ICチップ付きクレジットカードの特徴やメリット・デメリットを徹底解説
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ICチップ付きクレジットカードとは?
クレジットカードは、大きく分けると2つの方式があります。1つは、磁気ストライプ方式。もう1つは、IC(EMV)チップ方式です。
ICチップ方式は、EMV(EuroPay、MasterCard、Visa)が提唱したものが主流で、磁気ストライプ方式とは異なりカード情報・暗証番号(PINコード)はICチップ内に保存されています。
そのため、不正に使われる心配は低めです。なぜなら、ICチップの偽造は難易度が高く、コストが高くつくことから数十万円程度のクレジットカード詐欺では割に合わないことが関係しています。
とはいえ、海外でICチップ付きのクレジットカードを使った際、被害に遭うケースは少なくないようです。なお、暗証番号に関しては、ICチップの中に保存されているものと、オフラインで照合するもの、ATMで取引する場合にオンラインで照合するものに分かれます。
磁気ストライプ方式との違い
磁気ストライプ方式とは、カード情報が磁気の部分に記録されているクレジットカードのことです。セキュリティーコードは3桁の数字となっているケースが多く、裏面に記載されているケースが目立ちます。
こちらはICチップ付きカードと比べてスキミング被害に遭いやすく、セキュリティ面がかなり甘いことから、積極的な利用はおすすめしません。
特に海外へ行く機会が多い人は、利用を控えた方が賢明です。
ICチップ付きクレジットカードはセキュリティに優れている
以上のことから、ICチップ付きクレジットカードは、従来の磁気ストライプ方式とは異なり、セキュリティ面が強化されたクレジットカードと押さえておきましょう。
クレジットカードのICチップ普及率はどのくらい?
実は、ICチップ付きクレジットカードは珍しいものではありません。2000年頃から日本のクレジットカード業界がICカード化を開始し、2020年の東京オリンピックまでに導入率100%を目指しているからです。
経済産業省によると、2018年1月時点でICチップ付きクレジットカードの普及率は70%前後となっています。
注目したいのは、普及率の早さです。参考までに、以下のグラフをご覧ください。
出典:2013年 VisaNet clearing settlment
上記のグラフは、2013年にVisaが調査したものです。2013年当初、日本のICチップ付きクレジットカードの普及率は、たったの17%しかありませんでした。
それが、たったの5年ほどで70%前後まで普及したわけですから、ハイスピードで広まっていることが分かります。
更に注目したいのは、アメリカの普及率です。アメリカはクレジットカード大国といわれており、利用率は50%を超えているにもかかわらず、2013年は9%しかICチップ付きクレジットカードは普及していませんでした。
しかし現在はどうかというと、2015年の時点で50%近くまで普及率がアップしたことが分かっています。2018年現在の普及率については、信憑性の高い資料が見当たらないため不明ですが、一説によると90%以上になるようです。
ICチップ付きクレジットカードの利用は必須
日本をはじめとした諸外国で、ICチップ付きクレジットカードの普及が進んでいることには理由があります。
「カード情報の流出」「偽造カードの不正被害」が相次いでいるからです。
たとえばアメリカの場合、2013年に史上最大のハッキング被害が発生し、そのときに約4,000万枚のクレジットカード情報が流出しました。当時のアメリカでは、ICカードがほとんど普及していなかったことから、大きな被害へと繋がってしまったのです。
犯罪集団がターゲットとするのは、ICチップ化が進んでいない国に限定されます。そのため、深刻な被害に発展しやすい先進国は、急ピッチで対応しているのです。
ICチップ付きクレジットカードの存在は、今や珍しいものではありませんが、所持しているだけでは意味がありません。極力、磁気ストライプ方式のクレジットカードは使用を控えた方が良いのです。
ICチップ付きクレジットカードのメリット
ICチップ付きクレジットカードの特徴、普及率が分かったところで、今度はメリットについて詳しく見ていくことにしましょう。
クレジットカードのスキミング被害に遭いにくい
スキミング被害に遭いにくい点は、ICチップ付きクレジットカード最大のメリットといっても過言ではありません。
すでにお伝えした通り、磁気ストライプのクレジットカードは、カード情報が簡単に盗まれてしまう構造となっているため、安全性は極めて低いことが分かっています。
一方、ICチップ付きクレジットカードの場合、カード情報の読み取りにかなり時間が掛るため、被害に遭うことはほとんどありません。
原則ICチップ付きは暗証番号が必要
クレジットカードを利用する店舗などによって異なりますが、原則、ICチップ付きクレジットカードを利用する際は、暗証番号が必要となっています。
3万円以下の買い物の場合、暗証番号もサインも不要でカードを使えることもありますが、いずれにしろ安全に利用できる仕組みが採用されているのです。
ICチップ付きだと偽造被害に遭いにくい
ICチップの中には、カード情報が記録されています。そのカード情報は、中央演算処理装置(CPU)が制御しており、簡単にアクセスできない仕様となっているのです。
