デュアル発行とは?メリット・デメリットやおすすめの組み合わせを紹介
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1枚のクレジットカードでVISAとマスターカードなど2種類の国際ブランドを利用できるのが、デュアル発行と呼ばれる発行方法です。クレジットカードのデュアル発行に対応しているカード会社によっては「デュアルスタイル」とも呼ばれています。
海外では、異なる国際ブランドのクレジットカードを携行していくことが常識ですが、クレジットカードの2枚持ちとなると年会費や管理の面で面倒だと感じることがあります。しかし、デュアル発行やデュアルスタイルであれば同じクレジットカードで異なる国際ブランドのクレジットカードを同時発行してもらうことが可能です。
クレジットカードのデュアル発行(デュアルスタイル)とは?
デュアル発行/デュアルスタイルとは、1枚のクレジットカードで異なる国際ブランドを同時発行することです、
通常の2枚持ちと異なる点は、以下のとおりです。
通常の2枚持ち | ・異なる国際ブランドを持つ必要が生じた場合は新たにクレジットカードへ申し込んで審査を受ける。 ・2枚のクレジットカードそれぞれの年会費が必要 |
---|---|
デュアル発行/ デュアルスタイル |
・最初から1枚のクレジットカードで異なる国際ブランドへ同時に申し込める ・後から異なる国際ブランドが必要になったら追加カードとして発行できる ・2枚目のクレジットカードは年会費が優遇される |
以上のような明確な違いがあります。異なる国際ブランドが欲しい場合は新たにクレジットカードに申し込むことでも対応できますが、デュアル発行/デュアルスタイルであれば1回の申し込みで異なる国際ブランドを取得できますし、後から異なる国際ブランドを欲しいと思ったら追加カードとしての発行も可能になるため、審査時間の短縮にもなります。
クレジットカードのデュアル発行(デュアルスタイル)のメリット
異なる国際ブランドのカードを持てば利用店舗が増えるし海外で安心
異なる国際ブランドを持つ理由は、利用店舗の幅が広がるからです。ご存知のように、クレジットカードはどこででもショッピングができるわけではなく、そのクレジットカードに付帯する国際ブランドの加盟店でなければ利用できません。
例えば、現在お持ちのクレジットカードにVISAが付帯されていれば、利用できるのはVISA加盟店だけです。MasterCard加盟店やJCB加盟店では利用できないわけですね。異なる国際ブランドを持てば、こうしたデメリットを解消することができます。
トラブル時ももう1枚でカバーできるようになる
デュアル発行やデュアルスタイルは、基本的には通常の2枚持ちと同じですので、仮に1枚が磁気不良で使えなくなったり盗難や紛失のトラブルで利用できなくなった場合は大変です。
1枚持ちでは対処できないようなトラブルに見舞われても、デュアル発行やデュアルスタイルならもう1枚でカバーすることができますから、いざという時のトラブル対策にも有効です。
国際ブランドの加盟店数は1位VISA、2位MasterCardなのでこの2種のデュアル発行がおすすめ
先述しましたが、国際ブランドの中で最も加盟店数が多いのはVISAで、全体の60%近くを占めます。次いで多いのがMasterCardで30%弱、銀聯の10%強、アメリカン・エキスプレスの3%、JCBとダイナースクラブがそれぞれ1%ほどとなっています。
VISAとMasterCardの2枚持ちなら、それだけで全体の90%をカバーできてしまいます。だからこそ、「組み合わせの王道」と呼ばれるのです。
JCBやアメックスを加えたデュアル発行も可能だがカードが限られる
三井住友カードのデュアル発行はVISAとMasterCardの組み合わせしか発行されませんが、MUFGカードであればアメリカン・エキスプレス+VISA/MasterCard/JCB(いずれか)の組み合わせで発行できます。
また、セゾンカードの『ゴールドカードセゾン』でも、アメリカン・エキスプレスを軸にVISA/MasterCard/JCBの組み合わせを選べます。
クレジットカードのデュアル発行で有名なのが三井住友カードとMUFGカード
こうしたクレジットカードの「デュアル発行/デュアルスタイル」で有名なのが、三井住友カードとMUFGカードです。それぞれ、三井住友カードが「デュアル発行」、MUFGカードが「デュアルスタイル」という呼称を使っています。
また、三井住友カードとMUFGカード以外では、セゾンカード発行の『ゴールドカードセゾン』でデュアル発行を行っています。ちなみに余談ですが、セゾンカードの場合は「デュアル」という呼称は用いておらず、「ツインゴールド」という呼称が使われています。
デュアル発行におすすめクレジットカード3選
三井住友カードのデュアル発行クレジットカード
国内最高峰のVISAゴールドカード!年会費割引きで安い
VISAゴールドカードで人気№1!年会費4,400円(税込)でお得に持てるステータスカード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:11,000円(税込) ※最大4,400円(税込)まで割引 |
---|---|
還元率 | 0.4%~ |
発行日数 | 最短3営業日 |
MUFGカードのデュアル発行クレジットカード
セゾンカードのデュアル発行クレジットカード
永久不滅ポイント2倍!AMEXツインゴールドで海外2倍
西武百貨店・ロフト・パルコなどで永久不滅ポイント2倍!
