SFC修行とは?効率の良い最短のやり方やメリット徹底紹介!
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ANAのフライトを利用する人なら誰もが憧れる上級会員資格。しかし、上級会員資格を維持できるのは1年間しかなく、上級会員資格を毎年維持するのは至難の業です。そんな問題を解決してくれるのが、ANAスーパーフライヤーズカード(通称:SFC)の存在です。
SFC修行とは、文字通り「ANAスーパーフライヤーズカード取得のための修行」ということになります。今回はSFC取得までの道のりを解説していきます
SFC修行とは?
ANAマイレージクラブ「プラチナサービス」メンバー資格獲得のための修行
SFC取得にはANAマイレージクラブのプレミアムメンバーサービスで定められている3つの会員ランクのうち、「プラチナサービス」メンバーに到達していなければなりません。
そのため、SFC修行のことを、プラチナ修行と呼ぶこともあります。
SFCの魅力は、「SFCを持っていれば、毎年無理して頑張らなくてもANA上級会員と同等のサービスを受けられる」ということに尽きます。では、具体的にどうすればSFCの入会資格を手にすることができるのか? その詳細をご紹介します。ぜひSFC修行の参考にしてみてください。
SFCを取得するメリット
ANA上級会員のためのカードが手に入る
ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)は、通常では持つことのできないクレジットカードです。なぜなら、ANAの上級会員にしか発行されない特別なクレジットカードだからです。既存のANAカードをベースにして、券面には「SUPER FLYERS」の文字が記載されます。
SFCを取得するには、まずANAの上級会員になる必要があります。上級会員とは、ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーサービスで、「プラチナサービス」メンバー以上のステイタスに到達している人のことを指します。各ステイタスの基準は、1年間のフライトで獲得したプレミアムポイント(PP)によって決まります。
年間の獲得PP | 会員ランク |
---|---|
30,000PP未満 | 一般会員 |
30,000PP~ | 「ブロンズサービス」メンバー |
50,000PP~ | 「プラチナサービス」メンバー⇒SFC入会可 |
100,000PP~ | 「ダイヤモンドサービス」メンバー |
プレミアムポイント(PP)が50,000ポイントに到達すると「プラチナサービス」メンバーになり、100,000ポイントに到達すると最上位の「ダイヤモンドサービス」メンバーになれます。
そして、「プラチナサービス」メンバーから「ダイヤモンドサービス」メンバーの間の段階(50,000PP~99,999PP)を「プラチナステイタス」と呼び、100,000ポイントを獲得して「ダイヤモンドサービス」メンバーになって以降は、「ダイヤモンドステイタス」と呼びます。
「プラチナサービス」メンバーとか、プラチナステイタスとか紛らわしくて分かりにくいですが、要は、最低でも50,000PPを獲得すれば上級会員の仲間入りを果たすことができるのです。
「プラチナサービス」メンバーになればスーパーフライヤーズカードを持てる
プレミアムポイント(PP)を50,000ポイント獲得すれば「プラチナサービス」メンバーの基準を満たすことができるので、晴れて上級会員の仲間入りです。その時点で、SFCを取得する条件も同時に満たせたことになります。
ANA上級会員が苦行の修行をしてまでスーパーフライヤーズカードを求める理由
ANAプレミアムメンバーの期限は1年で維持するのは難しいから
ANA上級会員の資格を持っているのに、なぜわざわざ上級会員向けのサービスを利用できるSFCを取得する必要があるのでしょうか?
通常なら上級会員として利用できるサービスがダブってしまうことになりますので、その必要性には疑問を感じてしまう人もいるはずです。
しかし、上級会員になってSFCを取得することはとても大きな意味があります。その理由は、「ANA上級会員の資格は単年制」だからです。
つまり、プラチナステイタスを維持したければ毎年50,000PP以上のフライトをこなす必要があるのです。仮に翌年のPPが50,000PP未満であればブロンズ会員や一般会員へと転落してしまうわけですね。
毎年50,000PP以上を獲得するのは、ハッキリ言って一般の人では無理です。ビジネスや旅行で頻繁に飛行機を利用するならともかく、そうでない人は「用もないのに乗る」ことをしないと達成できません。
それこそ、「ちょっとドライブに行ってくる」というような感覚でフライトを利用するくらいでないと達成は難しいのです。ドライブくらいなら問題ありませんが、さすがに飛行機では、「ちょっとフライトに行ってくる」という感覚は持てませんよね。
SFCの威力が凄いから
一方、SFCは一度入会すれば上級会員向けのサービスを半永久的に維持することができます。獲得するPPがゼロPPであったとしても、SFCを所持している限りはずっと上級会員でいられるのです。
上級会員の資格を維持するために、毎年アップアップしながらフライトをこなすのはさすがに無理ですから、SFCを持たずに上級会員資格を維持している人は非常にレアです。
ほとんどの人は、1年間だけ「プラチナサービス」メンバーを目指して頑張り、目標に到達した時点でSFCを取得しています。そうすれば、毎年辛い思いをして会員ランクを維持する必要性もなくなるのです。
SFC修行にかかせないプレミアムポイント(PP)とは?
