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銀聯カードのメリット・デメリット|中国に行くならユニオンペイは必須

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中国の金融と日本円

「銀聯カード」は中国銀聯(ちゅうごくぎんれん:ユニオンペイ)のクレジットカードの総称です。

中国銀聯の正式名称は【中国銀聯股份有限公司(China UnionPay)】。中国政府の肝いりで生まれた中国産の中国人のためのオンライン決済システムです。

この中国銀聯(ユニオンペイ)のクレジットカード【銀聯カード】は日本でもクレジットカードの国際ブランドとして知られています。中国の経済発展と共に利用者・加盟店はともに急増している銀聯カードについて解説します。

銀聯カード(ユニオンペイ)とは?

中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)ユニオンペイのロゴマーク「中国銀聯(ちゅうごくぎんれん)ユニオンペイ」という国際ブランドを知っていますか? 恐らく日本国内では多くの人があまり馴染みがないと思いますし、読み方すらわからない人がほとんどだと思います。銀聯カードは「ぎんれんかーど」よ読みます。

ただ名前は知らなくても、こちらのロゴマークは見たことがある人も多いと思います。中国人観光客が多い地域では、ほぼ全てのお店のレジでこのロゴが貼られています。実は【中国銀聯】はクレジットカードの会社名。いま急速に加盟店が増えている中国初の国際ブランドなのです

いまやクレジットカードの5大国際ブランド(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、ダイナースクラブ)の次に加わる6番目の国際ブランドになるだろうと注目を集めています。

中国国内では最高のシェアをほこる

中国銀聯(ユニオンペイ)の銀聯カードの1番の特徴は、なんといっても中国国内で圧倒的なシェアを誇っていることです。都市部はもちろん地方の小さな商店でも中国銀聯のカードを利用できるようになっています。

他の国際ブランドと比較してもその差は歴然で、中国国内での通用度はあらゆる決済方法を凌ぎます。中国では誰でも1枚は持っている決済用カードで、時には現金よりも頼りになるのです。

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銀聯カード(ユニオンペイ)を作るメリット

中国国内で圧倒的シェアを保つので旅行に必須

中国銀聯(ユニオンペイ)を1枚持っていれば、中国国内で困ることは一切ありません。

VISAやJCBといった国際ブランドのクレジットカードを使うことも都市部では問題無くできますが、少し離れた場所に行こうと思うと使えなくなってしまうこともあります。

そのため中国に行くなら中国銀聯(ユニオンペイ)を持っていれば間違いありません。

地方の小さなお店でも使える

中国国内で圧倒的なシェアを誇る中国銀聯は、デパートなど大きなお店はもちろん小さな商店でも使うことができます。銀聯カードは国際ブランドというよりも中国国内と中国人専用の決済ブランドなのです。

多くの中国人が中国銀聯をお金代わりに使っているので、どこでも使えるようになっているのです。持っている人も利用できる場所も多いので中国での使い勝手は抜群です。

中国ではユニオンペイカード支払いの方がスムーズ

チャイナドレスを着た中国の女の子中国銀聯(ユニオンペイ)の中国内でのシェアは圧倒的。中国に長期間住んだり、大陸で安定的にビジネスを行う上では必須のクレジットカードとなっています。日本のJCB同様、お膝元の中国では最もメジャーで加盟店数も多い国際ブランドとなっています。

また中国では中国銀聯を使った方がスムーズに買い物をしやすいです。

他のクレジットカードを使うこともできるのですが、加盟店手数料が高額なためお店側から嫌な顔をされたり利用を拒否されたりすることがあります。

認知度が高く多くの中国人が信頼を持っているというのも中国銀聯が好印象を持たれやすい要因でしょう。

銀聯カードの加盟店数は中国国外でも700万店舗を超えています

ちなみに、中国銀聯ユニオンペイを略してCUPといいます。加盟店は中国の大都市から地方都市まで網羅されており、全世界で約760万店(2013年12月末時点)と言われていましたが、公式アナウンスによると今では全世界1,000万店を超えています(2017年6月末時点)。

銀聯カード加盟店は中国はもちろんのこと日本などのアジア諸国やヨーロッパなどで急速に拡大しており、銀聯海外取扱加盟店数だけで700万店を超えています。

銀聯カードを使うと5%オフになる

銀聯カードの5%OFFキャンペーンいま日本で銀聯カードを発行してもらう日本人が急増しています。それは口コミで広がっているある噂のせい。それは特定の店舗で銀聯カードでお買い物をすると自動的に5%オフになる、というものです。

この噂は主に家電量販店やショッピングモールで「Tax Free 8%OFF + Discount 5%OFF」の中国人観光客向けチラシや店頭の看板を目にした方が、ブログやツイッターで共有して広がったようです。

国際ブランドが銀聯カードであれば、中国本土のデビットカードであろうが、三井住友VISAカードの銀聯カードであろうが構わない、実際に5%オフになった!と言う方がいて、一気に広まりました。

ただ5%オフの割引き条件は意外と厳しい

しかし銀聯カードの支払いで5%オフの特典は、適用条件が厳しくなっているようです。中国人向けの銀聯アプリのダウンロード+クーポン画面の提示や、免税+銀聯カードが条件になる場合(通常の日本人は無理)など、ハードルはあがっています。脱法的な免税手続きを行う方もいるようですが、とてもおすすめできません。