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:11,000円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.0% |
発行日数 | 最短3営業日 |
クレジットカードのデュアル発行でおすすめの組み合わせ
MUFGカードならマスターカード&アメックス
MUFGカード発行のクレジットカードでデュアルスタイルを利用する場合は、まず『MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カード』が軸になります。
そこから、VISA、MasterCard、JCBのいずれかとの組み合わせを選べます。
デュアルスタイルで発行できるのは、一般カード、ゴールドカード、ゴールドプレステージの3種類ですが、一般カードでデュアルスタイルが可能になるのは、すでに一般カードを持っている人のみです。
MUFGカードの公式サイトの表記にも、年会費1,250円の「一般」という記載がありますが、これは、すでに一般カードを持っている人が、「デュアルスタイルで持ちたい」となった場合に限り、MUFGカードの方で対応してもらえるという意味になります。
つまり、基本的には、デュアルスタイルが可能なのはゴールド以上のMUFGカードのみです。現在MUFGカードを持っておらず、これからMUFGカードのデュアルスタイルを検討しようという方は、ゴールド以上でなければデュアルスタイルを選べません。
また、一般カードと同じ年会費1,250円のイニシャルカードにもAMEXカードがありますが、イニシャルカードに関してもデュアルスタイルは選べません。
つまり、
- 一般カード(VISA/マスター/JCB)→すでに持っている人のみ(応相談/イニシャルは不可)
- MUFGカード・ゴールド・AMEX×MUFGカード ゴールド(VISA/マスター/JCB)
- MUFGカード・ゴールドプレステージ・AMEX×MUFGカード ゴールドプレステージ(VISA/マスター/JCB)
という内容になります。デュアルスタイルの組み合わせが可能なのは、あくまでも同一ステータスのカードになります。
- 一般カード→応相談
- MUFGカード ゴールド=MUFGカード・ゴールド・AMEX
- MUFGカード ゴールドプレステージ=MUFGカード・ゴールドプレステージ・AMEX
一般カードに関しては、同ステータスのAMEXが存在しませんので、まずはMUFGカードへ相談することが必須です。ちなみに、MUFGカードのAMEXカードには『MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』もありますが、このカードでデュアルスタイルを利用する場合は、それに準ずるカード(MUFGカード・ゴールドプレステージなど)が対象になります。
MUFGカードのデュアルスタイルは特典がお得
MUFGカードをデュアルスタイルで発行すると、『MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カード』で「デュアルスタイル特典」が利用できます。
- 入会後3ヶ月間はポイント3倍!
- 国内ならいつでもポイント1.5倍!海外なら2倍!