フライトしないと貯まらないポイント
以上のように、プレミアムポイント(PP)を貯める方法はただひとつ!「乗る!」です。
しかもプレミアムポイント(PP)は、上級会員になるために絶対貯めていかなければならないものですので、フライトを利用しないことにはどうあがいても貯めることができないのです。
プレミアムポイント(PP)は会員ランクに直結する
ANAで貯められるポイントといえば、例えばANAマイルやANA Skyコインなどが知られていますが、これらはどれだけ貯めてもANAマイレージクラブの会員ランクを上げることはできません。
逆にプレミアムポイント(PP)は、ANAマイレージクラブの会員ランクに直結するポイントです。プレミアムポイント(PP)なくして会員ランクのアップはないわけですね。
貯め方や性質はマイルやANA Skyコインとは全くの別物になります。
プレミアムポイント(PP)の計算方法
プレミアムポイント(PP)の算出方法は次のとおりです。
区間基本マイル×積算率×路線倍率+搭乗ポイント
区間基本マイルはフライトの各区間ごとに定められているマイルで、これに搭乗する座席の予約クラスや運賃などによって定められている積算率を掛けます。これがいわゆるフライトマイルと呼ばれるものですね。
そしてそのフライトマイルに、今度は路線ごとに定められている倍率を掛けます。
- 国内線…2倍
- アジア・オセアニア…1.5倍
- その他海外…1倍
路線倍率は非常に単純明快です。距離を稼ぎにくい短距離であるほど倍率が高く設定され、距離を稼げる長距離路線ほど倍率が低くなります。
しかし、国内が2倍だからといって国内線を利用すれば有利かというとそうではありません。やはり、長距離のフライトを頻繁に利用している方がプレミアムポイント(PP)も貯まりやすいです。
SFC修行をしている多くの人が、国内と海外をバランスよく利用しつつプレミアムポイント(PP)を貯めています。ただし後述しますが、国内路線だけで50,000PP貯めることも決して不可能ではありません。
そして最後に搭乗ポイントです。一区間ごとに搭乗クラスや運賃ごとに付与されるポイントで、言うなれば一種のボーナスポイントのようなものです。
付与される搭乗ポイント | 対象運賃(国内線) |
---|---|
400PP | プレミアム運賃(小児・身体障がい者含む)、プレミアム特割・旅割(小児額適用)、プレミアム特割、プレミアム旅割28、プレミアム株主優待割引運賃、プレミアム小児株主優待割引運賃、片道運賃、往復運賃、ビジネスきっぷ、小児運賃、身体障がい者割引運賃、介護割引、特割・旅割(小児額適用)、特割(A/B/C)、特割1、特割3、株主優待割引運賃、小児株主優待割引運賃、プレミアム@Biz、@Biz、プレミアムビジネスきっぷなど |
200PP | 乗継特割、特定便乗継割引 |
0PP | その他の運賃(パッケージツアーなど) |
以上が国内線で付与される搭乗ポイントです。そして国際線は以下になります。
付与される搭乗ポイント | 座席クラス |
---|---|
400PP | ファーストクラス(F/A)、ビジネスクラス(J/C/D/Z/P)、プレミアムエコノミークラス(G/E)、エコノミークラス(Y/B/M) |
0PP | エコノミークラス(U/H/Q/V/W/S/T/L/K) |
さらに、国際線でANA便ではなくスターアライアンス加盟の航空会社を利用した場合は、以下のような内訳で搭乗ポイントが付与されます。
付与される搭乗ポイント | 予約クラス |
---|---|
400PP | 積算率100%の全ての予約クラス |
0PP | それ以外の予約クラス |
国際線は国内線と違い、運賃ではなく座席クラスや予約クラスによって付与される搭乗ポイントが決められています。
SFC修行の流れとスーパーフライヤーズカードの発行条件
まずは50,000PPを目指して修行する
50,000PP未満の「ブロンズサービス」メンバーや一般会員ではSFCの発行条件は絶対に満たせません。必ず50,000PP以上を獲得して「プラチナサービス」メンバーにならなければなりません。
もちろん、それ以上を目指せるなら「ダイヤモンドサービス」メンバーを目指したって構いません。少なくとも、SFCの入会を目指すなら最低でも「プラチナサービス」メンバー以上のステイタスが必須です。
プラチナメンバーになれば発行条件クリア
