や損益、リスクリワードレシオ、エントリーや決済をした時のデータを集めましょう。
トレードルールを作るのに必要なもの
- 過去の勝率、損益
- リスクリワードレシオ
- エントリーや決済時のデータ
そして、何ができればトレードで勝てていたのか、何が原因で負けていたのかを振り返ることで、自分に合った「トレードルール」が策定できます。
FXの「リスクリワードレシオ」とは?
リスクリワードレシオとは「利食いと損切りの幅」を示す指標を指します。勝ちトレードの平均値を負けトレードの平均値で割れば、リスクリワードレシオの値が求められます。
リスクリワードレシオの計算式
リスクリワードレシオ = 平均利益額 ÷ 平均損失額
(利食い3 : 1平均損失額が理想的な数値)
利食いと損切りの黄金比率は「リスクリワードレシオが3」のときと言われています。つまり利食い幅が損切り幅の3倍になれば、リスクが少なくトレードできるという仕組みです。
みなさんも過去のデータを使って、リスクリワードレシオの値がいくらなのか計算してみてください。リスクリワードレシオの値が大きければ大きいほど、勝率が高く「利益が出ている」ことが分かります。
トレードルールがあれば、システムトレードでも使える
前項で説明した「トレードルール」を作っておけば、システムトレードを使うときにも役立ちます。システムトレードを使う際、「どのような条件で取引をするのか」トレードルール入力する必要があります。
しかし、事前にトレードルールが完成していれば、いつでも簡単に自動取引(=システムトレード)が始められます。
FXのシステムトレードとは?
FXのシステムトレードとは「自動売買取引」のことです。システムトレードでは、利食い(利益確定)や損切りの条件、決済の条件などを入力しておくだけで、ツールが自動売買を進めてくれます。なおシステムトレードに対し、自分でトレードルールを決めて取引する(従来の方法)を裁量トレードと呼んでいます。
裁量トレードが苦手な初心者は、システムトレードを使って利益を狙ってもOKです。ただし、システムトレードを設定する際、基本的ルールを知らなければ(自分に合った)トレードルールが用意出来なくなります。まずは、自分には「どのようなトレードルール」が合っているのか、トレードスタイルと共に再確認しておきましょう。
FXでは毎日稼ごうとしない!安全なタイミングを見極めトレードすること
FXでは、決して「毎日稼ごう」としないでください。FXには「デイトレード」という取引スタイルがありますが「デイトレード=毎日トレードする」という意味ではありません。
FXで勝つには、毎日トレードをするよりも、いかに「適切なタイミングでトレードをするのか」が重要になります。
FX初心者は「意味も無く、ポジションを繰り返す傾向」が強いです。こうしたポジポジ病を避けるためにも、まずは「闇雲にトレードする」癖をなくしてください。一般的には、エントリーしてポジションを持つ回数が増えれば増えるほど負ける確率は上がるためです。
またリスクを取るのではなく、安全なタイミング(=方向性が明確な際のトレードチャンス)を見極めて少ない取引回数で大きな値幅を利益確定するような取引を行いましょう。
まとめ
FXは「損切りとトレードルール」を守ろう
最後に『FXの損切りとトレードルールが重要な理由』について、本記事の内容をまとめておきます。
FXの損切りとトレードルールが重要な理由! |
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☑ FXの損切りは「損失の拡大を防ぐ」のに必要! |
☑ 損切りができないと、強制ロスカットを受けてしまうのでNG |
☑ 損切りは、プロのトレーダーも実践している! |
☑ トレードルールを作っておけば、損切りしやすくなる |
☑ FXのトレードルールは、過去データを検証すれば簡単! |
☑ トレードルールがあれば、システムトレードも今スグ実践可能 |
FXでは、損切りを実践し「賢く勝つ」ことが何より重要です。また「損切りが苦手」という方は、先にトレードルールを決めて、損切りしやすい状況を作っておきましょう。
トレードルールさえ作っておけば、損切りがしやすくなり、システムトレードの時にも役立つのでオススメです。
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