また、複雑な暗号が採用されていることから、簡単に解析することはできず、かなり高度な技術がないと、クレジットカードの偽造はできません。
100%偽造を防止することはできないとはいえ、ICチップから情報を抜き取り、クレジットカードを偽造するには、高額なコストが掛るといわれています。つまり、第三者が不正に情報を盗んで偽造することはかなり難しいのです。
ICチップ付きクレジットカードのデメリット
続いて、ICチップ付きクレジットカードのデメリットについても、詳しく見ていくことにしましょう。概要を以下にまとめましたので、参考にしてください。
デリケートでエラーを起こしやすい
今後、改良される可能性はありますが、現状としては「衝撃」「熱」「汚れ」「磁気」に弱いといわれています。財布の中で摩擦が起きてICチップが傷ついたり、夏場に財布を車内に置き忘れて壊れてしまうなど、非常にデリケートなのです。
また、磁気不良や汚れで急に使えなくなることも、珍しいことではありません。クレジットカードを乱暴に扱う人は多くありませんが、できるだけ丁寧に扱うように心掛けてください。
暗証番号がバレるとクレジットカード補償不可の場合がある
通常、クレジットカードが不正利用された場合、被害に遭遇してから60日以内であれば補償してもらうことができます。しかし、不注意で暗証番号が漏洩したときは、補償されないことがあるようです。
なぜなら、利用者の過失による被害は、補償対象外となっていることが関係しています。つまり、被害状況によって補償の有無は変わってくるのです。
特に近年注意したいのは、アプリやWebサイトから情報漏洩した場合だといえます。たとえば家計簿アプリは、クレジットカードの情報を登録できるものが多く、そのときに暗証番号を要求されるケースがあるようです。
大手の企業が開発したアプリであれば、セキュリティ面は強化されていますが、それでも完全に情報流出がないかといえば、なんとも言えません。
もしも不正利用の被害に遭った場合、被害状況によっては補償不可と判断される可能性があるため、クレジットカードの情報、ならびに暗証番号の取り扱いには厳重な注意が必要です。
途上国では非対応なことがある
先進国ではICチップ対応となっているケースがほとんどですが、発展途上国の場合はICチップ非対応なことがあります。
ICチップに対応するためには、それなりのコストが掛ることから、読み取り端末を置く運営資金がない場合、導入が非常に困難なのです。
今後、ICチップ対応端末が徐々に普及する可能性はありますが、各国の経済状況によって対応は分かれるため、急速に普及が進む可能性はあまり高くないといえます。
ですから、留学や旅行、ビジネスなどで海外へ行く場合、現地のクレジットカード事情を調べた上で、ICチップ付きクレジットカードの利用可否を確認してください。
ICチップ付きクレジットカードが磁気不良を起こした時の対処法
前項のデメリットのところで、磁気不良について少しだけ触れました。磁気不良は頻繁に発生することはないものの、Web上にある質問サイトなどで、対処法について質問をする人が目立ちます。
そこでこの項では、ICチップに磁気不良の疑いがある場合の対処法について、詳しく触れていくことにしましょう。
- ICチップの部分を布で拭き取ってみる
- セロハンテープを活用してみる
- クレジットカード会社に再発行を依頼する
ICチップの部分を布で拭き取ってみる
見た感じは綺麗に見えても、ICチップにちょっとした汚れが付着していると、磁気不良となることがあります。
汚れを取ったからといって、必ずしも磁気不良が復活するわけではありませんが、まずは柔らかい布でICチップを拭いてみましょう。もしも汚れが原因で磁気不良を起こしていた場合は、復活することがあります。
セロハンテープを活用してみる
ICチップの上にセロハンテープを貼り付けると、ICチップと読み取りヘッドの間にスペースができることから、ノイズが減って磁気を検知しやすくなることがあります。
あくまでも一時的な対処法ではありますが、早急にクレジットカードを使わなければならないときは試してみてください。
クレジットカード会社に再発行を依頼する
以上の復活方法を試しても効果がない場合、それ以上は手を加えずに再発行をしてください。クレジットカード会社によって手続き方法は異なるため、公式Webサイトを確認してみましょう。
一般的には、約1週間から3週間程度で新しいクレジットカードが到着します。
ICチップ付きクレジットカードとはまとめ
これまで解説してきたとおり、ICチップ付きのクレジットカードは、どこでも安心してクレジットカードを使うために欠かせません。
個人情報漏洩に関する事件が多いことからも分かるとおり、自分の身は自分で守るようにしないと、個人情報は比較的簡単に抜き取られてしまうものです。
すでにICチップ付きクレジットカードを所有していたとしても、磁気ストライプ方式ばかり使っているのであれば、できるだけICチップ付きのカードを利用してください。
一部、対応していない海外では、磁気ストライプが必要となることもありますが、それ以外のケースではICチップ付きのクレジットカードを利用しましょう。今後も、セキュリティ強化が進められることから、より安心してクレジットカードを利用できるはずです。
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