デュアルスタイルなら、通常よりもお得にポイントを稼げます。
さらに、デュアルスタイルなら2枚目のカードの年会費も優遇されます。
カードのステータス | MUFGカード・AMEX | MUFGカード (VISA/MasterCard/JCB) |
---|---|---|
ゴールド | 【本会員】 1,905円+税 ※初年度年会費無料 【家族会員】 1名:無料 2名以降:400円+税 ※初年度年会費無料 |
【本会員】 1,905円+税→250円+税 【家族会員】 1名:無料 2名以降:250円+税 |
ゴールドプレステージ | 【本会員】 10,000円+税 ※特典として初年度年会費無料 【家族会員】 無料 |
【本会員】 10,000円+税→2,000円+税 【家族会員】 無料 |
2枚目の年会費が無料になることはさすがにありませんが、それでもほぼ1枚のみの場合と同レベルの年会費で2つの国際ブランドを利用できます。
三井住友カードのデュアル発行はVISA&マスターカードがおすすめ
三井住友VISAゴールドカード×三井住友MasterCardゴールドカード
三井住友カードのデュアル発行は、MUFGカードとは違って一般カードでもデュアル発行に対応してもらえます。その中でおすすめしたいのが、ゴールドカードでのデュアル発行。
つまり、『三井住友VISAゴールドカード』と『三井住友MasterCardゴールドカード』の組み合わせです。三井住友カードの場合、組み合わせはVISAとMasterCardのみになります。
三井住友カードのデュアル発行は、学生向けカードからプラチナカードまで対応可能ですが、なぜ『三井住友VISAゴールドカード』と『三井住友MasterCardゴールドカード』の組み合わせがおすすめなのかというと、ステータス性と利便性のバランスが良い1枚だからです。
上記の2枚目持ちにすると年会費がお得になる
もちろん、三井住友カードのデュアル発行でも2枚目の年会費がお得になります。『三井住友VISAゴールドカード』と『三井住友MasterCardゴールドカード』の場合、年会費は10,000円+税(初年度年会費無料)です。
通常であれば2枚持ちで20,000円+税の年会費が発生することになりますが、デュアル発行なら2枚目の年会費は2,000円+税。合計で12,000円+税ですから、こちらも、1枚だけの場合とほぼ同レベルの年会費で持つことができ、お得です。
さらに、1枚目ではWEB明細+マイ・ペイすリボの登録で年会費が4,000円割引になりますので、実質負担額はさらに少なります。また、2枚目もWEB明細+マイ・ペイすリボなら年会費無料です。つまり、2枚目と合わせて4,000円+税という格安で持つことができます。
国内最高峰のVISAゴールドカード!年会費割引きで安い
VISAゴールドカードで人気№1!年会費4,400円(税込)でお得に持てるステータスカード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:11,000円(税込) ※最大4,400円(税込)まで割引 |
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還元率 | 0.4%~ |
発行日数 | 最短3営業日 |
セゾンカードのデュアル発行はアメックス&JCBカードがおすすめ
セゾンカードでのデュアル発行は、『ゴールドカードセゾン』のみが対応しています。『ゴールドカードセゾン』のVISA、MasterCard、JCBのうちいずれかと、『セゾンゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード』との組み合わせでデュアル発行できます。
ちなみに、MasterCardかJCBであれば、『ゴールドカードセゾン』と『セゾンゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード』を同時申込することもできます。
年会費2,000円の格安でゴールドカードが持てる
『セゾンゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード』は、『ゴールドカードセゾン』を持っている人(もしくはこれから申し込む予定の人)しか申し込むことができません。
『ゴールドカードセゾン』の年会費は10,000円+税ですが、『セゾンゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード』は年会費がたった2,000円です。格安でAMEXブランドを持つことができるのは魅力ですね。
『セゾンゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード』が発行されると、国内利用ならいつでもどこでも還元率1.5倍、海外なら2倍のポイントが貯まります。もちろん、空港ラウンジサービスやアメリカン・エキスプレス・コネクトといった贅沢な特典も利用できます。
永久不滅ポイント2倍!AMEXツインゴールドで海外2倍
西武百貨店・ロフト・パルコなどで永久不滅ポイント2倍!
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:11,000円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.0% |
発行日数 | 最短3営業日 |
クレジットカードをデュアル発行するメリット
2枚目の年会費がお得になる!
デュアル発行やデュアルスタイルのメリットは、通常の2枚持ちよりもお得な年会費で利用することができるところ。例えばゴールドカードクラスなら、通常1万円ほどかかってしまう年会費も、2枚目は2,000円程度で持つことができます。
単純に考えて、2枚持ちともなれば年会費も2倍になるのでは? と考えてしまいがちですが、デュアル発行やデュアルスタイルならそうした心配もなく異なる国際ブランドを利用できます。
2枚を使い分けてもそれぞれのポイントを合算できる
デュアル発行やデュアルスタイルは、1枚のクレジットカードを基準に異なる国際ブランドのカードが発行されるので、それぞれのカードで貯めたポイントも合算することができます。通常の2枚持ちにはないメリットです。
入会時に申込しなくても後から追加でデュアル発行が可能
当初は単独の国際ブランドだけでよくても、もしかしたら後から異なる国際ブランドが必要になることもあります。よくある例としては、急な海外出張や海外旅行などですね。
そんな場合に助かるのがデュアル発行やデュアルスタイルなのです。デュアル発行やデュアルスタイルに対応したクレジットカードなら、追加カードとして異なる国際ブランドを発行してもらえます。
新規で他のクレジットカードへ申し込むよりも審査ハードルが低い!
