クレジットカードの海外手数料とは?現金払いよりお得な理由や計算方法も紹介
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旅行や出張などで海外に出かけた場合、クレジットカード払いではなく現金払いにしている人も多いようです。日本人は現金払いを好む人が多いため、海外でもクレジットカード払いは何となく避けてしまう人も多いのです。
でも、海外でお支払いをする場合、現地通貨よりもクレジットカード払いにした方がお得なのです。
ここでは海外に出かける機会が多い方はぜひ知っておきたい、現地通貨に両替するよりもクレジットカード払いにした方がお得な理由について紹介します。
クレジットカードの海外事務手数料とは?
クレジットカードの海外事務手数料とは、カード決済をした際に日本円から現地通貨に換算するコストに対し発生する手数料のことです。
日本では一括払いをすると手数料がかかりませんが、日本円から現地通貨に換算する際のコストなので、海外ではたとえ一括払いだとしても手数料がかかってしまいます。
現金決済のコストよりもクレジットカードの手数料の方が安い
このように海外ではクレジットカード払いで手数料がかかるため、損になると思うかもしれません。
しかし、タイトルにもある通り海外の現地通貨で支払うための為替手数料や、両替費用などを差し引きすると、クレジットカードの方がお得になります。
以下でその仕組みを詳しく解説します。
クレジットカードの海外事務手数料の計算方法
手数料は為替レートとクレカの事務手数料で決まる
クレジットカードを海外で利用した場合の事務手数料は以下のような計算方法で算出されます。
手数料 = 国際ブランド基準レート× 使った外貨額×海外事務手数料(%)
例えば、日本円をアメリカドルに交換する際のレートが「1ドル=110円50銭」場合、手数料もこのレートで計算されることになります。
つまり、できるだけ「為替レートが低い」時ほど、海外でのお買い物がお得になるということです。
ただ、為替レートは日々刻々と変化していますので、昨日よりも今日の為替レートがお得だったということもあれば、昨日よりも今日の為替レートが上がってしまったということもあるのです。
為替レートは買い物した日でなく、データが処理される日のレートが適用される
それなら為替レートが良いタイミングを見計らって海外でお買い物をしたら良いのでは?と思いますが、実は海外でクレジットカード決済をした時の為替レートが適用されるのではなく、クレジットカード会社でお買い物データが処理される日の為替レートが適用されるので注意が必要です。
海外でクレジットカード決済を行った日から約2~4日後に日本のクレジットカード会社へ決済データが送られると言われています。
数日間で大きく為替レートが変動するのは稀なケースかもしれませんが、実際にクレジットカード決済をした時よりもレートが円安傾向の場合もあることも覚えておきましょう。
各クレジットカードの事務手数料
クレジットカード | VISA | MasterCard | JCB |
---|---|---|---|
三井住友カード | 2.20% | 2.20% | – |
セディナカード | 2.20% | 2.20%2.20% | |
オリコカード | 2.20% | 2.20% | 1.60% |
イオンカード | 1.60% | 1.60% | 1.60% |
セゾンカード | 2.20% | 2.20% | 2.15% |
このように、同じクレジットカード会社でも、選んでいる国際ブランドによって事務手数料は異なります。
また、同じ国際ブランドでもクレジットカード会社によって事務手数料が異なりますので、海外利用をする場合は手数料が安いカードを選ぶのも一つの手でしょう。
ただ、どのカード会社であっても大体1.6~2%程度になりますので、やはり現金を両替するよりもお得であることが多いです。
海外でクレジットカード決済をした場合の手数料の計算例
海外でクレジットカード決済をした場合にどのくらいの手数料がかかるのか計算してみましょう。
ここでは三井住友カードのVISAブランドの例で計算してみます。
前提条件
- アメリカで300ドルの財布を三井住友カードで購入
- この時適用された為替レートは1ドル=110円
まずは日本円に換算すると300ドル×110円=33,000円になります。
そこに事務手数料が1.63%かかるので、33,000×1.63%の「538円」が事務手数料として別途必要になります。
そのため、実際にクレジットカード会社から請求されるのは、33,000円+538円である33,538円になります。
海外でクレジットカード決済手数料を払いたくない場合は現金払いしかない
海外でクレジットカード払いにすると、一括払いや分割払いに関わらず事務手数料が発生します。
クレジットカード決済にかかる事務手数料を払いたくないという場合は、クレジットカードを使わずに全て現金払いにするしかありません。
現地通貨を手に入れる方法としては、日本国内で外貨両替しておく方法と、海外に着いてから日本円を現地通貨に両替する方法があります。
海外旅行前に日本国内の外貨両替で現地通貨を手に入れよう
海外旅行に出かける前にあらかじめ日本国内で外貨両替しておく方法があります。
外貨両替できるのは主に以下の場所です。
- 郵便局・銀行
- 外貨両替宅配サービス
- 金券ショップ
- 空港(成田空港や関西国際空港など)
各通貨の為替レート以外に両替手数料が別途必要になります。例えば一番安い日本円⇒米ドルの両替でも、1米ドルあたり3円程度の手数料がかかります。
例えば1ドル=100円の為替レートの場合は1ドルに両替する場合は手数料を含めて103円(手数料分は3%)必要になるということです。
他の通貨も両替手数料が2~3%程度は必要になりますので、やはりクレジットカードの方がお得と言えるでしょう。
海外で両替する方法もあるが、法外な手数料などのリスクが高い
海外に到着してから日本円を現地通貨に両替することも可能です。
空港や街中にある両替所、現地の銀行などで両替できますが、法外な両替手数料が発生する場合や、多額の現金を持ち歩くことは防犯上好ましくないためあまりおすすめできません。
両替をするなら、まだクレジットカードの海外キャッシングで現地通貨を引き出した方が安心かつお得です。
クレジットカードの海外事務手数料まとめ
海外旅行ではクレジットカード決済にするべきか、現地通貨で現金払いにするべきかで迷うかもしれませんが、外貨両替は両替手数料がクレジットカードの事務手数料よりも高めに設定されています。
また、クレジットカードはご利用額に応じてポイント還元があることも考えると、明らかにクレジットカード決済にした方がお得です。
海外では多額の現金を持ち歩くことはリスクも高いため、最小限に留めておくようにして、基本的にはクレジットカード決済にすることをおすすめします。
クレジットカードには海外旅行保険や航空機遅延補償、海外デスク、コールセンターなど海外旅行に便利な付帯サービスもたくさん用意されていますので、利用しやすいものを一枚用意しておくと重宝するのでおすすめです!
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