SFCを取得する条件は、「プラチナサービス」メンバーの基準を満たす50,000PPです。
まずはそこを着地点としてSFC修行をスタートする必要があります。そうすれば、「プラチナサービス」メンバーに到達した時点でSFCの入会条件も同時に満たすことができます。
ANAもしくはANAグループ便でのフライトを行う
プレミアムポイント(PP)は、ANAでのフライトか、ANAの加盟する世界的な航空連合「スターアライアンス」に所属する航空会社のフライトでも貯まります。
しかし、「プラチナサービス」メンバーの基準を満たす50,000PPのうち、半分の25,000PPは必ずANA便に搭乗して獲得しなければならないというルールがあります。
つまり、いくら海外ばかり行ってフライト距離を稼ぐことができても、ANA便で25,000PP貯めることができなければ意味がありません。スターアライアンスに加盟する他の航空会社を利用して50,000PP貯めてもANAの「プラチナサービス」メンバーにはなれないわけです。
いずれにしても、プレミアムポイント(PP)を貯めるにはフライトを利用しなければ貯まりません。ショッピングなどで簡単に付与されるポイントではないので、プレミアムポイント(PP)を貯めるのは、必ず「乗る」ことが必須条件となります。
効率よくプレミアムポイント(PP)を貯める方法
距離と航空券(座席)の美味しい航空券を取る
SFC修行に欠かせないプレミアムポイント(PP)は、フライトマイルにも大きく関係していますので、やはり距離を稼ぐのが第一のポイントとなります。
ただし、いくら距離を稼いでも座席クラスによって積算率も異なるので、結果的に付与されるプレミアムポイント(PP)にも差が出ます。
例えば国際線の場合、同じエコノミークラスでも、予約クラスL、G、Kは積算率30%、V、W、S、Tなら50%、U、H、Qで70%、B、M、E、Yなら100%になります。どの予約クラスを利用するかでお得度も断然違ってくるのです。
国内線であれば、なるべく費用を抑えることを考えると旅割(普通席を安く購入できる)などを利用することになりますが、これにプレミアム旅割28(プレミアムクラスを安く購入できる)を絡めるなどすれば、更に効率的にPPが貯まります。
普通席とプレミアムクラスではそもそもの積算率が異なります(当然プレミアムクラスの方が高い)ので、獲得できるPPも普通席より多くなります。距離や積算率、運賃などのバランスを考えると効率性もアップします。
効率性を示すPP単価についても知っておこう!
プレミアムポイント(PP)を獲得する上で、その効率性を示す指針となるのが、「PP単価」と呼ばれるものです。
これは、運賃÷獲得PPで簡単に算出できる数字で、数字が低ければ低いほど効率性が高いと言われています。ちなみに10未満であれば、かなり効率性が高いと言われています。
プレミアムクラスを利用するよりも、普通席を利用した方がPP単価も低くなり、数字の上では普通席の方が効率性も高いのですが、一度に獲得できるPPはプレミアムクラスの方が高いので、より早く50,000PPに到達できます。
搭乗回数を少なくして50,000PPを目指すならプレミアムクラスを利用した方が到達速度は上がりますし、搭乗回数も普通席より少なくて済みます。
基本的には普通席を利用したりプレミアムクラスを利用したりということになります。さらには、当日アップグレードを併用して修行に励む人も多いです。
当日アップグレードなら、+9,000円でプレミアムクラスへアップグレードできるので、通常の予約より経済的です。コスパ重視か、それともフライト回数の少ない方を選んでコスパ度外視でいくか、それは修行される人次第ということになります。基本となるのは、あくまでもPP単価を見つつ、バランスをとっていくのが一般的です。
※当日アップグレードは、2018年4月より2日前から予約が可能になります。また、料金も現在の一律9,000円から、受付タイミングや路線によって変更になります。
国内なら「東京~沖縄」を往復するのがSFC修行の鉄板
SFC修行では、まず「距離を稼ぐ」ということが求められますので、「東京~沖縄」という路線が最もポピュラーな修行路線になります。しかも沖縄までの便数も多いので、距離を稼げて日帰りもできるのがメリットで、計画も立てやすいです。
また、東京~沖縄に加え、宮古や石垣など離島を絡めたフライトも人気があります。