異なる国際ブランドのクレジットカードが欲しいと考えた場合、まず真っ先に思い浮かべるのは新規で新たにクレジットカードへ申し込む方法です。
しかし、新規でクレジットカードに申し込むとなると、審査を受けなければなりませんし、カードによっては手元に届くまでに時間がかかります。
一方、デュアル発行やデュアルスタイルであれば追加カードとして発行できますから、審査ハードルも低く、審査時間そのものを短縮することができますし、同時申込であれば一度の申し込みで異なる国際ブランドのクレジットカードを一気に2枚手に入れることができます。
異なる国際ブランドの特典を同時に利用できる!
異なる国際ブランドのクレジットカードを持つメリットは年会費などに限った話ではありません。それぞれの国際ブランドで利用できるゴールドカード付帯特典も利用することができるようになります。
例えばVISAとMasterCardの組み合わせなら、以下のようなゴールドカード特典を利用できます。
VISAゴールドカード特典 | MasterCardゴールドカード特典 |
---|---|
・Visaゴールド空港宅配 ・Visaゴールド国際線クローク(一時預かり) ・Visaゴールド海外Wi-Fiレンタル ・Visaゴールド電子書籍 ・Visaゴールドライフサポート |
・国際線手荷物宅配優待サービス ・空港クローク優待サービス ・海外用携帯電話/Wi-Fiレンタルサービス ・海外ホテル/航空券 ・国内ホテル/旅館/ゴルフ/ホテルスパ等優待 |
単独ブランドならどちらか一方しか利用できませんが、デュアル発行なら両方を利用することできるのでお得度も倍増します。
クレジットカードをデュアル発行するデメリット
デュアル発行に対応しているクレジットカードが少ない
以上のように、デュアル発行では2枚目のクレジットカードの年会費がお得になったり、双方の特典を利用できたりするメリットがあるものの、そもそもデュアル発行やデュアルスタイルに対応するクレジットカードが少ないというデメリットもあります。
対応しているのは三井住友カードとMUFGカード、それにセゾンカードですが、それらのカード会社が発行しているクレジットカードであれば全てデュアル発行やデュアルスタイルに対応しているわけでもないため、選択肢の幅はとても狭いのです。
2枚目の年会費が必要なので少額ながら維持コストが増す
1枚のクレジットカードで異なる国際ブランドを持つことができるという点が、デュアル発行やデュアルスタイルの特徴なのですが、それでも発行されるクレジットカードは2枚ですし、2枚目の年会費が優遇されているとはいっても無料になるわけでもありません。
少額であっても2枚目の年会費が必要になるので、その分だけ維持コストは増します。ただし、付帯特典を考えれば十分に元は取れる範囲ですので、どれだけ活用できるかがカギです。
海外へ行かないならデュアル発行はあまり意味がない
国内だけで利用するならデュアル発行やデュアルスタイルというのはあまり意味がありません。
国内に限って言えば、VISAかMasterCardのどちらかを持っていれば、国内の加盟店数も大差ないので使い勝手に困ることはありませんし、JCBだけでも十分に使いこなせます。
一方、海外では紛失などのトラブルの際にも2枚あれば安心です。分けて所持しておけば2枚同時に紛失するリスクも防げますし、当然ながらVISA加盟店&MasterCard加盟店の両方で利用できるので使えるお店の数も多くなります。
デュアル発行やデュアルスタイルでは海外旅行傷害保険が合算できない!
クレジットカードの2枚持ちでは、両方のカードに付帯する海外旅行傷害保険を合算できるところが大きなメリットとなっています。
デュアル発行やデュアルスタイルでは1枚のカードで2つの国際ブランドを発行するということが基準になっているので、付帯する海外旅行傷害保険も1枚分しか利用できません。海外旅行傷害保険を合算させて補償を充実させたいという人には不向きです。
クレジットカードのデュアル発行/デュアルスタイルのまとめ
三井住友カードのデュアル発行、MUFGカードのデュアルスタイル、そしてセゾンカードのツインゴールドについてご紹介してきました。
VISAとMasterCardのデュアル発行なら三井住友カード、アメリカン・エキスプレスを絡めて検討したいならMUFGカードのデュアルスタイルかセゾンカードのツインゴールドという選択肢になります。
デュアル発行やデュアルスタイルの場合、通常の2枚持ちに比べて優秀なところもあれば、逆にデメリットになる点もあります。
どちらの方が好ましいのか、メリットとデメリットを見極めて判断するようにしましょう。単純に維持コストを重視するなら、通常の2枚持ちよりもデュアル発行やデュアルスタイルがおすすめです。
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