なお百貨店の免税店カウンターで割引クーポンをもらえばOKですが、そのためには「銀聯プラチナカード」が必要です。これは『三井住友プラチナカード』利用者のみが取得できる銀聯カードなので、完全に富裕層向けのサービスとなります。

加盟店がどんどん増加している

中国銀聯(ユニオンペイ:CUP)が発行する銀聯カードの歴史はまだ浅く、誕生したのは2002年です。まだ20年も経っていません。

これだけ歴史が浅いにも関わらず、すでに中国国内ではVISAやMasterCardといった国際ブランドのNo.1とNo.2を凌ぐほどだと言われています。中国人観光客がいるところ中国銀聯(ユニオンペイ)あり、ということから、必然的に全世界規模でCUPの加盟店が増えていく結果となっています。

カメラやリュックを持って旅行中の、中国人観光客の家族日本のバブル経済のときもそうでしたが、国内の景気が上がればどんどん海外へと進出していくのが流れです。特に中国人旅行者の数も以前とは比べ物にならないほど多くなり、その恩恵をあずかろうと日本各地でも中国人観光客の誘致を進めています。

日本を訪れた中国人観光客は膨大なお金を落としていってくれるので観光地も潤うわけですが、中国人の利用するクレジットカードのほとんどが銀聯カードなわけです。

銀聯カード(ユニオンペイ)のデメリット

日本国内では持つほとんど意味がないクレジットカード

中国銀聯(ユニオンペイ)のクレジットカードは中国国内では必須アイテムですが、日本で持つ必要はまったくありません。他の国際ブランドのクレジットカードの方が特典の面でも利便性の面でも、加盟店数の上でもすべて上回っています。

入会特典もありませんし、持つ必要もないので、普通の日本の方は敢えて持つ必要はまったく無いといえるでしょう。しかも「銀聯カードを使うと5%オフになる」という話が日本人の間でも広がりつつあり、日本人NGの対応を取る店舗が増えているようです。

ということで今後、中国銀聯(ユニオンペイ)が必要になるのは中国国内で活動する方だけになると言えるでしょう。

日本では銀聯カードよりも5大ブランドが便利でお得

銀聯カードは中国での利用を考えている場合には便利ですが、日本にいる場合には取り立ててこれでなければいけないというメリットがないのです。つまり銀聯カードは、

  • 出張や旅行で中国へ頻繁に行く人
  • 中国にこれから住む人

に向いているカードと言えます。日本にいる人は持つ意味がありません。

中国銀聯は確かに市場規模を拡大していますし、日本でも加盟店が増えています。しかし日本国内で使うのであれば、まだまだ5大ブランドのクレジットカードが使い勝手の面でも特典の面でも便利でお得です。むしろ銀聯カードが使えないお店の方が多いです。

磁気ストライプの無い中国銀聯カードは日本で使えない

中国で2015年以降に発行されている中国銀聯のカードはICチップ化しているので、磁気ストライプがついていません。そのためこのタイプのカードは日本で利用できないことが分かっています。

日本でも使えるようにするためには、磁気ストライプのあるカードを発行してもらわなければいけません。

日本国内で発行してもらう銀聯カードにはこの手の問題はありませんが、VISAやマスターカードなどとはまったく違うことがここからもわかると思います。

銀聯カード(ユニオンペイ)を日本で取得する方法

日本では中国銀行など中国の銀行の日本支店に口座を開設することで中国銀聯のデビットカードが作れます。中国の銀行は中国銀聯の決済システムに加入していて、発行されるキャッシュカードには銀聯マークがついています。

銀聯マークのついているキャッシュカードはデビットカードとして使用できますので、口座開設でデビットカードを作れるのです。

日本で作れる銀聯カードのクレジットカードの種類

日本で作れる中国銀聯のクレジットカードは5種類です。

  • 三井住友銀聯カード
  • 三井住友銀聯プラチナカード
  • MUFG銀聯カード
  • ANA銀聯カード
  • 九州銀聯カード

このうち単独でカードを作れるのは三井住友銀聯カードです。そのため他の4種類のクレジットカードの親カードを持っていないという場合には三井住友銀聯カードを作ることになります。

他は追加カードですので、例えばMUFG銀聯カードであれば、他のMUFGカードを持っている場合に子カード追加で申込できます。

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銀聯カードのクレジットカードのまとめ

日本国内にいるだけであれば中国銀聯(ユニオンペイ)のクレジットカードを持っていなくてもまったく問題ありません。しかしビジネスや観光などで中国へ行くのであれば、銀聯カードは必須アイテムとも言えます。

中国国内であれば、中国銀聯(ユニオンペイ)カード一枚持っているだけで不自由しないとも言えます。海外といえばVISAやMasterCardだという認識は、中国に限っては通用しないわけです。

また、中国国内で銀聯カード以外の国際ブランドを利用すると、嫌悪感を露わにするお店も多くあるということも知っておいた方がいいでしょう。

そこには国際ブランドの加盟手数料などの問題があるようなのですが、本来であれば利用者にとっては関係のない話でもあります。しかし、スムーズで楽しい旅行などを考慮すれば、やはり銀聯カードを一枚持って行く方がおススメです。

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