さらには、距離を稼ぐという意味では北海道も外せません。目一杯距離を稼ぐ方法としては、羽田~那覇に新千歳を絡めた、通称「三角往復」という方法もあります。
最初の国内修行は羽田~那覇をメインに行い、単純往復に飽きてしまったら新千歳を加えて三角往復にチャレンジするなど、バリエーションを持ちつつトライするのもおすすめです。とにかくフライトをこなさなければならないので、「いかに飽きずに継続できるか」も重要な要素です。
羽田~那覇間で貯まるプレミアムポイント(PP)は、仮に積算率75%で搭乗ポイント400PPが付与される特割1を利用したとして、1,876PPです。50,000PPが目標ですので、27回の搭乗が必要になります。これがプレミアムクラスを利用した場合だと、「プレミアム旅割28」を利用したとして2,860PP、回数にして18回でクリアできます。
さらに、旅割21や旅割28を利用した場合ですと、搭乗ポイントの付与がありませんので、獲得できるのは1,476PPとなり、回数にすると34回ほどもフライトしなければなりません。このあたりの兼ね合いをどうするかが腕の見せ所となります。
海外旅行や海外出張もほどよく絡めれば距離も稼げる!
さらに、国内修行の傍ら、海外旅行や海外出張などがあるなら、程よくプレミアムポイント(PP)を貯めていくことができます。
距離さえ稼げれば貯まるプレミアムポイント(PP)も多くなりますので、海外へ行く機会があるならさらに効率的に貯めていくことが可能になります。
運賃をなるべく抑えるため冬の時期に頑張る
SFC修行で50,000PP貯めるのは、フライトをこなさないといけないために相応のコストも必要です。トータルで30万円~40万円くらいかかることは覚悟しましょう。
そして、SFC修行にとって距離やPPと同じくらい大事になるのが「いかに運賃を抑えるか」です。
お金ならいくらかかってもいいという人は気にしなくてもいいでしょう。しかし、家庭があったりすればフライトへ回せる予算も限られますから、運賃を抑えることは結構重要なウェイトを占めます。
そこでおすすめなのがシーズンオフを活用したフライトです。1月~3月や11月~12月というのは運賃も低いので、ここで集中的にPPを貯めるようにすると、トータルの予算も低く抑えられます。
予約も取りやすくて運賃が安いのがシーズンオフのメリット
しかもシーズンオフを活用するメリットは予算面だけではありません。観光シーズンではないので座席も空いている傾向にあるので、狙った座席クラスを予約しやすいのです。
特に、獲得PPを常に計算して緻密にフライトを利用したい場合なら、シーズンオフを活用した方が計画も進めやすいです。
シーズンオフの間にSFC修行を終わらせてしまうこともできる
ハイシーズンに比べて予算も低く済み、加えて座席の予約もとりやすいとなると、1月、2月、3月、11月、12月の5ヶ月間だけで修行を完結させることも可能です。
土日を使って2日間で目一杯フライトすれば、冬休みなどで混み合う期間や連休などを除いても、十分に余裕があります。
SFC修行のまとめ|上級会員を目指すことに意味がある
「SFC修行を始めて本当に目標が達成できるのだろうか?」と不安を抱く人も多いはずです。しかし、SFC修行は(一部の人を除き)誰もが通る道であって、皆そうした初めての経験を経てSFC会員となっているのです。
不安はあって当たり前のものです。まずは、最初の第一歩を踏み出せるかが大事です。達成できるかは二の次にして、まずはそこへチャレンジしようとする自分自身に対して、自信を持つようにしましょう。
「修行」と考えると苦痛!楽しくSFCを目指しましょう
また、「SFC修行」と聞くと本当の修行僧のような気分になってしまいますが、あまり苦痛と考えずにチャレンジすることも必要です。
精神的な苦痛が伴うと継続する意思も弱ってしまいます。プレミアムクラスを利用すれば、食事や飲み物もレベルがアップしますので、より快適な修行ができたりもします。
もちろん、PP単価を気にしたりすることも必要な場合もありますが、そうした細かいことよりも、むしろ「いかに楽しむか?」を優先して考えた方がSFC修行に対する張り合いも出てきます。自分なりに楽しめる修行計画を立ててみましょう。
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